トロント・メイプルリーフス
3月5日の@BUFでは敗れはしたものの、久々に出場したMatt Martinが、Leo Komarov、 Tomas Plekanecと組んだ4thライナーとして出場し、Martin-Komarov間でLEAFSでは 久しく見ななったTic Tac Toe ゴールを見せてくれた。 Kapanenが昇格してからは、彼のお守り役みたいな役割も担っていたKomarovだが MartinやMooreら、ベテラン同士でのラインの方が、より才能を発揮しそうな感じがする。 またCarrickと交互に出場して体調万全のRoman Polakも、PIT戦において4-0とリードしていた 第2ピリオド終盤、Nylanderに激しいバック・チェックを放ったEvgeni Malkinに激しく掴みかかり、 さらにトラッシュ・トークか何かでMalkinを激高させたのか、双方掴み合いの末、 ダブル・ラフィング・マイナーを奪い、4on4に持ち込んだ。 この間、PITはCrosby、Kessel、Oleksiak、Schultz→Brassard、Guentzel、Letang、Dumoulin LEAFSはMarleau、Kadri、Hainsey、Rielly→Nylander、Marner、Dermott、Gardinerと シフト・チェンジしながら戦ったが、ペナルティ・ボックス内のMalkin-Polakの力関係からして 明らかにPITの方が損なイメージだった。 Roman Polakは、スタッツに現れなくともこういう駆け引きができる。 伸び盛りの若手が多いチームだが、シーズン終盤の追い込み時期にはベテランの力が必要。 いくらJustin Hollが、いいD-MANであっても、スーパー・スターのMalkin相手に、両者PB入りなんて 駆け引きは無理だと思う。 下手すれば自分だけがボックス入りで、PITにPPチャンスを与える可能性もあるのでは。 結局4-0のリードを保ったまま第2Pを終えたが、Malkinを自らと共にPBに引きずり込んだ Polakの働きは大きかったはずだ。仮に4-1で第3Pに突入すれば攻撃力の高いPITのこと、 一気呵成に攻め込んでくる勢いを止められたかどうかは怪しい。 またPolakは、DZ、特にネット周辺に攻め込まれている時に、巨体を生かしたボード際での抑え込みで 相手選手とパックを食い止めて敵の攻撃時間を潰すのも得意だ。これもキャリアからくるテクニックの一つで 若手がおいそれと身に着けられるものではない。@PITは、Hainseyのプレー時間も長く、また ペアリングの相手が変わりまくっても全くブレないプレーで安心感を与えてくれた。 若手ばかりではなく、ベテランの年季の入ったプレーに目を配るのも面白いチームに成長した。 メディアの運営ゴッコ記事など相手にする必要はないかもしれない。 2月以降、先制された試合を逆転して勝つ試合が多かったLEAFSだが、今日のDAL戦は 2-0と先制しながら、一時は2-4とされる苦しい試合になった。 NHLで最大の激戦区であり、強豪揃いのCEN地区においても手強い一角であるDAL相手に Andreas JohnssonをNHLデビューさせる思い切った手を打ってきた。 JohnssonはMARLIESで相性の良かったKapanenと両ウィングを形成し、移籍したベテランの Tomas Plekanecをセンターに配置した4thラインでNHLデビューを飾ることになった。 Plekanecにしても、既に自分の型を持っている中堅、ベテランよりは、まだNHL経験の浅い 若手と組んだ方が、今のLEAFSのポジションでは自分のペースと若手の後押しを期待できる、 と踏んでのシフト配置かもしれない。 Jamie Benn(28歳/188 cm-95 kg/NHL9年目)、Tyler Seguin(26歳/185 cm/91 kg/NHL8年目) Alexander Radulov(31歳/185 cm/91 kg/KHL8年、NHL4年目)という年季の入った大型FW、 DFにもSWE代表John Klingberg(25歳/188 cm/80 kg/NHL4年目)やベテランDan Hamhuisら スター選手を多く抱え、CHI、STL、NSH、MIN、WPG、今季復活したCOLらと凌ぎを削っている 強豪チーム相手でのデビューがきついのではと思ったが、早くにNHLの世界を体感させ、 来季から開幕ロースターに入れるかどうかの、素養を見極める狙いもあったのだろう。 このJohnssonの昇格に刺激を受けたのか、JVRの通算3回目のハット・トリックの活躍や 終盤のENアタックの猛攻で、残り秒でMarnerのゴールで同点に追いつき、OTに突入できた。 第2ピリオドにおけるAndersenの途中交代が心配だが、疲労の蓄積による一時的なものと思いたい。 リーグ・トップの被SOGの疲れが、長期欠場に繋がるケガにならなければいいのだが。 OTでMarnerのフッキングによるDALのPPチャンス2分間を、Komarov、Polak、Hainseyのベテラン3人で 死守した展開はシビれまくった。結果は、そのMarnerが3人目でSOを決めての勝ちだったが、 もっとも燃えたのがこの3人対DAL4人シフトでの攻防である。 ベテランの力を侮ってはいけないという思いを、新たにした現地ファンも多かったようだ。 途中出場のMcElhinneyが、3rd STARに選ばれたのも、よかった。 https://i.redd.it/5hijkxd32rl01.jpg BabcockからAndreas Johnssonへのメッセージらしい。 2年前にNylander、Hyman、Kapanen、Soshnikovが同時デビューした時と、ほぼ変わらない 「まずはガムシャラにプレーしろ、そうすれば徐々に自分のスタイルができてくる」という一貫した姿勢がある。 NHLの場に上がれるのは特別な者だけ、その誇りと自覚を持つように、という言い回しもあるが 同じ内容でも、並のヘッド・コーチから言われるのと、Babcockに言われるのとでは、重みは違うだろう。 >>425 残り16秒での同点ゴールは、Patrick Marleau、アシストにMarner、Gardiner。 >>426 Babcockのメッセージには、「Lamorielloが求めるものを発揮して、同時に今を楽しめ」という くだりもあるが、LEAFSのTripletsはShanahan-Lamoriello-Babcock体制であるという 確固とした姿勢が感じられる。 2シーズン連続でプレーオフを逃したとはいえ、その試合巧者ぶりと 25シーズン連続プレーオフ出場と言う輝かしい実績を前に、観戦中でも 畏怖の気持ちが出てしまうDETを相手に、Nylander、Matthewsの息の合った ダブル・フェイクからの同点スコア、そしてMarleauの技ありパスを受けて 決勝スコアを決めたKadriと、第3ピリオド後半は過去に見たことがない 粘り強いホッケーで逆転勝ち。 これでフランチャイズ・タイの45勝まで伸びた。 1967/68シーズンからEXP6が加入し、以後、徐々にチーム数が増加して リーグが拡大され、RSの試合数も70、74、76、78、80、84と増え続け、 最終的にNBAと同じく82試合で落ち着いたが、その間、スタンレー・ファイナルとは 全く無縁のシーズンを続けて52年目が過ぎようとしているLEAFS。 そこで、他のOriginal Sixの67/68〜のシーズン最多勝や、勝ち点数を 調べてみたが、途中で気持ちが萎えてしまうくらい、頑なに近代化を拒否し続けた オールド・ファン気質と、TORメディアに毒されたフランチャイズ体質を 見せつけられる思いになった。 【Boston Bruins】 ・シーズン最多勝利数 (1970/71) 57勝14敗 7T (70/71) ・シーズン最多勝ち点 (同季) 121 ・70/71から4年連続50勝以上。シーズン50勝以上7回。 ・勝ち点100以上、2017/18を含めて22回。2000/01以降で6回。 ・1970/71から1979/80まで勝ち点100以上9回。 ・直近の最多勝ち点 (2013/14) 54勝19敗 9OTL 勝ち点116 ・スタンレー出場9回、優勝3回。 【Detroit Red Wings】 ・シーズン最多勝利数 (1995/96) 62勝13敗 7T ※NHL記録 ・シーズン最多勝ち点(同年) 131 ・05/06から4年連続50勝以上。50勝以上6回。 ・99/00から12年連続勝ち点100以上、うち110点以上7回 ・勝ち点100点以上のシーズン17回。 ・直近の最多勝ち点 (2014/15) 43勝25敗14OTL 勝ち点100 ・スタンレー出場6回、優勝4回。 【Chicago Blackhawks】 ・シーズン最多勝利数 (2009/10) 52勝22敗 2OTL ・シーズン最多勝ち点 (同年) 112 ・50勝以上2回、勝ち点100以上13回、2008/09から100点以上7回 ・直近の最多勝ち点 (2016/17) 50勝23敗9OTL 勝ち点109 ・スタンレー出場6回、優勝3回 【New York Rangers】 ・シーズン最多勝利 (2014/15) 53勝22敗 7OTL ・シーズン最多勝ち点 (同年) 113 ・50勝以上4回、勝ち点100以上10回、14/15から3年連続、勝ち点100以上 ・直近の最多勝ち点 (2014/15) 113 ・スタンレー出場4回、優勝1回 【Montreal Canadiens】 ・シーズン最多勝利 (1976/77) 60勝8敗 12T ・シーズン最多勝ち点 (同年) 132 ・50勝以上6回、1974/75から4年連続50勝以上 ・勝ち点100以上18回、1974/75〜1981/82まで8年連続、勝ち点100点以上 ・2000年以降、勝ち点100以上、4回 ・直近の最多勝ち点 (2016/17) 47勝26敗 9OTL 勝ち点103 ・スタンレー出場11回、優勝10回 【Toronto Maple Leafs】 ・シーズン50勝以上 -無し- (1998/99) 45勝30敗 7T (1999/2000) 45勝27敗 7T 3OTL (2003-04) 45勝24敗 10T 3OTL (03/04) ・シーズン勝ち点100以上、3回 (1999/2000)45勝27敗 7T 3OTL 100 (2001/02)43勝25敗 10T 4OTL 100 (2003-04)45勝24敗 10T 3OTL 103 ・スタンレー出場 -無し- シーズン50勝以上を記録したチームは、EXP6加入以降の新設チームや WHAから移籍したEDMなど、数えるのも面倒なくらい多い。 いかに過去の遺産だけで商売してきたかの証明になってしまった。 今季は残り6試合、うちホームが4試合。 MET地区の激戦とFLAの追い込みで、未だPOは未確定だが 何となく一段落着いた気になったのは、負け慣れが慢性化してるせいだろう。 現地ファンには「勝ち方がつまらない」とまで言い出す奴までいる。 エンフォーサー気質を持っているMatt Martinの出場機会が減っているせいもあり、 乱闘がないことに不満を持っているようだ。 言い方は悪いが、こういうオールド気質のファンは切り捨てるくらいの覚悟も必要かもしれない。 勝つことの気苦労を知らない、知ろうともしないファンにまでサービスする事はない。 そのくらいの割り切りがなければ、プレーオフ常連の体力はつかないだろう。 負け犬/黒字商売の恒常化が目標であれば、Shanahanを招へいする必要はなかったが ここまで改善できた以上、後戻りをする必要はない。 2週間ほど前に、Shanahan本人からLamorielloの地位は不動だという公式発表がなされ やっとTORメディアは人事話題を封印した。 この先、リンク以上の強敵である堕落の元締め、地元メディアと地元ファンとの対決も 制していかなければならない。選手をいかにリンク上のプレーに集中できるかの環境作りが 永久の課題であり続けるだろう。才能のある選手がスポイルされることこそが最大の不幸。 