学校でフェイスシールド、必要か、過剰か? 感染症対策のプロに聞いてみた(1)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ae9fa73e3517a31a097e34f0d614dff9c168d7b
(要約)

感染予防策としてフェイスシールドを児童・生徒につけさせる学校が増えている。医療者たちからは、「過剰だ」などと批判の声も相次いでいる
学校でのフェイスシールドは必要なのか、過剰なのか。感染対策に詳しい専門家に見解を聞いた。


■SNSでもフェイスシールド着用に批判的な声

福岡県粕屋町や大阪市で全児童・生徒にフェイスシールドを着用させるというニュースが流れると、SNSでは医師たちから、批判の声が上がった。
「明らかに過剰です」
「こどもたちに要らぬ負担を強いる」
「エビデンスに基づかない過剰な取り組み」

埼玉県立小児医療センター救急診療科長
「これは過剰だと思います。かえってこどもたちに要らぬ負担を強いることになると思います」
「フェイスシールドは、私たちみたいな、目の前でコロナ陽性の患者さんがゴンゴン咳をする様な状況で必要になるものです。
学校では、登校前の検温・症状チェック、手洗い、密な学習を避ける、
+飛沫飛散防止の(予防でない)マスク着用、くらいで十分ではないでしょうか?」


■文部科学省のマニュアルにもフェイスシールドはなし

文部科学省「学校における新型コロナウイルス感染症 に関する衛生管理マニュアル〜『学校の新しい生活様式』〜 」(5月22日)では
「基本的に常時マスクを着用することが望ましい」などは書かれているものの、フェイスシールドについての言及はない。

文科省初等中等教育局健康教育・食育課の課長補佐
「マスクは咳エチケットの考え方による飛沫防止のために必要なものだと考えていますが、フェイスシールドは一律に必要なものだとは考えていない」
フェイスシールドを導入している自治体、学校については、
「地域の感染状況によって対策が異なることもあるかもしれないので、それは市町村など学校設置者が判断いただくことになる」
「熱がこもることによる熱中症の懸念はあると思いますので、その都度、色々な対応が必要になると思う。それも、それぞれの学校設置者や学校の判断となります」