>>517
現存する柔術を名乗る流派で最古と言うと関口流だか「柔変裏難躰勝方覚書」を見ると互いに組んでから始まる型ばかり基本的に離れてやる型はないな
また少なくとも慶長年間以前に成立していた制剛流も最古の部類には入る流派だが「和仕方口伝集」を見ると組み合った状態から全て始まっている
竹内流は三代目までが制定した神伝捕手5手と腰之廻25手はいずれも短刀を帯びての組討でこちらはそもそも剣術との分化が完全にされていない

いわゆる「三浪人」とそれと同時代あるいはそれ以前の流派は基本的に
刀抜かれる前に組み付かれた
相手が刀抜く前に組み付く
武器をもった状態で組み合う

のこの三つの取り口しかない
いわゆる「無刀取り」をもっとも最初に体系化したのは恐らく最古の流派は高木流だが江戸時代では専ら剣術か槍術の流派として知られていて
竹刀打ちもやってたらしい

>>520
諸賞流はそもそも関口流の分派か若しくはその影響を受けた流派なんだが
「数稽古」「三重取」と関口流系の分派で普遍的にみられる技法体系や稽古体系を有している事から確実

>それに無刀取りは柳生が有名だし、剣の時代の発想だよ。

柳生新陰流の「無刀」はあくまで刀がないときに切られないようにするための身構えのことで無手で刀を取るものではない
そもそも取ろう取ろうと思っても刀はそう奪えるものではないって柳生宗矩は書いてるけどな

「無刀とて、必ずしも人の刀をとらづしてかなはぬ、と云儀にあらず。(中略)
わが刀なき時、人にきられじとの無刀也。いで取て見せうなどと云事を、本意とするにあらず」(兵法家伝書)