それに比べれば、旧いファンの贅沢な要求など蹴散らして構わないはずだ。 Andreas JohnssonのNHL初ゴール、Matthewsの復帰後の活躍など、色々と嬉しい話題も 多かったにも関わらず、このどこよりも甘く厳しく、かつ堕落したフランチャイズの環境に 振り回されないように、という方に気持ちが行くのが、このチームの存在意義なのだろうか。 >>341 を訂正 【Chicago Blackhawks】 ・シーズン最多勝利数 (2009/10) 52勝22敗 2OTL→8OTL 3月28日に同地区、眼下の敵であるFLAを4-3で下し、フランチャイズ新記録の46勝目を上げた。 3-0のリードからJonathan Huberdeauの2得点、5年ぶりにKHLからFLAに復帰した Evgenii Dadonovのスコアで4-3まで詰め寄られたが、その前のJVRの35ゴール目で奪った 4点目がモノを言った。 ATL地区でLEAFSにいちばん接近していた相手に粘り勝ちしたのは大きい。 Aleksander Barkov(5年目)、Vincent Trocheck(4年目)、Jonathan Huberdeau(6年目) そしてロシアからNHLに復帰したEvgenii Dadonov(NHL2年目)という、スピードと得点力のある FWに加え、大型防衛型FWのNick Bjugstad(5年目、198p)、Mike Matheson(2年目、188p)という ドラフト生え抜きで構成されたトップ6FWを中心に、多彩な攻撃を繰り広げてくる。 DFにもベテランKeith Yandle(12年目)、4年目を迎えた新人王のAaron Ekblad(193p、右撃ち、 4年連続2桁ゴール)の攻撃型D-MAN、Alex Petrovic(4年目)、BUFから移籍して開花した Mark Pysyk(3年目)というトップ4DFも攻撃型、防衛型と役割分担がしっかりしており 攻守にバランスの取れたホッケーで、Shana-Plan以前のLEAFSでは、ほとんど勝てた記憶がない。 特にDFにDmitri Kulikov(現WPG)がいた時代は、試合中にリードを奪ったことも少なかった気がする。 そんなFLA相手に今季は2勝2OTLと善戦できたのは、単に攻撃力の上昇だけでなく トランジションの精度が試合を重ねるに従って上がっているからだろう。 そのくらい、細かいパック繋ぎで敵DFゾーンにプレッシャーをかけるシーンが増えてきた。 これからも同地区の強豪として立ちふさがってくる相手だけに、今季の勝ち越しを自信にして欲しい。 FLAは翌日に@OTTでOT負けを喫し、LEAFSは14シーズンぶりの2年連続PO進出を決めた。 Battle of OntarioのライバルOTTも、Matt Ducheneがチームに馴染む来季以降、必ず 復活してくるはずだ。 30日の@NYIも、Marnerとドラフト同期のMathew Barzal、Anthony Beauvillierという、 2015ドラフトの1巡指名コンビが順調に伸びてきて勢いがあるだけでなく、 John Tavares、Anders Lee、Jordan Eberle、Brock Nelson、Andrew Laddら 実績充分のFW陣、元CHIのNick Leddy、元BOSのJohnny Boychukというスタンレー優勝の 経験があるツワモノが揃っている。 今季は選手のケガが多く、現在MET地区最下位でPOスポットからも落ちたが、 本来はそんなチームではないはずだ。 この試合もBeauvillierに先制され、追いついては突き放されを3度繰り返し、JVRの 今季36ゴール目で勝ち越し。主将Tavaresの同点ゴールで追いつかれたが、最後はMatthewsが Nylander、Hymanのアシストを得て、残り時間4分を切った直後に決勝点を決めた。 Matthews、Zaitsev加入から2シーズン目、まだ粗さは残ってはいるが、トランジション・ホッケー、 全員攻撃、全員防衛の双方向性ホッケーが、細かな失敗はあっても、フォローの速さ、 素早いシフト体制の切り替えで、試合を重ねるごとに進化していると実感させてくれる。 チーム・プレーを徹底した上での個人技の発揮、経験を積み重ねた上での瞬時の判断力も 上がってきているようで心強い。 フランチャイズとしては未知の47勝、ホームでの27勝も新記録で、思った以上に 早い成長を見せてくれている。 DF陣には、まだ課題も多く、今季オフは来年、再来年に向けてのサラリー・キャップを 念頭に置いた選手の再構成もやらなければいけないが、上出来過ぎると思う。 このチーム状態に、相変わらず因縁づけのように文句を垂れてるのはTORメディア、 特に地元ファンにも忌み嫌われているPaul Romanukくらいだろう。 @NYIはMSG+で視聴していたが、実況では凄まじいRomanuk叩きが行われていて、 また何ヒネた発言でケチをつけたんだなと思った。 Babcockの就任直後にMike Babcatと言い始め、何かにつけて辛口でも毒舌でもない 嫌味で絡んでくるという評判の悪さが、30〜40代が中心のファン・フォーラムで目立つが、 恐らく50代以上のオールド・ファン向けのヴォイスだと思う。 クラッチ・シューターのチーム・キャプテンSundinと、キング・オブ・エンターテイメントの エンフォーサーTie Domiが、94/95〜05/06の12シーズンに渡って並列してLEAFSに君臨し、 試合に勝つだけでなく、Domiのファイトをメインとした魅せるホッケーを実践していただけに、 その時代に対する思い入れが深いファン層が多いのは理解できる。 だが、その結果は7回のプレーオフ出場、東カンファレンス決勝敗退2回で終わったという 見方だってできるだろう。更に言うなら、同じSWEのスーパー・スターで、Sundinより3つ年下の Peter Forsbergを二度のスタンレー王者に導いたColorado Avalanche、 Mats Sundinを一度もスタンレー・ファイナルに導けなかったLEAFSという言い方もできるのではないか。 現在のShanahan-Lamoriello-Babcock体制は「勝てなかった栄光の時代」からの脱却を図る 最後のチャンスだと思う。これだけ強化されたフロント陣でもダメなら、相変わらずカビとコケと 蜘蛛の巣の張った、Original Six時代の栄光を反芻し続けるしかない。 Expansion Draft considerationsって何て訳せばいいですか? プレーオフR1は、いきなり2連敗となったが、その機転となったのは 第1戦、第2ピリオドの残り38秒で決められたDavid Pastrnakのゴールだろう。 あれで1-2から1-3になったのみならず、BOSの若手エースPastrnakを完全に 乗せてしまい、第2戦ではハット・トリックを決められるなど手がつけられなくなった。 その原因は明白。Jake Gardinerの自陣ブルーラインでの棒立ちである。 位置的には敵方BOSベンチの近くで、味方のライン・チェンジを待っていたのだろうが 先にライン・チェンジを終えたBOSにチェイスされ、逃げ回った挙句にアイシング。 次の自陣FOスポットでのFOにも負け、速攻でPastrnakにゴールを決められてしまった。 ライン・チェンジを待つのはいいが、なぜBOSのベンチに近い位置で棒立ちしているのか、 なぜ、得意のパック・キャリーでBOSの選手を一人くらい引きつけながら、自分でパックを持って 上がるなり、ブルーラインへのエンター前後までにでフリーの味方を見つけるか、最悪、ダンプで 敵ゾーンにパックを撃ち込むとかしなかったのか、さっぱり分からない。 頭が空白になってたのか、自分の周りだけ時間でも止まってたんじゃないかと、心理テストでも 勧めたくなってくる酷い棒立ちだった。 ここ2年で対BOS戦7勝1敗の驕りがあったと言われても仕方がない。 2010年代の成績でいえば、圧倒的にBOSが格上であり、14シーズンぶりの2年連続プレーオフで 王者気分になっていた現地ファンの怒りと落胆ぶりにも、白けた気分になってしまう。 一方でBOSは、第1戦、第1ピリオドから積極的なフォアチェックでLEAFS勢に激しいヒットを繰り返し まず消耗戦に勝つという強い意気込みがあった。BOS側から見れば2年で1勝7敗という分の悪さを 払拭するには、まず強いヒットで敵を圧倒し続け、そこから攻守の形を作っていく作戦だったのかもしれない。 BOSは、Claude Julienヘッド・コーチの時代から、相手に「腸に響く」と言われるヘヴィ・チェックを武器にしているが 2011、2013にファイナル出場のロースターからDavid Krejci(183p/85s)、Patrice Bergeron(185 cm/88 kg) Brad Marchand(175p/82s)、Zdeno Chara(206p/113s)、Torey Krug(175 cm/84 kg)、そしてゴーリーの Tuukka Raskをコアとして確保し、後はその都度ドラフトで指名した選手の育成とトレード、適材適所のUFA獲得で チーム作りを続けているチームだが、コア以外には必ずヘヴィ・チェックができる選手を要所に配置していて、 コアの得点力を生かそうとする選手構成になっている。 ドラフト組ではJake DeBrusk(LW/183 cm/85 kg/2014年1巡14位)、Charlie McAvoy(DF/183 cm/94 kg/2016年1巡14位)らが 強いチェック・パワーを持っており、UFAで獲得した元STLキャプテンのDavid Backes(RW/191 cm/100 kg)のチェックも激しく強い。 第1戦からの、この激しいチェックにメンタルを乱したのが案の定、Nazem Kadriで、Tommy Winglesへのチャージングで 3試合の出場停止を食らった。その前にもRick Nashへのニーイングと取られても仕方のないプレーもあった。 相変わらずムラの多い、気分屋のメンタルが弱点なのは変わらない。同じく出場停止が多いBOSのMarchandのような 相手に嫌だと思わせるミーンさとは違う、単純な発火型なので困る。 https://www.nhl.com/video/kadri-suspended-three-games/t-277440360/c-59865403 第2戦でも、試合開始直後からのBOSの激しいフォアチェックに対抗できず、Andersenが孤立し第1ピリオド3失点で交代。 第2ピリオドになって、ようやく「点を取ることより相手のチェックに当たり負けするな」という方針に変わったのか、 Polak、Hyman、Komarovが強いチェックを返すようになったが、今度はKomarovがBOSのKevan Miller(188 cm/95 kg)に チェックに行ったところ、自分が負傷退場する羽目になってしまった。 BOSのチェックに当たり負けしていないのはMatthews、Marleau、Hyman、Polakくらいで、改めてスピードはあっても 小柄な選手が多いのだなと気づかされたシリーズになっている。レギュラー・シーズンで誤魔化せた弱点は、DFも含め プレーオフになると敵は徹底的に突いてくる。Kadri不在の第2戦は、MarnerがBOSのハード・チェックの標的になっていたが 第2ピリオドからのチェック返しで、何とか押し返すことができた。 流れ的には、Kadriの出場停止が終わる頃にはシリーズは終わっている可能性が高い。 第3戦でKomarovも欠場ともなれば、シーズン後半に干されたいたMatt Martin(191cm/100kg)が起用されるだろう。 もし出場すれば、Martinのチェック・パワーでBOSのフォア・チェックを潰し返すくらいの勢いを出さないといけない。 今のところ、それ以外に状況を打開する手段は見えない。 現地でもDFはGardiner、Riellyでは限界という声もチラホラ出るようになったが、遅過ぎるにも程があるのではないか。 