>>811
>なるほど、その時代時代の空手家が研究してたどり着いたってことやね

そうそう。本部の著書を読むと分かるけど、後半で沖縄各地に居る唐手家達の名前と特徴を列挙してるよね

この人は蹴りが強い、この人は棒術が上手い、この人は跳躍力があって、この人は・・・って。
糸州も突きの名手として紹介されてたと思う。これは沖縄唐手のひとつの特徴で、対人稽古をしないから
必然個人の研究になる。蹴りが好きな人は蹴りとか、棒が好きな人は棒をやって、みたいに一芸を好む。
もちろん生まれつき殴るセンスがあったとか筋力が強かったとかで名が知れた唐手家も居ただろうけどね。

でも仮に蹴りが強い人が居たとしても、蹴り以外の突きも投げも武器も優れてるか?と言われたら素人レベルだと思う
それだけでは戦えないし、そもそも昔の一個人の力なんだから蹴りや突きを研究したところでレベルは知れてる。
いくら蹴りに秀でていても、突きも投げ投げも上手い訳じゃないからそれだけでは武術として成り立たない。

でも情報の少ない昔ならそれでも何もやってない人よりかは優れた利を持ってることになる。
本部はあちこちの先生を訪ねて手を教えてもらったとあるけど、俺は本部はそういう実戦で
強いって訳ではないけど蹴りに関しては発見したことあるよ、突きに関してはこうすれば威力出るよ
みたいな一芸ある人達の情報を集めたんだと思う。その芸をひとつしか持ってない人はそれだけじゃ弱いけど、
その芸をたくさん集めた本部は、そりゃ強いよね。そういうのも猛威を振るえた一因なんじゃないかと思う。

まあ、拾い集めて回ったところで、多分ほとんどが使えない技術だったとは思うけどね。
でもたまにはアタリの技術もあったのかもしれない。

>「好きだったから」という気持ちは何となく理解出来るな

このスレでオフすっぽかしたり著作に書いてるとかフカしたりしてナリフリ構わず唐手を擁護する
肯定派の人達も、その好きが病んだ形で発揮されてんだろうね。上手く昇華すれば本部や久保田先生
みたいになるのかもしれない。811さんは昇華できてる感じがします。