ランス・ストロールの苦戦はレースの第1スティントから始まっていたようだ・・・。

「このラップで入っていい? 最後までいくよりマシだと思うんだけど」
「待て」
「時間ないよ・・・」
「ランス、待機だ」
「分かってるよ、でも、2個もでっかいフラットスポットができちゃったんだ!
ボックス、ボックス、ボックス、ボックスしないとダメ。入っちゃうからね!」
「分かった、分かった、このラップでボックスして」

多くのドライバーが1ストップ戦略を採用する中、
3回のストップになり得る戦略を指示するストロール・・・。

「タイヤで何かやろうと思ったら今ボックスしちゃうのがいいんじゃないの?
今は時間の無駄な気がするから、もしかしたら何か学べるかもしれない」
「オーケー、ボックスせよ。ボックスだ」

上位フィニッシュが困難と見るや、さらに新しいタイヤセットを要求したストロール。
アブダビGPはカーナンバー18にとってテストセッションと化したようだ。

「どうすればいいの? もうちょっとだけ情報くれないかな。
もう少しタイヤを管理すべき?」
「プッシュだ。フロントが冷えすぎているんじゃないかと考えている。
だから、フロントの温度を上げてみよう。それでバランスがどうなるかを見るんだ」

タイヤの熱入れに苦戦するストロールに対して
コーチングを続ける担当エンジニアのルカ・バルディセッリ。
ストロールは完走した18台中最下位の18位でチェッカーフラッグを受けている。
http://ja.espnf1.com/abudhabi/motorsport/story/242045.html