NBCでは、恐らく、ドラフトの下準備中であろうShanahan相手に、スマホで情報交換をしているLamorielloの姿を 抜いていたが、「チームは強くなったから、もうLamorielloは用無し」報道を続けていたTORメディアが、この2試合の惨敗を どう報道(イチャモン)するのかも見ものだ。生贄にされるのはBabcockだろう。いつもの光景が繰り返される。 一方、MARLIESの方ではPierre Engvall(2014年/R7/188位)、Carl Grundstrom(2016年/R2/57位)という 二人のSWE人FWがAHLデビュー。 共に初出場でリバウンド・ゴールを決め、上々のデビューを飾った。 特にEngvallは191pの長身なので、小柄な選手が多いLEAFSには希少価値があるだろう。 まだAHLのスピードにも着いていけない部分も多いが、Andreas Johnssonが来期以降にLEAFSに定着できれば MARLIESで修業を積めるが、Engvallは来季もSHLでプレーする予定。 Grundstromの来季はまだ未定だが、184pの長身と今季のFrolunda HCでのスタッツから見て フロントからAHLでのプレーを勧められるかもしれないが、ドラフト指名選手は出来る限りハズレを少なくしなくてはいけない。 仮にNHLで通用せずとも、ヨーロッパとのコネクションを強固にし続けないとならない面もある。大事に育てて欲しいものだ。 この二人のSWE人FWが、AHLプレーオフでどんなプレーを見せてくれるのかが、新たな楽しみになりつつある。 >>448 を訂正。 Carl Grundstromは、昨シーズンのカルダー・カップ・プレーオフでAHLデビューしているので AHL公式戦にデビューの間違い。 2年連続プレーオフR1敗退も、シーズンの勝ち点、勝ち星はフランチャイズ記録を更新する 非常に実りのあるものになった。 若手FWにMatthews、Nylander、Marner、Kadriとトップ6FWのうち4人が決まったと言っていい。 後はMatthews、Nylander、Marnerの3-Years Contact Levelが終了する来オフまでに、 どの程度の金額でどのくらいの長期契約をするのかが焦点になる。 DFに関しては昨年からのZaitsev、今季からのDermottが、TOP4候補の一番手となるだろう。 Gardinerに関してはもう何も言えない。あの状況判断の悪さにはお手上げだ。 来年でUFAとなるので、新シーズンの展開によってデッドラインで放出するか、 そのままUFAでリリースかのどちらかだろう。 Riellyについても、500万$/年で6年契約を結んでいるが、果たしてそれ程の価値があるのか? という疑念は今でも変わらない。 慎重になり過ぎて、若手FWの勢いを殺すもったいぶったパック・キープ、かと思えば、無理に ロング・ストレッチ・パスを通そうとしてインターセプトという、Gardinerの二番煎じ的な プレーぶりには信頼が置けない。 だが、ここはフロントの判断を尊重して、契約年数、年俸に見合うキャリアを積んでくれればという 流しで行こうと思う。あの組織的な煽りも信用できないが。 一方のMARLIESには、2年連続でシーズン終盤、及びカルダー・カップ・プレーオフから参加してきた Carl Grundstromと、2014年ドラフト7巡188位で指名したPierre Engvallの両SWE、LH-Wingが 確実なリバウンド・ショットを拾って得点を重ねていて、またFW陣の楽しみが増えた。 特にEngvallは191cm/86kgの長身。Matthewsを除いて180p前後の小柄な若手FWが多いので この長身は魅力的。プレーぶりからして防衛型FWという感じだが、もう少し体つきが良くなれば 面白い存在になるかもしれない。 Bozak、JVR、Komarovとの再契約話が出ないので、若手FW陣にはチャンスが広がる。 Zach Hyman、C・Brownという、主役のサポートとは昨年、既に4年契約を結んでいるので さらに攻撃力の厚みを増して、攻撃の多彩さを追求することもできそうだ。 そして新シーズンばかりではなく、2〜3年先を見据えた若手DF陣の台頭もじっくり待ちたい。 Dermottの登場が序章になってくれればと願うばかりだ。 カルダー・カップ・プレーオフのND Semi-Final、Best of 5は、2連勝の後、 Utica CometsにReid Boucherがカムバックしたことで、攻撃力を増したUTIに 反撃の2連敗を喫し、2勝2敗のタイになった。 ここでNHL Play Offs R1を終えたLEAFSから、Andreas Johnssonと Travis Dermottが参加して第5戦に望み、4-0と完勝した。 https://www.youtube.com/watch?v=-rSOTE8i92g 先制点となったのは、Johnsson→Engvall→GrundstromのSWEトリオによる 流れだったが、起点となったのはDermottのパスだ。 まずBL中央付近からのロング・ショットで相手ゴールを脅かし、そのリバウンドを UTIがボードサイドに流してクリアしようとしたが、既にBLボード際に移動しており パックを捉えると、BL右サイドに移動していたJohnssonにパス、そこから 速攻でEngvall→Grundstromとつないで、UTIのカバーが追いつけない速さでスコア。 見事な流れだった。 記録上はJohnsson、Engvallにアシスト、GrundstromにPPGでDermottには何もついてないが、 敵側の動きを読み切ったDermottの貢献も大きかっただろう。 以後は、先の2試合で冴えなかったGarett Sparksが体を張ったセーブで1点差を死守。 第2ピリオド、カウンターの速攻からJohnsson→Miro Aaltonen→Johnsson→Grundstromと 繋いで2点目。Johnssonのスピード、Aaltonenの正確なパス後の相手への密着マークが噛み合い、 敵からのマークを外してゴール前に移動していたGrandstromへ正確なスピード・パスが通って2点目。 特筆すべきは3得点目となったDermottのフェイク・ショット・パス。 大袈裟な動きではなく、軽めのスラップ・ショットと見せ掛けてのJohnssonへのパスだったが これがまた正確にJohnssonのショット・ポイントに入り、スピードが乗ったショットになって 見事にネットに吸い込まれた。 PPに限らず、ライン・チェンジ時のDFは、バスケットのPGと同じで重要なパス起点の役割も こなさなければならない。Gardiner、Riellyはショット、パス、ムーブの全てがが直進的で、 力任せに状況を突破しようと謀る動きが多く、その辺が大いに不満のあったところだ。 AHLでのプレーだったとはいえ、Dermottがこのまま順調にNHLでキャリアを重ね、 NHLでも同じようなフェイク・ショット、フェイク・パス、バックハンド・ショット、 バックハンド・パスを武器に、豊富な若手FWと連携できるようになれば期待は広がってくる。 同期ドラフトのD-MAN、Andrew Nielsenにも大きな刺激になっているはずだ。 Shana-Plan以降のMARLIESの充実さは目を見張るもので、二軍の充実が続けば、 LEAFSへの選手供給が豊富になり、トレード、UFAロスト、UFA補強も動きやすくなるだろう。 次の相手は、ここ数年ほぼ互角に戦ってるTBL二軍のSyracuse Crunch。 NYIからMichel Grabnerを獲得する為に放出した4選手のうちの一人である Carter Verhaeghe(TOR 13年 3巡 82位)が、廻り回って現在TBL二軍で頭角を現している。 そして現地時間の5月1日、Lou LamorielloのGM退任、4年契約での上級コンサルタント就任が発表された。 NJDにドラフト3巡指名権をトレードして獲得したLamorielloは、当初からGMは3年、以後は Team Managementに移動するという契約だったようだが、プレーオフ期間中での退任報道の混乱を 収める為に、来季もGMという公式発表をShanahanが行ったようだ。 現在、コーチング・スタッフにも1995年、NJDで気鋭のGMだったLamorielloの下で、Devilsをスタンレー王者に 導いた時のヘッド・コーチだったJacques LemaireがSpecial Assignment Coachとして働いているが、 LamorielloもGM退任後はTeam Managementで同じようなポジションになるのだろう。 現在、Brian Burkeの前のGMだったCliff Fletcherがシニア・アドバイザーとして登録されているが 地位的にはFletcherより上になると思われる。旧ソ連時代からあるLamorielloのロシア・コネクションは 今でもロシア選手ドラフトの大きな武器になっているようで、これを手放す手はない。 新GMはKyle DubasかMark Hunterか、それとも暫定的な新GMを探すのか、現在は情報が錯綜しているので 詳細はいずれ分かるだろう。 Lou LamorielloがGMだった3シーズンで、リーグ30位→16位→7位と着実にステップ・アップした。 彼を譲ってくれたNJDにも感謝すべきだろう。Shanahan-Lamoriello-BabcockのTRIPLETS経営から Shanahan-()-Babcockの暫定体制となるが、プロの経営者、プロのGMも自前で育成する段階に 入ったとも言える。今後も引き続き見守っていきたい。 また、同日、SWEのセンターFW、Par Lindholmのドラフト外でのLEAFS入団が決まったと スウェーデン・メディアが報じた。 http://www.hockeysverige.se/2018/04/30/par-lindholm-valjer-toronto-maple-leafs/ 現在、MARLIESで存在感を発揮しているAndreas Johnssonは13年の指名後SHL1部で3年 Carl Grundstromは16年指名後SHL1部で2年、Pierre Engvall14年の指名後、 ジュニア1年、2部で3年そして今季からSHL1部でキャリアを積んできたSWEトリオだが、 Par LindholmはSHL1部で4年のキャリアを積んだ26歳。 http://www.eliteprospects.com/player.php?player=13091 フィンランド・リーグでキャリアを積み、今季LEAFSと契約、AHLで後半から実力を発揮している Miro Aaltonenとサイズやキャリアの流れ、スタッツが似ている。 年齢が26歳なので少し遅い気もするが、今季ドラフト外入団のBorgmanがNHLでそれなりのスタッツを残し Aaltonenには次期Komarovの期待もできそうなど、質の高い選手が入ってきているので、 ヨーロッパ担当スカウトの眼力とコネクションには今後も期待が持てる。どんな選手なのか楽しみだ。 追記 Par Lindholmは今年2月の冬季五輪、男子ホッケーにもSWE代表として参加し、4試合で1Gを記録している。 MARLIESは、Utica Cometsと2勝2敗のタイで迎えた第5戦に、SC PO 1Rを終えたLEAFSから Andreas JohnssonとTravis Dermottが参加して勝って以降、ND FinalでSyracuse Crunchを、 EC FinalでLehigh Valley Phantomsを、2ラウンド連続でスウィープで下し、破竹のプレーオフ9連勝を記録。 2011/2012以来のCalder Cup FINALに進出した。対戦相手はDallas Stars二軍のTexas Starsである。 11/12のHCはDallas Eakinsで、この時はTBL二軍だったNorfolk Admiralsに0勝4敗の ストレート負けを喫している。現在、TBLのHCであるJon CooperがNorfolkのHCだった。 