>>222
1本目が実は一番難しいと言われる由縁の一つが相手の中段突きを避けると同時の下突きへの威力を持たせる事だろうと思う。
多くの人間達は相手の中段突きを避ける事に重点を置いているためにこの下突きはただのポーズになっているケースが多いかと感じる。
私自身、昔はやはり同じ悩みを持っていた。
また、突きに威力を持たせる為に腰の回転を意識したりもしたが、今振り返れば、結局それも無理な動きでしかなかったのが解る。

当時、セミナーや講習会に出て高段者の先生方から何度もダメ出しを受けたが自分の一体何が駄目なのかも解らずに何年も経っていたと思う。
恐らく基本組手に取り組む多くの人達も同じような経験が有るのではないだろうか?

私の場合は、ある時講習会で足ではなく上半身の捻りだけで相手の突きを流すと言う練習でポイントを掴めた。
最終的にはその上半身の捻りの動きに足捌きを伴わせるので、捻る感覚は薄くなる。

以前は一度右足に重心を移して一瞬だが為を作ってから左に避けると言う動きをしていたが、それでは実際に使う際にはその一瞬ですら遅くなり相手の攻撃を貰いやすくなる。
最速、最短で相手の攻撃を躱すと言う考えで動かないといけない。
その結果身体に余裕が出来るので下突きにも威力を伴なえやすくなる。
下突きに威力を持たせるのは飽くまでもおまけの部分でしかないが、動きの完成度を測る上では良い基準になるかと思う。