タントから始まるDNGAベースの車両には「D-CVT」と名付けられたトランスミッションが採用される
これは従来のベルト伝達系と平行して、ギヤ伝達系を設けた新構造である
これによりレシオカバレッジを、従来型の約5.3→7.3まで拡大を図れる
なお、タントの場合は、最大トルクに軽自動車の制約があるため6.7にセーブ
動力の伝達効率の異なる両機構が同調する速度域(50km/h前後か)で
ベルトからギアへの受渡しをハス歯歯車を介して行われ
遊星歯車の増速機能が働き、サンギアの減速比が高速側に拡大されていく
これにより、ベルト伝達系より効率の高いギア伝達系でトルクを分担できるため
コンベンショナルなCVTが苦手としていた中〜高速域での伝達効率改善に成功
従来のベルト伝達系では避けられない伝達効率の機械損失を約8%低減
世界初の新技術により、燃費向上・トルクアップを、コンパクトかつ低コストで実現させた発明である