Admiralsは翌年からAnaheim Ducksの二軍となり、2015年まで継続した後、 ECHLでANA、EDMの三軍だったBakersfield Condorsの後を継いだ新生Admiralsとなり 現在ECHL、EC、South地区に所属。ANAの二軍は新たにSan Diego Gullsが創設された。 Admiralsは、2017年にNashiville Predatorsの三軍アフェリエイトとして提携したが、 19試合後に提携を解消。現在はNHL、AHLのどことも提携していない。 また、Jon CooperはAHL優勝した翌年、新たにTBL二軍アフェリエイトとなったSyracuse Crunchの 監督として、引き続きTBL二軍監督を1年務めた後、2013/14からGuy Boucher(現OTT)の後を継いで 正式にTBLHCに就任。就任2年目にTBLをチーム二度目のスタンレー・カップ・ファイナルに導いている。 2011/12のNorfolk Admiralsロースター。 http://www.hockeydb.com/ihdb/stats/leagues/seasons/teams/0023882012.html Tyler Johnson、Ondrej Palat、Dustin Tokarski、Mark Barberio、Cory Conacherなどが見覚えのある名前。 特にTyler Johnson、Ondrej Palatは現在のTBLでも主力だ。 LEAFSファンから見ればTrevor Smith、Richard Panik、Michael Kostkaが懐かしい。 2011/12のMARLIESロースター。 http://www.hockeydb.com/ihdb/stats/leagues/seasons/teams/0039912012.html Nazem Kadriが一、二軍エレベーターだった時代だが、Kadri以外は突出した選手は見当たらない。 CGYで一時、開花しかけたJoe Colborne以外はMatt Frattin、Korbinian Holzer、Ben Scrivensと NHLに定着できなかったメンツが目立つ。 HCだったEakinsは、EDMで監督失敗の後、現在はANA二軍San Diego Gullsの監督を務めている。 Texas Stars相手のCalder Cup FINALは、第1戦は撃ち合いを制して6-5の勝利。これで10連勝。 第2戦は自慢の攻撃陣が抑えられ1-2で敗戦、プレーオフ連勝は10で止まった。 第3戦は第2戦のお返しで2-1で勝利。防衛戦でも引けを取らない試合ができることを証明した。 FW陣は、1st LineのAndreas Johnsson-Miro Aaltonen-Carl Grundstromの出来が素晴らしく ツボに入ったら止まらないハイパー・オフェンスを展開する。 Johnssonの来季はNHLフルシーズン出場の期待がかかる。Aaltonen、Grundstromも シーズン終盤でのLEAFS入りが期待できる逸材。AaltonenはRFAなので再契約が必要。 2nd LineのDymtro Timashov-Chris Mueller-Ben Simthは、ベテラン二人が若いTimashovを 上手くリードし、攻守に素早く対応する2-WAY Hockeyを展開する。 Ben Simthは、シーズン終了後、ドイツ・リーグへの移籍が決まっているようだ。 3rd LineのPierre Engvall-Frederich Gauthier-Colin Greeningは、Gauthierの巨体、Greeningのキャリアで Engvallにチャンスを回す流れがメインになるが、Engvallの防衛力もかなりのものと見受ける。 4th LineのMason Marchment-Adam Brooks-Trevor Mooreは、ドラフト指名組のBrooksに ドラフト外FAのMarchment、Mooreが絡む苦労人ラインという感じだ。 BrooksもアマチュアのWHL時代とは違い、AHLとはいえプロの洗礼に苦しむシーズンが続いてるだけに ますます苦労人カラーが強くなる。Trevor Mooreに第二のTyler Bozakを期待する現地の声もあるようだ。 DFの方は、ファイナルに入っても第1戦から第4戦までは Justin Holl(右)-Martin Marincin(左) Vincent LoVerde(右)-Calle Rosen(左) Timothy Liljegren(右)-Travis Dermott(左) のペアリングで不動だったが、NHL〜AHLプレーオフと出ずっぱりのDermottに疲れが出たのか TEXに研究されたのか、バック・パスをTAされてからの失点で第4戦を落とした後の 第5戦に欠場。それまでファイナルでは出番がなかったAndrew Nielsen(左)が Vincent LoVerde(右)と組み、Timothy Liljegren(右)-Calle Rosen(左)のSWEコンビが ペアリングを組み、Rosenの2ゴール、Johnsson、GrundstromというSWE勢の活躍で 6-2と大勝、王手を掛けて地元リコー・コロシアムで第6戦を迎えた。 第6戦では再び、第4戦までのDFペアに戻し、NielsenはNot Dressedだったが 先制された後のGrundstromのゴール右下へのプッシュ・ショットをTEXのゴーリー、 Mike McKenna(35歳)にセーブされて流れを掴めないまま、Rosenのゴールも実らず 2-5の大敗を喫した。 明日の第7戦で、2017/18LEAFS組織の全日程が終了する。 第1戦から勝ち負けの繰り返しで連勝、連敗がないが、選手の疲労はピークを越えている。 どんな結果になっても、将来に向けて手応えのあるシーズンになったのは疑う余地はない。 Lamorielloの退団、ISLES行き、Mark HunterアシスタントGMの退団、Kyle Dubas(31歳)の新GM就任、 アシスタントGMにBrandon Pridham(44歳)とLaurence Gilman(53歳)が登用と、 フロントに大きな動きがあったが、全てはCCF第7戦が終了してからにしたい。 LEAFS新GMのKyle Dubas、LEAFSのMike Babcockヘッド・コーチも観戦に訪れたCCF第7戦は、 前半の10分をTEXの猛攻に圧されたが、ポスト直撃やSparksの堅守で耐え、第1P前半過ぎから反撃開始。 BLを割りそうなパックをピックしたAaltonenのパスから、Johnsson-Grundstromの連携で繋ぎ、 Johnssonが先制ゴール。 以後、「ピリオド終盤に失点をしない=ピリオド終盤に得点を取る」流れを実践して 主導権を握り、終始リードを保ったまま試合を支配。4勝3敗で初のCuder Cup Final王者に輝いた。 第1P残り17秒で決まったMoor、Mueller、Marchmentによる2点目が大きかった。 Sheldon Keefeヘッドによる、第2C、第4Cのチェンジが功を奏したかもしれない。 レフリングの酷さ、一定しないファウル基準で、かなりグダグダな試合内容だったが、両チームに 酷い判定が公平に多発していたので、条件は五分五分だったと言えるだろう。 LEAFSの二軍が優勝したのは、1981/82シーズンに、Chicago Black Hawksとの二軍共同アフィリエイトだった New Brunswick Hawksが、Binghamton Whalers(Washington Capitals、Hartford Whalers共同二軍)を 4勝1敗で倒して以来のこと。LEAFSの単独二軍アフィリエイトとしてはチーム史上初の出来事である。 MVPにはAHLプレーオフ16試合で10G、14A、24Pts、+24のAndreas Johnssonが選ばれた。 JohnssonはLEAFSでも、R1でBOSを相手に6試合1G、1Aを上げているので もう新シーズンの戦力として充分に計算に入るレベルまで来たと言っていい。 2013年7巡202位の下位指名選手が、ここまで飛躍してくれるのは嬉しいものだ。 Johnssonは23歳のLHウィンガー。LEAFSの若手はRH-FWが多いので、その点でも貴重な選手。 WPGのNikolaj Ehlersを一回り小さくしたようなサイズだが、スピードを生かして相手を翻弄し、 リバウンドを確実に仕留める技術が似ていると思う。RFAなので、早めに契約したい選手。 2000年以降のAHL Play OffのMVPで、現在NHLで名が知られているのはCarey Price(MTL)や Michal Neuvirth(当時WSH)などゴーリー勢が目立つ。FWであればTomas Tatar(当時DET)が出世頭か。 昨年のTyler Bertuzzi(DET)が、今季は一、二軍を往復しながら少しずつ成長しているようだが、 チームの低迷と歩調を合わせてか目立たない。AHL時代はKapanenへの乱闘仕掛けの件でイメージは悪いが。 Johnssonにはぜひとも、Tomas Tatarのような優れたスコアラーに成長して欲しい。 Dermottは上体のケガで第7戦を欠場し、第5戦に続いてNielsenが出場した。 第5戦のペアはLoVerdeだったが、第7戦はTimothy Liljegrenと組んだ。 やはりDFは左右のバランスがいい方が、対応はしやすいのだろう。 現在、RH-DFで20代の主力と言えるのはNikita Zaitsevくらいで、後に続く若いRH-DFとしては 5月17日に正式に獲得が決まったIgor Ozhiganovが候補となるくらい。 3years contuct levelで契約し、1年が経過したTimothy Liljegrenは、さらに1年契約を延長し 再びAHLでの修行期間に入るので、来年の戦力とは考えられない。 Ozhiganovも年齢制限(25歳)による1年契約なので、NHLでの結果次第で新契約という 16/17のZaitsevと同じ流れになる。 昨年に続いてUFAとなったRoman Polakとの再契約が、昨オフと同じ流れであるのか UFA市場で多少高額となっても主力級のRH-DFの獲得を目指すのかは今のところ不明。 まずは左右に関係なく、NHLに近い若手DFの成長が優先順位となるだろう。 Dermott、Nielsen、Rosen、Borgmanの4人のLH-DFによるLEAFSでのポジション争いが まずDF整備の焦点になるだろう。 個人的には、Travis Dermott(21歳/NHL37試合、AHL87試合/PO:NHL7試合、AHL26試合)と Calle Rosen(24歳/NHL4試合、AHL62試合/PO:NHL0試合、AHL16試合)が、まず第一の競争ペアだと思う。 183cm-94kgのDermott、185cm-88kgのRosenと、サイズ的にはほぼ互角。 プレーもPP攻撃時にはパック・ムーブの拠点となり、機動性、フェイク・ショット、フェイク・パスに優れ、 常に相手の先を読み、裏をかける、プレー選択の幅が広いDermott。 同じく機動性に優れ、PP攻撃時にはパスだけでなく自ら前進して相手を引きつけて味方にパスを出す、 または自らショットに行って得点を上げるRosenと、二人とも甲乙つけがたいプレー内容を見せる。 NHLerとしてのキャリアで先行しているDermottだが、Rosenの巻き返しによって、いつ逆転するか 分からない競争が、8月から表に出てくるはずだ。 そして、Andreas Borgman(22歳/183cm-96kg)とAndrew Nielsen(21歳/191cm-94s)が、第二の競争ペアだろう。 Borgman(NHL48試合、AHL25試合/PO:AHL2試合)、Nielsen(NHL0試合、AHL144試合/PO:AHL19試合)。 サイズはNielsenが上だが、チェック・パワーはBorgmanの方に分がある。NHLでもチェックにきた相手を 逆に吹っ飛ばすシーンも何度もあり、フィジカル的には既にBorgmanはNHLレベルだ。 