千葉県の例を挙げると千葉高とか船橋高は30年前も今と同様に教育レベルは高かった。
だから予備校なんか文字通り予備の気休めだった。

しかし2ランクくらい低い凡庸な高校は30年前はガッカリレベルだった。
そこいらの高校3年生ともなると、高校教育への不安と将来への不安に苛まれた恐怖の日常だった。
そしてそいつらこそが!目の色を変えて大挙して予備校に押し寄せ、
日大文系あたりに合格するために予備校講師の足元にすがりついたわけだ。
こうして予備校は他の産業には類例の無い「異常な」売上と利益を謳歌することとなった。

ところが30年が経ってほとんどの高校の教育レベルが上がったため、
普通のレベルの高校でも放課後まで頑張れば日大文系に合格出来るようになった。
たとえ現役では無理でも宅浪すれば合格出来る。
この事情変化を親たち自身がよく理解している。
従って親も子も予備校への期待感は無くなってしまい、予備校は「通常の」状態に戻っに過ぎない。