学校の新ルール、子が作る 一変した教室の風景 「うつらない・うつさない」を懸命に(1)
沖縄タイムス
https://news.yahoo.co.jp/articles/65478a85544734581db846649a83b33268a08b1f

 学校現場で新型コロナウイルスに対応した「新しい生活様式」の実践が始まっている。
ソーシャルディスタンス(社会的距離)、マスク、アルコール消毒-。
これまでにない習慣を取り入れ、新しい学校生活のスタイルを模索する子どもたち、教師の姿を取材した。

 「人と人との距離を空けること。できるだけ2メートル、最低でも1メートル以上」。
5月29日午前8時すぎ、豊見城市立座安小学校(児童496人)。
6年1組の教室に「ざやすスタイル」の一節を唱える声が響いた。

 ざやすスタイルは新型コロナウイルスに対応する座安小オリジナルの新しい学校生活様式だ。
3年生以上の児童全員が意見を出し合って作った。
人との距離確保、マスク着用、うがい・手洗い・消毒-を基本に、授業中や休み時間の過ごし方のルールを定めている。

 「5年生の時と生活がめっちゃ変わった。マスクは鼻がかゆくなるし、口の周りに汗がたまる。
教室はクーラーを付けていても、換気で窓を開けるので冷房が逃げて暑い。
きついけど、コロナを友達にうつさないため、自分もうつらないために、頑張っている」。
6年の児童はそう話す。

 2カ月近い休校期間を経て、21日に再開した学校の生活は一変した
マスクは制服のように児童全員が1日中着用する。
各教室の入り口にアルコール消毒液が置かれ、外から教室に入るたびに手に吹きかける。
今やコロナ対策が学校生活の軸になっている。