ゴール裏からのロング・ストレッチ・パスも、NHLで何度も決めており、後はキャリアを積んで細かいプレー、 細かいパック捌き、安定したバック・スケーティングの習得と、課題がはっきりしている。 一方のNielsenだが、出場したファイナル第5戦、第7戦はいずれもチームが完勝。プレー的には目立たなかったが 自陣に攻め込まれた時は、相手のパック・キャリーを上手くボード際に押し込んで 背後から固めて身動きできない状態で、パックを簡単に外に出させないシーンを何度か見かけた。 AHL1年目の昨シーズンはWHLの延長で、リーチを生かしたヘヴィ・ショットによる得点も多く(シーズン14G) 攻撃的DFとしての片鱗を見せたが、AHL2年目の17/18は、守備に重点をおいたプレーに徹底したようだ。 Shanahan→Dubas→Sheldon Keefeヘッド・コーチと連携された指導だろう。 4人の中では、実戦的にDermott、Borgmanがリードしており、Rosenが3番手につく。 Nielsenは4人の中でいちばん出遅れているが、まだ焦る必要はない。 AHLでの実戦を積み続ければ、必ず道は開けると思う。 Shana-Planが開始して3シーズンが経過。FW、攻撃陣の骨格、肉付け、態勢は整いつつある。 次は5年契約の3年目に入るAndersenが健在のうちに、どの程度DFの整備ができるかだが これも安易なUFAに頼らずとも、自前の生え抜き選手で作っていける流れになっている。 後はシーズンの流れによって、臨時助っ人をデッドラインで取るかどうか、その時々の流れに 任せるようになっていくだろう。 今季でRFAとなるNylander、Johnsson、Gauthierの確保、来季オフにRFAとなるMatthews、Marnerの 確保に向けて、UFA市場からの安易な長期契約は避けなければならない。 今年も今年で2年前のSteven Stamkosの時と同じく、地元オンタリオ出身のJohn Tavares祭りで踊ってる 軽薄な現地ファンが多いが、着実に確かなチーム力が身に付いている今、何が最優先なのかは、 全て新GMのKyle Dubasが責任を負うことになる。Dubasの仕事ぶりにも注目だ。 Dubasを支えるアシスタントGMも、Laurence Gilman は選手の人事、選手開発部門を担当、 同時にMARLIESの新GMを担当する。 もう一人のアシスタントGM、Brandon Pridhamは給与キャップの分析、契約交渉、チームの 団体交渉協定を支援する役割を行うようだが、これは昨シーズンから既に開始しているようだ。 MARLIESヘッドコーチのSheldon Keefeは、OHLのSault Ste. Marie GreyhoundsのGMだった Kyle Dubasに発掘され、CJHLからCCHLを経てメジャー・ジュニアの監督となった。 Dubas、Keefe共にShana-Planの発展を請け負う人材としての役割りが回ってきたようだ。 この若いフロントマン、若い二軍監督の下で、二軍の土台はしっかりと固まりつつある。 その結果がMARLIESの優勝で結実した。 この結果を経て新シーズンのLEAFSを引き続き見守っていきたい。 CFLアルゴノーツ…大逆転でグレイカップ優勝 MLSトロントFC…悲願のMLSプレーオフ初優勝 メープルリーフス…好調もプレーオフ1回戦敗退 ブルージェイズ…抑えのオズナDVで75試合出場停止 トロントの確変シーズンが終わった… Kyle Dubasが新GMに就任した5/11以降のTransitionを列挙。 5/17 Pierre Engvall (LW/2014年 R7 188位/22歳)と2年契約 Jesper Lindgren (RH-DF/2015年 R5 95位/21歳)と3年契約 Par Lindholm (C LH/FA/26歳)と1年契約 Igor Ozhiganov (RH-DF/CSKA-KHL/25歳)と1年契約 5/29 Kasimir Kaskisuo (G)と2年、2WAY Contactで契約 5/31 Nicolas Mattinen (RH-DF/2016年 R6 179位/20歳)との契約を見送り 6/8 2014年 R6 158位で指名していたNolan Vesey(LW/23歳/Jimmy Veseyの弟)を EDMにトレード、EDMの2020年ドラフト R7を獲得 6/13 三軍アフィリエイトだったOrland Solar Bearsとの提携を解消 新たに、カナダ、ニューファンドランド&ラブラドール州、セントジョンズ市を フランチャイズとしてNewfoundland Growlersを創設、18/19からECHLで活動開始 6/17 Newfoundland Growlersのヘッド・コーチに、元SJS、NJDで活躍した Ryane Cloweを起用 6/18 Matt Bradley、Brady Ferguson、Josh Kestner、Derian Plouffe、Scott Pooleyと AHLレベルで契約 6/20 Connor Carrick (DF)、Calvin Pickard (G)と1年契約 6/21 Miro AaltonenがKHL復帰 6/22 2018ドラフトにおいて、R1、25位をSTLにトレードし、STLのR1、R2を獲得 Rasmus Sandin(LH-DF)以下、9名を指名 6/25 RFAのMiro Aaltonen、Frederik Gauthier、Justin Holl、Andreas Johnsson、 William Nylander、UFAのMartin Marincin.と再契約の意向を発表、交渉期限は9月一杯の見込み 6/26 8月のDevelopment Campのロースターを発表、2018年ドラフトの上位指名8名を含み ドラフト指名組17名、他29名(内、AHL、ECHL契約者5名)の、計46選手が参加予定 7/1 契約切れのJoffrey LupulをUFAに、Tim Gleasonとの契約をバイアウト UFAのRoman Polak→DAL、Tyler Bozak→STL、JVR→PHI、Tomas Plekanec→MTL、 Leo Komarov→NYIへ移籍 NYIのUFA、John Tavaresと7年7700万ドルで契約 元VAN、LAK二軍のJordan Subban (RH-DF 23歳)と契約 NHL5チームを渡り歩いたAdam Cracknell(RH-FW/32歳)、Josh Jooris(RH-FW/27歳)と契約 UFAのMartin Marincinと再契約 1995年に始まったNHLフリー・エージェント制において、ドラフト第1巡第1位指名の選手が UFAとして前所属のチームを離れたのはTavaresが初ということらしい。 地元オンタリオ出身のLEAFSファンという背景もあって、現地はTavaresフィーバーに浮かれているが キャップの圧迫、Matthews、Nylander、Marnerら、若いタレントを差し置いての地元熱で、 チームに不協和音が起きないか心配である。 が、その懸念を横に置いてTavaresを含めたFWラインを見ると、メンツだけならPIT、WAS、TBLという プレーオフ常連なだけではないワン・ランク上のチームに対し、一見、名前負けするFWではなくなったように感じる。 一方で弱体DFはIgor Ozhiganovの加入があってもまだ不明。 Tavaresと他のラインメートの連携も、シーズンが始まらないとわからないので 現状は何とも言えない。 TavaresはMarner、HymanとのラインがBabcockの口から語られ、Hymanが移動した 1stラインは、Marleau-Matthews-Nylanderで再編するだの、色々と話が喧しい。 もう少しフィーバーが落ち着いてから再見といったところ。 個人的には新シーズンからMARLIESで始動する、スウェーデンの若手FW陣に期待。 Pierre Engvallは新シーズンもHV71と思っていたが、MARLIESの可能性もあるとのこと。 Zaitsevに続くロシアンRH-DF、OzhiganovのNHLへのフィットの可能性、フィットした場合の契約状況など 上手く行っても行かなくてもバタバタしそうだ。 まだ現地ではTavares Feaverが続いているが、Player Transitionは継続中。 7/4 https://twitter.com/TheTorontoSun/status/1014155080248057856 MARLIESがAHLレベル契約でFW5人、DF2人と契約。 7/4 Matt Martinを古巣NYIにトレード。23歳のゴーリー、Eamon McAdamを獲得。 https://www.tsn.ca/leafs-ship-martin-to-islanders-for-mcadam-1.1130090 http://www.hockeydb.com/ihdb/stats/pdisplay.php?pid=134407 同日、UFA移籍が決まったTyler Bozak、Leo Komarov、NYIに戻ったMatt Martinから LEAFSファンへの感謝の言葉が、記事やインスタで届けられた。 For Toronto / Tyler Bozak(STL BLUES) https://www.theplayerstribune.com/en-us/articles/tyler-bozak-toronto-maple-leafs-nhl/ Wanted to share my great thanks with everyone in Toronto / Leo Komarov (NY Islanders) https://www.instagram.com/p/BkueZK7hPGp/?utm_source=ig_share_sheet& ;igshid=b8b3m0hh5vdb Want to thank @mapleleafs organization for the last two years./ Matt Martin (NY Islanders) https://www.instagram.com/p/BkyW4RRgt-K/ 現地でもTavares Feaverの横で、センチメンタルな感情を揺さぶられている層も多い。 彼らのNHLキャリアが、彼ら自身の満足の行くもので満たされることを願いたい。 👀 Rock54: Caution(BBR-MD5:1777ba470a0705a8ff6b3177e04ccfb6) >>474 >6/26 8月のDevelopment Campのロースターを発表、2018年ドラフトの上位指名8名を含み > ドラフト指名組17名、他29名(内、AHL、ECHL契約者5名)の、計46選手が参加予定 これを訂正。ロースター発表は6/25 Maple Leafs Announce 2018 Development Camp Roster https://www.nhl.com/mapleleafs/news/maple-leafs-announce-2018-development-camp-roster/c-299263094?tid=290513744 https://nhl.bamcontent.com/images/assets/binary/299263792/binary-file/file.pdf スクリメージ・ゲームは6/30に行われた。 Maple Leafs Development Camp: Scrimmage Highlights https://www.youtube.com/watch?v=0f75snPdPWU ハイライトだけなんで何とも言えないが、敗れたJoseph Woll (2016 R3 62位)のセービングは Sparksよりスムーズさがあるように見える。 7/4 Jutin Hollと2年、2WAY-Contuctで契約。