【ベテラン教師が知見の共有をしない】

せっかく入職した日本語学校で、ベテラン教師が授業のポイントや知見を共有してくれないことも多い。特に厄介なのが教案(授業実施の台本のようなもの、授業の流れ、例文や学生との想定問答が細かく記載される)で、これらを作るのに、前述の通り、授業と同じくらいの時間がかかる。これらをベテラン教師が新人教師に共有してくれればよいのだが、それを彼らは絶対にしない。それはベテラン教師が、新人の頃から苦労して作成した個人特化型マニュアルのようなものであり、新人教師にやすやすと提供してしまったことで新人が楽に授業を進めてしまおうものなら、ベテラン教師の過去の努力がまるで意味をなさなくなってしまうからだ。