ちょっと長文になるが、時間のある人は読んでほしい。マスコミに関して昔こんなことがあったというお話。

昔、爆笑問題の太田がやってた「太田総理」とかいう番組があっただろ?
タレントとかがある議題を提示してそれが是か非か議論するっていう番組。

俺は空手をやっていたんだけど、その空手の創設者がある議題についてその番組に出演してほしいとオファーがあった。
その議題は「子供に武道をやらせることを必須にして心身ともに鍛える。礼節を学ばせる」とかそういうことだった。
誰が持ってきた議題かは忘れたが、うちの空手の創設者はそれに反対した。
「武道というものは人に無理にやらされるものじゃない。それでは意味がない。自分から積極的に、自発的に動いて足しげく道場等に通うことが重要なのだ」
という理由で。ちなみにその創設者の人は一般的にはほとんど知られてないが格闘技界ではけっこう知られた人だ。

それで番組に出演することを承諾したのだが、収録当日になってプロデューサーかディレクターか忘れたが、
「反対理由の意味がわかりにくいので賛成の方に座ってくれないか」と頼まれたらしい。
どこがわかりにくいのかがわからないが、最初はそれを断った。が、いろいろ説得されて、途中で反対に変わってくれてもいい
と言われて仕方なく賛成になったんだと。そんないい加減な番組なら出演を断って帰ろうかとも思ったが、
それはそれでまたいい加減な噂になりかねない。「空手団体の創始者ともあろう人が自分が気に入らないからとドタキャンした」とかね。

つづく