各年$675,000 https://twitter.com/LeafsPR/status/1014253907953029122 LEAFSでは2試合で2Gを上げるも、スピード、パワーとも今一つとの評価、 ロースターとの兼ね合いでAHLに降格。 AHLプレーオフでも20試合に出場、3G、3Aと活躍し優勝に貢献したが、 DermottやRosenのようなインパクトはなかった。恐らくケガを抱えたままの出場だったと思われる。 26歳なので2年契約は最後のチャンス。 KHLに戻ったMiro Aaltonenは、Vityaz Podolskと2年契約を結んだが、LEAFSからの契約も受ければ 2年後にLEAFSが優先的に交渉できる資格を持つ。シーズン後半からプレーオフにかけて素晴らしい 活躍をしていただけに、センターのデプスとして確保しておきたい人材。 2016年にMatthewsを1位指名して以降は、2年でDFを8人指名しているので、FWの方は現状の戦力を 維持しながら、Aaltonenのような人材を抑えておきたいところ。 これで契約未更改のRFAは、William Nylander、Andreas Johnssonという、LEAFS生え抜きの フランチャイズ・プレーヤーのトップ候補生と、相手を圧倒する巨漢とフェイス・オフの強さが武器の Frederik Gauthierという3人のみとなった。 まだNHLでのキャリアを開始したばかりのJohnssonの潜在的可能性はもちろんだが、Nylander(22歳)、 来年のMatthews(20歳)、Marner(21歳)と、絶対に手放してはいけない若いタレントである。 昨年までのTyler Bozak420万$、Roman Polak110万$、JVR425万$、Tomas Plekanec300万$、 Leo Komarov295万$、Matt Martin250万$、Joffrey Lupulの525万$、計2,325万$が浮き、 まずTavares一人で1100万$を占めた。 19/20まで契約が残っているNathan Hortonの535万$も、開幕前にはLTIR(Long Term Injury Reserve)と なる可能性が高いので、現在のキャップ・スペース$16,179,167に加えれば、おおよそ2148万$のスペースとなる。 Nylander、Johnsson、Gauthierの3名と今季からの契約するには充分な額だろうが、来年以降のMatthews、Marner、 またNHLにフィットした場合のOzhiganov、Lindholm、来年オフがRFAのRosen、Borgmanらもいる。 今季が契約最終年となるGardiner、Hainseyとの再契約の可能性は低く、この流動的な流れの中で 確実にプレーオフ常連となる為の人材を長期的に確保しなければならない。 Tavaresという軸はできたが、やはりドラフト生え抜きのMatthews、Nylander、Marner、KadriがFWの中心。 今後はDFの方がロシア・コンビを中心に再編されるシーズンかもしれない。 ニーランダーに何が起こったか知りたい もめてるの? 2018ドラフトでは、かつてKyle DubasがGM(2010-2014)を務め、Sheldon Keefeが ヘッド・コーチ(2012-2015)を務めた、Sault Ste. Marie Greyhounds(OHL)から Rasmus Sandin(1巡29位/LHD)、Mac Hollowell(4巡118位/RHD)を指名し、 LDN Kights以外のコネクション作りにも力を入れる動きを見せた。 CHLとのコネ作りには、単にドラフト指名するだけでなく、指名選手が 主力として定着しなければ信頼は得られない。LDN Knight出身の Nazem Kadri、Mitch Marnerが既に欠かせないレギュラーに定着したので 今後のフロントの働きぶりにも目が離せない。 2年連続で、DF選手を1巡、2巡で指名したのはフランチャイズ史上初。 昨年のTimothy Liljegren、Eemeli RasanenのDF1、2巡指名は、2012年の Morgan Rielly、Matt Finn以来だった。 Matthewsをトップ指名した2016年以降の内訳は、16人中、DF8人、ゴーリー2人、FW6人で 徐々に守備強化に比重が移りつつある。もちろんポジションに関係なく、その時々の いい選手を指名していくのが優先だが、現在、契約交渉が進まないNylanderを除いても 攻撃の型はできつつあるので、今度は2年ほどかけて生え抜きDFの育成、補強で チーム力を上げていくのが目的になる。 プレ・シーズンでは、TEAM Tavaresで2勝、TEAM Matthewsで2勝、TEAM MARLIESで完敗 本番モードで連勝という流れで6勝1敗と好調を続けている。 今日のDET戦では、ACC改めScotiabank Arena(SA)では、ウェーブも起きた。 Scotiabankと聞くと、どうもオンタリオ・ライバルOTTのホーム・アリーナの旧称、Scotiabank Placeの イメージが強いのでまだピンとこないが、いずれ慣れるだろう。 昨年は、SJSからUFA移籍したPatrick Marleauの年季の入った安定感のあるプレーに 目を見張る機会が多かったが、今季はプレ・シーズンの段階で、John Tavaresの 攻守に手を抜かないハード・ワーキング・プレーに驚愕している。 TavaresはISLES時代、R2まで勝ち進んだ2016年に、Kyle OkposoやAnders Leeとのラインで 相互のスコアリング能力、アシスト能力を生かした的を絞らせない多彩な攻撃を見せ、 2OTでGWGを達成するなど、ISLESのR2進出に大きな役割を果たした。 昨季はMathew BarzalやAnthony Beauvillierという若手の台頭に刺激を受けたのか、 自己キャリア2位の37G、47Aで存在感を示した。 と、攻撃面にばかり目が行っていたが、ここまでスコアリング能力以上に 粘り強いパック・キーピングとハイレベルの2WAY-Hcokeyを目の当たりにして、 Shana-Plan以前の行き当たりバッタリ・ホッケーが、ようやく終わりそうだと感慨深い。 Tavaresがパック・ムーヴァーであればAZにいる時間が長く、例え被SOG数が昨年と変わらなくても ゴーリーが息つく時間は多くなるだろう。DFが相変わらず粗雑なだけに、双方向性ホッケーを 高いレベルでプレーできるFWが増えるのは大きい。 そして3年目を迎えたAuston Matthews。昨季2月22日のISLES戦で肩を負傷して一ヶ月を欠場。 しかもケガ(恐らく脱臼)が完治しないまま復帰したせいか、プレーオフR1のBOS戦では 従来のパフォーマンスを発揮できなかった。 3年目を迎えた今季は、既にオン・アイスにいるだけで、かつてのMats Sundinを感じさせるような 強い存在感、そこにいるだけで空気を変えてしまうような威圧感を出している。 Connor McDavidやPatrik Laineと並んで、今後リーグを代表するスターとしてLEAFSに君臨してくれるだろう。 同じく3年目となるMitch Marnerも、体格のハンディをものともしないハッスル・プレーと、 単なる猪突猛進ではない、相手の隙を素早く見つける能力、粘り強いチェイスで 相手に思う通りのプレーをさせない粘り強さが進化した。 MTL戦での見せた、敵のちょっとしたミスを逃さず、Carey Price相手にすかさず決めたSHGは シビれた。Marnerのスコアはチームのムードを盛り上げる華もある。 Matthewsのゴールやアシストには、相手に痛さを感じさせる、相手を意気消沈させるモノを感じるが Marnerのゴール、アシストは味方を賑やかにさせるムードがあると思う。 問題のWilliam Nylanderだが、サマー・キャンプはもちろんプレ・シーズンにおける 試合前のドリルにも参加していない。RFA身分における契約交渉が難航しているが、 気になるのはフロント側から交渉の話し合いを持ち出していないことだ。 一説によるとNylanderの代理人は年850万$の複数契約を要求しているが、 Dubas側は上限600万$を譲る気はないようだ。 Dubas & Nylander Playing Game of Chicken https://thehockeywriters.com/toronto-maple-leafs-dubas-nylander-contract/ 今季終了後には、Matthews、Marnerとの長期契約が絶対条件であり、その為の キャップ・スペースは充分に取っておかねばならない。 Nylander側が要求する850万$は、David Pastrnak(BOS/年6,666,666$/6年) Nikolaj Ehlers(WPG/年$600万/7年)、Dylan Larkin(DET/年610万$/5年)を上回っている。 恐らくLeon Draisaitl(EDM/年850万$/8年)を基準にしているのだろうが、正直 過大評価にも程があるのではないか。Matthews、Marnerが、新加入のTavares、ベテランMarleauと 並んで、どんどん存在感を増している時期に、練習シーンさえ無いのでは置いて行かれるばかりだ。 現在RFAで未契約なのはNylanderとNick Ritchie(ANA)の二人だけとなったが、LEAFSフロント側は 12月まで契約締結時期が伸びても構わないという姿勢のようだ。 現在の好調なチームと二軍との連携、デプス・チャートに自信を持っているのだろう。 最悪のケースは考えたくはないが、Nylander側があくまで年/850万$に固執するのであれば トレードも覚悟しなくてはならない。 Nylanderを駒に使えれば既に500万$前後で長期契約をしている、他チームのFW選手や、 ドラフト1巡指名権を最低でも2つは見返りとして要求できるはずだ。 BabcockがLEAFSのヘッド・コーチに就任した1年目、現地ファンにはMARLIESに目が向いていたファンが 結構いた。カンファ決勝で敗れたが、今に繋がる将来への布石が打たれたロースターである。 http://www.hockeydb.com/ihdb/stats/leagues/seasons/teams/0039912016.html このシーズンのMARLIESの試合は、ほぼ全てをチェックしたのでNylanderへの思い入れも 個人的にも強く深い。それでも、チームのキャップ・スペースと将来のDF強化を考えれば、 ここはKyle Dubasが設定している年/600万$の方に説得力を感じる。 DFのTravis DermottやAndrew Nielsen、新加入のIgor Ozhiganov、不作ドラフトとは言われながら、 新シーズンはMARLIESでのプレーが決まったドラフト1巡指名のRasmus Sandin(SWE)、 小柄だが相手のウラをかいて、バランスを崩したパス回しとスティック・ハンドリングが印書深かった Semyon Der-Arguchintsev(2018年3巡76位/OHL Peterborough Petes/RUS)などの話もしたかったが Nylanderの決着がつかないせいか落ち着かない。プレ・シーズンは残り一試合で、いよいよ 新シーズンの開幕が来る。このまま契約交渉が進まなければNylanderは忘れられてしまうだろう。 >>488 ニーランダーは金額交渉の問題だったのね 開幕直前の10月1日に、Connor CarrickをDALにトレードし DALの2019ドラフト7巡指名権を得た。 2015/16シーズンの終盤にDaniel Winnik+16年5巡と交換で、WSHから Brooks Laich+16年2巡と一緒に獲得したRH-DFで、期待は高かったが チェック・パワー、守備力、得点力とも平均的NHLerの評価で、 チームに不足してる右撃ちだから使われてるだけという、口の悪い評価が多かった。 