●はじめに
職長とは、日本の事業場において、労働者(職業の種類を問わず、事業又は事務所に使用される者で、賃金を支払われる者)を指揮監督するものを言う。なお、資格としては『職長教育』の講習を受講したものである 。

●概要
職長病とは、労働者の中から選出された職長が、労働者の指揮監督をする役割に就くことにより人格変化を起こす症状を指す。
人格変化によってもたらされた非個人化を示す病状なので、職長に就任する以前の人格からの変化が認められない場合は、これに該当するものではないとする※

●症状
指揮監督を行う労働者に対して、主なものとしては
・初期症状として、命令口調に変わる、尊大横柄傲慢な態度を取り始める
・業務以外のことで不必要に作業員を使役するようになる
・虚栄心や自尊心の肥大化
・日常押し込めていた苛立ちや焦燥が噴出し他者に当り散らすようになる
・自ら行うべき作業管理の工程『現場確認』に赴かなくなる、管理下の作業の把握を怠る※
・改善が必要な現場作業からの不具合の報告を対処せず放置する
・作業管理上の不行き届きや伝達の不備、指示不十分の責任を作業員に転嫁する