「みちびき」でバス・タクシーの利便性向上へ12/15 19:01nhk
日本版GPS衛星、「みちびき」を活用して、バスやタクシーの現在地や到着時間を確認できるシステムの導入に向けた全国で初めての実証実験が岡山県玉野市で始まりました。
日本版GPS衛星、「みちびき」は、位置情報の誤差を現在の最大10メートルほどから数センチにまで小さく出来るとされ、来年の春に本格運用が始まる見通しです。
国土交通省は、「みちびき」を活用してスマートフォンなどでバスやタクシーの現在地や到着時間の見込みなどを高い精度で確認できるシステムの導入を目指していて、これに向けた全国で初めての実証実験が15日から玉野市で始まりました。
市内のバス停には、コミュニティーバスの現在地や到着時間の見込みを示す電子看板が設置され、利用者がもの珍しそうに確認していました。
玉野市ではコミュニティーバスと乗り合いタクシーを乗り継ぐ人が多いということで、こうしたシステムが導入されれば利便性が高まると期待されています。
国土交通省技術政策課の高嶺研一技術開発推進室長は、「今回の実験で効果を検証した上で、ほかの地域も含めた実用化につなげたい」と話していました。
この実証実験は、来年2月末まで行われ、国土交通省は利用者や事業者にアンケートを行うなどして効果を検証することにしています。