Carrickは移籍早々、ARI@DALの開幕戦に出場し、昨年までLEAFSに在籍した Roman Polakと組み、第2ピリオド早々の1分間で2得点に絡む2Aを記録して DALの開幕戦勝利に貢献 。 10月9日(日本時間10日)にさっそく@DALがあるので、Polak-Carrickとの再会が楽しみだ。 移籍したCarrickだけではなく、Borgman、Rosenの両SWE-DFも開幕ロースターから洩れた。 防衛力が劇的に上がったというわけではないが、DFの頭数は増えたと言える。 開幕戦は、伝統のライバルMTLを相手にMatthewsのGWGでOTW、地元開幕戦を飾った。 当初はMarleau-Matthews-Nylanderの1stラインの予定だったが、Nylanderとの契約は 相互に歩み寄る気配がないので、Marleau-MatthewsにベテランのTyler Ennisを入れて LH-FWラインで臨み、Matthewsの先制、延長GWGで勝利。 Matthewsは昨年までHyman、NylanderのRHと2シーズン組んできたが、年季があるとは言え 二人のベテランLHと組んでも全く心配はない。実に頼もしい限り。 特にMarleauとの連携はワールド・クラスだと言い切っていいだろう。 新加入のTavaresは、Marner、Hyman、共にNHL3年目の若手FWと組んで2ndライン・センターに。 粘り強いパック・キーピング、Hymanのブロック、Marnerのチェイス・スピード、気迫、 ポジション取りの上手さと相まって、見ていて最高に楽しい。 3rdラインは、Leavo-Kadri-C・Brown。Leavo、C・Brownの両RH-FWを、キャリアを積み 中堅に差し掛かったNazem Kadriが、どう操作するのか見もの。 メンタルの面でも進化して欲しい。 注目しているのがJohnsson-Lindholm-Kapanenの4thラインだ。 AHLで2年じっくりとキャリアを積み、昨年はカルダー・カップMVPとなったJohnsson(SWE)、 過去2シーズン、一、二軍を往復しながら少しずつ進化を感じさせるKapanen(FIN)、そして 新加入の26歳Lindholm(SWE)のスカンジナヴィア・ライン。 現在の力量から言ってポイント量産は期待できないが、Kapanen、Johnssonのスピードを 武器にしたカウンターの速攻と、できるだけ長くAZに留まって、ゴーリーの呼吸を 整えさせるのが当面の役割だろう。 開幕戦でも2度のスコアリング・チャンスを作り、見せ場を作った。 26歳の新人Lindholmの力量は不明だが、平昌五輪ベスト8でのドイツ戦を見た限り ドイツの元NHLerに当たり負けせず、逆に吹っ飛ばすチェック・パワーがあった。 相手の動きを読んだ先回りも上手く、ドイツの攻撃をしばしばカットしていたが、 試合そのものは第1P終盤、ドイツのカウンターで決まった先制点がモノを言って SWEはベスト8で敗れた。 余談だが、この試合でSWEは2018ドラフト1位指名候補のRasmus Dahlin(現BUF)を 2分しか出場させなかった。NHLの一流どころが出ていない大会ゆえ、ケガの回避を 優先させたのかもしれない。 さて、NHL1年目のPar Lindholmが、どこまでやれるか不明。 昨年NHL1年目だったBorgman(DF)が48試合出場だったので、その辺を目安に ケガや不調の場合は、開幕ロースターに入ったFrederik Gauthierに代わるだろう。 Gauthierもケガが多いので当てにできないが、フェイス・オフの強さは武器。 今さらだが、2年前にNJDにUFA移籍したBrian Boyleが4thセンターであれば Johnsson、Kapanenをどう使うのか見たかったと思う。 今日はAHLも開幕し、MARLIESは敵地Utica NYでCometsと対戦し、第1ピリオドに 先制されながらも、第2Pで4点を奪う猛攻を見せ7-3で圧勝した。 Johnssonと同じくAHLプレーオフで活躍し、今季からAHLフルシーズンに挑む Carl Grundstrom、Pierre EngvallのSWE勢がいい動きを見せていた。 DFも開幕ロースター落ちしたが、RosenはLiljegrenと、BorgmanはLoverdeと組んで 再度、NHL昇格を目指す。Rosenは得点力、Borgmanはチェック・パワーに ますます磨きをかけてほしい。 AHL2年目の2017ドラフト1巡DF、Timothy Liljegrenは、昨年は体力作りをメインに RS44試合、WJC7試合(SWE-U20代表、全20試合)、PS20試合に出場した。 今季はAHL全試合出場、もしくは終盤でのLEAFS入りが目標だろう。 2017ドラフト同期の1巡指名DFでは、Miro Heiskanen (DAL3位)、Juuso Valimaki (CGY16位)、 Urho Vaakanainen (BOS18位)、Henri Jokiharju (CHI29位)のフィンランド勢力が 今季のNHL開幕戦に出場している。1巡17位のLiljegrenも焦らず頑張って欲しい。 2018ドラフト1巡29位でLEAFSが指名したRasmus Sandinは、昨年のLiljegrenや Braccoと同じく、AHLのヒット、チェックに耐えうる体力作りやチェックを避ける ムーブの両方を鍛える方針のようだ。 最後にCarrickをDALにトレードに出した同日、VANからウェーバー放出された Sam Gagnerを獲得した。と言っても、315万$のサラリーはVAN持ちのままでの ローン貸出の身分。 MARLIESの開幕ゴーリーKasimir Kaskisuoを、昨シーズンMARLIES所属のまま Chicago Wolvesに貸し出していたのと同じ契約となった。 このNHLキャリア豊富なシュートアウトの名手を、VAN所属のままで 現在、MARLIESの選手として起用できる状態である。 MARLIES開幕戦にも、Brooks、Grundstromとの3rdラインで出場して格の違いを見せた。 年齢とケガのキャリアからして、全試合出場が期待できないTyler Ennisの保険だろう。 正式にLEAFSと契約となれば、VANに見返りを用意しなければならない。 VANも、若手FWへの切り替えに移行しているので、29歳であるGagnerの一軍枠を 若手に回したい事情があるようだ。 いずれにしても、今シーズン、Nylanderは存在しないと想定しての動きと言える。 "The Gagner" Shootout Move https://www.youtube.com/watch?v=_nEk8d3_BKs 大事なゴーリーの移動の件を追加。 10月2日にCurtis McElhinneyをCARに、Calvin PickardをPHIに、 それぞれウェーバー・オフで放出した。 昨年のLEAFS、MARLIESのバックアップが一気ににいなくなったことになる。 Andersenのバックアップに昇格したGarett Sparksは、二日連戦となる 7日(日本時間8日)の@CHIの先発になるだろう。プレ・シーズンでは TEAM MARLIESでの出場で5失点の不安を見せたが、敵地でのCHIを相手に NHLに定着できるかどうかの真価が問われる。 PHIに移籍したPickardだが、PHIのゴーリー・デプスにおいてMichael Neuvirth、 Alex Lyonが負傷し、控えが新人のCarter Hartしかいないという状況での 応急手当てとして移籍。 CARもCam Wardをロストし、PHIから獲得した元DETのPetr Mrazekを 正ゴーリーとしたが、控えにはベテランを欲したようだ。 CARに移籍したMcElhinneyは、さっそく今日の@CBJに勝って今季初勝利となった。 MARLIESは、Kasimir Kaskisuoが今季の正ゴーリーとなり、Matt Martinを NYIに戻したトレードで獲得した、Eamon McAdamがバックアップになると思われる。 2017年4巡110位指名のIan Scottが、シーズン途中からPrince Albert Raiders(WHL)から 加入する可能性もあるようだ。昨シーズン1試合だけMARLIESで先発し、プロ初勝利を上げた Ian Scottは、現在WHLで5勝0敗 GAA 1.60 SV率94.4%と絶好調。 2016年3巡62位のJoseph Wollは、今季もボストン・カレッジで3年目のシーズンを 送ることが決まっている。 スパークス、復帰戦で6失点(勝ったけど) 先が思いやられる @CHIで先発したGarett Sparksだったが、いきなり2点を先制され、 最後まで立ち直れなかった。 2失点目を除けば、全てSparksの左サイド=グラブ側=CHIの右サイドからの ショットで攻められ、失点を重ねまくった。防衛シフトもSparksの弱点と思われる 左サイドに厚みを持たせ、自信があるであろう右サイドは、ガラ空きのままで 統一したが効果なし。 CHIも3-4と1点追う展開では、Seabrook、ManningのDFコンビが、BL付近で パスを右から左へ回し、Sparksから見て右サイドから弱点の左サイドに向かって クロス・ショットを撃つという技ありのスコアを上げるなど、手を変え品を変えて攻めまくった。 昨年のAHLベスト・ゴーリーとなったSparksに、もうAHLでやることはない。 Curtis McElhinney、Calvin Pickardを放出して舞台は整っている。 これで結果を出せなければ、GMのKyle Dubasが再び動くだけだ。 この試合はTavares自身キャリア9回目、LEAFSではもちろん初のハット・トリックの 活躍もあって撃ち合いを制したが、Tavares以外にも嬉しい材料が多かった。 第1ピリオドの14分過ぎから、当初のMarleau-Matthews-Ennisの2ndラインから Ennisを4thラインに回し、Kapanenを2ndラインに上げた。 これでMarleau(左)-Matthews(左)-Kapanen(右)となり、0-2のビハインドを Matthews、Kapanenの二人で一気に追いつくことができた。Babcock采配の大ヒットだろう。 全員がLHより、一人RHが入ることでバランスがよくなるだけでなく、相手にとっても 守りづらくなったのではないか。Matthewsも過去2シーズン、RHのHyman、Nylanderと 組んでいたので、同じRHのKapanenが入ることで手慣れ感が戻ったかもしれない。 また、Kapanenにとっても飛躍のチャンスが来たと言える。 今年はプレ・シーズンからPPK4人シフトでも重点的に起用され、守備型FWとしての役割も しっかりできるようになったと見ていたが、Matthews、Marleauと組むことで、攻撃面でも ブレイクする機会が来たのではないか。 Phil Kesselのトレード相手ということで、TORメディアは相変わらず30Gを要求する 欲張った報道を続けているが、攻撃偏重のFWなど必要ない。 DFの弱さとブレイク・アウトの下手さという、長年の課題を抱えているチーム事情からすれば Kapanenのような素材はバランスの取れたFWとしての役割が重要だろう。 Kapanenがブレイクできれば、一方でNylanderの立場は危うくなる。 未だ強欲な代理人と父親Michael Nylanderによって、交渉のテーブルが設けられる気配はない。 バタバタした試合だったが、この試合ではKapanenの他にも希望を持てそうな面が見えた。 新加入のIgor Ozhiganovがスクラッチに回り、代わりに出場したMartin Marincinが 意外とも思える、いい動きを見せたことだ。 この旧チェコ=スロバキア生まれ、現スロバキア国籍のLH-DFは、196cm、97sの大型のわりに チェック・パワーが弱く、当たり負けも多く、NHLのスピードにもついていけていないとしか 思ってなかったが、この試合に関して言えば、普通の平均的NHLerと思わせるプレーを見せていた。 