ファミリーレストランも回復が遅い。在宅勤務浸透でランチ需要や、
複数人で会話を楽しむ昼間の喫茶利用が減った。
すかいらーくホールディングスは首都圏を中心に約200店を3年12月末までに
閉店、一部を業態転換する。ファミリーレストラン「ガスト」「ジョナサン」など
85店が閉店済みで、
11月の決算説明会で谷真会長兼社長は「アフターコロナで収益を上げるためには
経験豊富な人材は極めて重要だ」と説明、グループ内での配置転換で雇用を維持する。

 ロイヤルホールディングスは今年11月、
不採算店約20店を追加閉店すると発表。5月に発表した約70店から拡大した格好。
うどん店などを展開するグルメ杵屋も80店舗程度を閉店する方針だ。

 「投資回収の観点から将来を期待し低収益店を維持してきたが、
見直しが進んだ。この機に環境に対応し筋肉質な体質へと改善できなければ
コロナ後もない」(外食チェーン関係者)。

 各社は、閉店を継続する一方、コロナ禍後の消費者心理を推察しながら、
業態転換や宅配などの対応強化を急ぐ。生き残りをかけた戦略変更への模索が
続きそうだ。