正道では、一般に旧弊な道場しきたりを嫌い、たとえ館長の前でも、
一旦は正座をするが、すぐにひざを崩してと言われるのが通常だった。
つまり、そういうのが正道の文化なんだよ。むつかしい言葉でいえばハビトゥス。
流派や団体によって、礼法やしきたり文化は固有で、なかなか他者が真似ができない。
いかに角田が傲慢であっても、こうしたハビトゥスを犯す行為をするとは思えない。

また、道場でひざを崩す、崩さないは一斉にやるもんであって、
集団の中の一人、二人だけが正座を維持しているなんて珍妙な光景は
通常ありえない。かえっておかしいだろう。
そんな変なことを平気で書くのは、元選手どころか道場に一歩も足を踏み入れた
ことのない人であるのは明らかだ。