びっくりするような高等技はなんでこの時火を吹かず骨法のトップ選手たちは
次々短時間でタップさせられていったのか

格通157号
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・そしていよいよ、一対一の勝負が始まる。それは合同練習というより、
骨法選手達が、ブラジリアン柔術の最強軍団=カーウソン・グレイシー軍団の
上陸に対して、本気で立ち向かった瞬間だった。
 そして結果は…。
 1分から5分の間に、次々と骨法側がタップ。腕ひしぎで、三角絞めで、裸絞めで、
抵抗むなしく、わずかな時間でタップさせられていった。
 ひと勝負終わると、次々と選手は入れかわって行く。時には二番、三番と続けて
闘う選手もいたが、様々な顔合わせが実現した。
 骨法側からは、大原学、小柳津弘、北條誠を始めとする上位陣が、どんどん向かって
行ったが、いずれも気がつくと巧みに抑え込まれて、敗退した。
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・弟子達は次々と極められていったが、堀辺師範は、こんなに強い相手と交流することが
できたことが嬉しくて、笑みが絶えなかった。それは門下生の人達も、同じだったはずだ。
・スポーツマンっていいなぁ。ファイターっていいなぁ。そう思わずにはいられなかった。
まさに、闘いを通して通じ合った心。日伯の素晴らしい、民間国際交流である。
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・まず、筋力の使い方が違う。我々の考えていた脱力とは、違うものでした。これはビデオだけ
見ていても、絶対にわからない。
・これじゃあ、雑誌に載った、極めの写真を見ているだけじゃあ、わからないわけですよ(堀辺・談)
・「永遠の恋人」グレイシーに出会えた喜びを、すぐ躍進に変えてしまった骨法。これから時代は、
いよいよ音を立てて、急転回していくことになりそうだ。(安西)