欧州でも吹き荒れる「ジムニー」旋風
スズキは“不吉数字”も恐れない!
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ところで前回は、2019年6月19日から23日までトリノで開催された「パルコ・ヴァレンティーノ・モーターショー」について記した。

会場で、とりわけ来場者の注目を浴びていたブランドのひとつといえば、ずばりスズキであった。

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「スズキ・ジムニー」のワンオフモデル「頑」に乗るのは、イタリアを代表するフィギュアスケート選手のカロリーナ・コストナー。
スズキは彼女のスポンサーを務めている。

再びスズキ・イタリアのリリースを読み返すと、「ジャポネジタ」の文字があることに気づく。
「Giapponesità」とは英語でいうところの「Japaneseness」=「日本らしさ」だ。

さらにスズキのことを「カーザ・ディ・アママツ(浜松の会社の意。イタリア語読みのHamamatsu)」と表現している。
イタリアで「カーザ・ディ・マラネッロ」は、フェラーリを指す。
それを意識したかどうかは知らぬが、日本ブランドで本拠地をここまでアピールするのは珍しい。

1873年のウィーン万博や、19世紀中盤から複数回開催されたパリ万博は、ヨーロッパの美術界にジャポニスムをもたらした。

今回筆者が観察したところでは、シートに座るのに順番待ちができていたクルマといえば、“地元ブランド”アバルトの創業70周年記念モデルと、何を隠そうジムニー頑であった。

「カーザ・ディ・アママツ」は、プチ・ジャポズムの風を初夏のトリノにもたらしていたのであった。

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