西九州新幹線の新鳥栖ー武雄温泉間に導入が検討されていた”フリーゲージトレイン”を開発してきた鉄道・運輸機構が、試験走行設備の撤去を決めたことがわかりました。

国土交通省によりますと、撤去されるのは、鹿児島ルートの新八代駅に設置されている線路や軌間変換装置などです。「撤去は決まっているが、いつから実際に着手するかは未定」としています。

フリーゲージトレインは、線路の間の幅が違う新幹線と在来線に同じ列車を走らせるため、車輪の幅を変える装置を備えるものです。鉄道・運輸機構は、進めてきたフリーゲージトレインの開発費など約498億円を2021年度決算で全額回収できないとする減損処理を行いました。