国富五郎衛門に関する諸説
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3.「五郎衛門は元・石井家の者である」
 これは上記2の説とも関連するもので、石井家の者が弥五左衛門の弟子となり、「国富」姓を賜ったという説である。
 天心流の公式ホームページによると、石井家の祖先である石井新右衛門は徳川幕府の大目付・柳生宗矩配下の組頭となり、役目を解かれて以降も石井家では天心流を伝承し続けたとされている。


天心流兵法の由来
https://tenshinryu.net/?page_id=15

 しかし、当時の石井家が天心流の正式な師範家では無かったとすると、いくら天心流が石井家の家伝であったとしても、天心流の印可を賜るためには師範家の門下へ入る必要がある。故に、当時の石井家の者が弥五左衛門に弟子入りし、天心流の印可と共に「国富」姓を賜ることも自然である。
 五郎衛門が元・石井家の者であれば、弥五左衛門の弟子となって「国富」姓を賜ることで「国富五郎衛門」と名乗ることが可能となり、天心流の正式な師範として「第5世師家」を継承すると同時に、その弟子の石井恒右衛門が第6世師家を継承したことで、以降石井家は天心流の正式な師範家になったと言える。


上記のように五郎衛門の存在を匂わせる証拠は複数あるため、確固たる存在証明ではないにせよ、少なからず五郎衛門の存在を完全否定するような愚行は歴史学的研究法としても筋が通らないだろう。

また、五郎衛門の存在を否定した月輪堂自体が既にその主張を撤回し、誤りを認めている以上、「五郎衛門は存在していない」と断定的に語ることもまた根拠無き誤情報であり、それを世に広めるべきではない。