当たり負けしないのはもちろん、器用なスティック捌きのフェイク・パスで上手く立ち回っていて 昨年のAHLプレーオフでも見せなかった動きを随所で展開して驚いた。 開幕ロースターに入っていた時は、Marincinで大丈夫なのか?まだBorgmanの方がチェック・パワーも あるし、ストレッチ・パスもできるのでは、プレ・シーズンでも目立ってなかっただろうと思ったが 現場のスタッフの目の方が確かだった。当たり前のことだが。 旧チェコ=スロバキア、特にスロバキアのホッケーは、チェックの強さよりバランス重視、相手の バランスやタイミングを崩しながら試合展開を進めるのが特徴らしいので、もしMarincinが 敵方のバランスやタイミングを崩して、相手のチェック・パワーを無力化できるようになれば 今までのLEAFSになかった大きな変化が訪れる。 一転突破、猪突猛進型のカナダ式オールド・スクール・ホッケー一本やりから 多彩なスタイルを展開できる、オールマイティ型のホッケーに脱皮できるかもしれない。 一方でOzhiganovだが、同じロシアンDFでLEAFS3年目となるZaitsevと双子のように見える。 特にLEAFS1年目のZaitsevと同じ、味方が受けやすいソフトなフォワード・パスが特徴的で さすが「オン・アイスではパックを持っていない4人が主役」という、ロシア式ホッケーを 感じるが、@CHIにおけるMarincinとの交代はケガでもなさそうなのでまだよく分からない。 同じRH-DFのCarrickをトレードしたのも、Ozhiganovの出場機会を増やすためだろうし、 今後の起用を見守りたい。DFの競争が激しくなっているのは事実だ。 @CHIは、Morgan RiellyのGWGで決着という結果となったが、この時のRiellyの動きにも 結構な衝撃を受けた。 一転突破、猪突猛進型のカナダ式オールド・スクール・ホッケーを、そのまま体現していて アイシングが多く、ホッケーIQも低いタイプのDFと思っているので、正直、あまり好きな選手ではない。 だが、その選手がOT開始早々から不格好ながらも横パスのフェイクを入れながら Marleauをスクリーンに使ったショットを放ったことに驚いた。 DF勢のフェイク・パス、フェイク・ショットなら既にTravis Dermottの方が圧倒的に上手く、 この試合に関してならMarincinの方が上手く凌いでいたので、まさかRiellyが試合を決めるとは 思ってもいなかった。 決勝ゴールを上げたショット前の動きからして、普通にMatthewsに芸のないパスを出すだろうと 思ったので、まさかフェイクだったとはと今でも動揺している。 今のLEAFSは、Andrew Brewerがビデオ・コーチとして相手を徹底解析し、それを基に D.J.Smithやスペシャル・チーム担当のJim Hillerが作戦を立て、その作戦の中から Babcockがチョイスする指揮系統になっている。このシフトも、恐らくその中の一つだったのだろうが まさかMorgan Riellyが実行できるとはという感じだ。 現地のファンから、Babcockの作戦は複雑で取得が難しく、上手く対応できない選手は プレーがスロー・ダウンしてしまう、いわゆる慎重になり過ぎてプレーの流れが悪くなるという 悪循環を発生させる選手がいる。その筆頭格がJake GardinerでありRiellyだろうと話してくれた人がいた。 3 on 3という、プレー・エリアが広かったゆえにできたフェイク・プレーだったろうが、 これを5 on 5でもできるようになれば、Aマークと年俸500万$に値する選手になれると 言えるのではないか。 Babcock体制になって4年目、こういったプレーの体質改善が進めば、プレーオフ常連に カムバックできるだろう。まだ開幕3試合だが次に目指すのはレギュレーションでの勝利だ。 来月出張でトロントに行くのですが、このスレで良いですか? Marner(右)-Tavares(左)-Hyman(右) Marleau(左)-Matthews(左)-Kapanen(右) Lindholm(左)-Kadri(左)-C・Brown(右) Leavo(右)-Gautier(左)-Johnsson(左)orEnnis(左) 現在のFWラインのメンツはこれで固まった。 DFもOzhiganov(右)とMarincin(左)が交互、やや Ozhiganov優先での起用で、しばらくこの陣容で戦うことになる。 圧倒的な攻撃力と、リーグ10位内を維持してるPPKという試合内容は、 2010年代にポスト・シーズンに進出したシーズンと同じ流れ。 当然5on5での防衛力は悪く、ゴーリーにかかる負担は大きくなる。 James Reimer、Jonathan Bernierも、このチーム体質で苦しんだ。 そんな懸念を一手に引き受けてるのが、Freddie Andersenであるが LEAFSに移籍して3年目、体力的にもメンタルでもよく耐えていると思う。 Curtis McElhinney(CAR)、Calvin Pickard(PHI)をウェーバー放出したとたん、 day-to-dayとはいえ、Andersenが膝を負傷、二軍のMARLIESでもKasimir Kaskisuoが 復帰未定の上体のケガを負い、急遽、三軍のNewfoundland Growlersから 元NYIのEamon McAdamを、LEAFSにエマージェンシー・コール・アップする羽目に。 好事魔多しの典型で、あと一人、何処からかゴーリーを連れてくるタイミングも 見なければならなくなった。 契約未公開のUFAゴーリーは高給が多く不要、北米リーグ内やロシア、 ヨーロッパ担当のスカウトに依頼することになるだろう。 WHLのIan Scottも急成長しているが、いきなりは苦しいはず。 昨年のVGKは、Marc-Andre Fleury、Malcolm Subbanの二人が一度に戦列を 離れる事態になり、また、Calvin PickardもLEAFSにウェーバー放出していたので、 急遽AHLからMaxime Lagace、Oscar Danskを一軍に上げて急場を凌いでいた。 しかし、このAHLゴーリー二人でSubbanが復帰するまでの1ヶ月を8勝5敗1OTL、 Fleuryが復帰するまでをSubban、Danskで6勝3敗と勝ち越して、かなり驚いたものだった。 一方、Garett Sparksの立場からいえば、NHLerゴーリーになれるかどうかの瀬戸際でもあり チャンスでもある。10月15日のLAK戦では、34SOGを浴びながら1失点と耐えて、 2016年3月24日のANA戦以来、3シーズンぶりのNHL勝利を上げた。 このシーズンは以降5連敗で終わっているので、自らのNHL連敗も6で止めた形になったが、 いずれにしてもNHLの瀬戸際にいるのに変わりはない。頑張ってもらいたい。 膝の負傷が心配されたAndersenも、今日のPIT戦で復帰。 急角度な位置から、Malkinのストレートなノー・フェイク・ショットで足元を抜かれた 1失点だけに抑えたが、味方が今季初のシャットアウトを喫し敗戦。 だが状態は良さそうなので一安心だ。 Andersenの長期欠場は、チームの死を意味するくらい依存度は高い。 完封された攻撃陣も、3rdラインに移動したPar Lindholmが、Gardinerのクセのある 平手打ちパスを難なくワン・タッチ・パスでKadriに流したシーンに目を奪われた。 まだゴールが無いKadriだが、今季は運のないゴール・ポスト直撃が多く、 今日もMatt Murryによる、好調時のゴール・テンダリングに阻止されてしまった。 だが、実績は文句なく調子も悪くないので、いずれPtsを量産してくれるだろう。 Babcock体制になって4年目、毎年少しずつ手応えのあるチーム戦力になっているが、 整い始めた攻撃陣に遅れを取っているDFと、Andersen頼りのゴーリーという弱点が 今シーズンは更に浮き彫りになってくるだろう。 DFも弾(タンク)は少しずつ揃ってきているので、Dermott、Ozhiganovがキャリアを積んだ上に 更にもう一押しの若手か、状況による一時凌ぎのベテランDFをデッドラインで狙いたいところ。 今季オフUFAとなるGardiner、デッドライン選手もよほどの大物でなければ 再契約する必要はないので、インパクトの強いDF選手が、移籍であれ生え抜きであれ 一時的に必要な流れになると思われる。 現在、オーストリア・リーグ(Erste Bank Eishockey Liga/ EBEL)の Dornbirner ECで調整中のWilliam Nylander。 https://www.youtube.com/watch?v=JYSDvnI23y4 12月1日までにLEAFSと契約しなければ、今季はNHLでプレーすることはできない。 以後、EBELでプレーするか、SWEリーグでプレーするかの選択になるという現地情報。 RFA選手で、最も遅くサインしたのはAuston Matthewsを破壊したJacob Trouba(WPG)で 3Years-Contuct Levelを終えた15/16年オフから契約交渉が難航。 最終的には2016年11月7日に2年600万$でサイン。 2年契約終了後の2018年7月22日に1年契約550万$という流れ。 U25(24歳)なので、今季終了後もRFAとなる。 現在の状況からすると、仮にNylanderがLEAFSと契約するとしても Jacob Troubaを抜いて、最も遅くサインしたRFA選手という称号がつくのは間違いない。 契約にこぎ着けたとしても、1年ないし2年の短期契約で様子見の流れになりそうだ。 現地ファンの声も「今までファンだったが、もう愛想がつきた。早く主要DFとトレードすべき」 「Matthews、Marner、Nylanderのような”資産”が同時期に揃うことは滅多にない」 「優先順位をつけるなら、Matthews、Marner、Nylanderだが、どんな形であれ 3人が揃っている時間を長くすべきだ」と賛否両論。 トレード話も、主要メディアで上がったのは、Carolina HurricanesがRH-DFのBrett Pesceを 交換要員にトレードを検討している記事に唯一、具体的な選手名があったが、 他は7〜8のチームから話があったというのみで、チーム名、選手名は上がっていない。 このBrett Pesce、191cm、91sの大型で、プレー・スタイルはZaitsev、Ozhiganovの 上位互換という感じ。パック捌きが実に丁寧で安心感はある。 また今期から2023/24まで6年契約、各年402万5000$でサインしている。 キャップを考慮すればかなりお得感はあるが、似たタイプのRH-DFを3人も揃える 必要性があるとも思えない。ロシアとのコネクション維持もあって、Zaitsev、Ozhiganovの 早急なトレードも考えにくい。 CARのトップ4DFは、 Justin Faulk(右)-Jaccob Slavin(左) Dougie Hamilton(右)-Calvin de Haan(左) と、右の攻撃型、左の守備型に分かれており、Pesceは右の守備型、ペアリングの相手が Trevor van Riemsdyk(右)をメインに、時々ドラフト1巡のHaydn Fleury(左)となる。 CANESからすれば、正直、放出しても大して影響はない、居れば守備型DFとして 起用し続けられるという、どちらに転んでもダメージがないというレベル。 シーズン20Pts平均で得点力は無いに等しく、TOIも短い。 これはPP5人シフト、及びPenalty Killing4人シフトでの起用がないからである。 逆に言えばLEAFSの弱点である、5 on 5での防衛力アップに寄与できそうに見えるが Nylanderを出してまで獲得する価値があるとも思えない。 実行するとなれば、他の選手やドラフト指名権を含めた複数にしなければ意味がない。 多分にメディアの憶測面が強い記事なのだろう。 MatthewsがWPG戦で肩を負傷し、4週間予定の故障者リストに入った。 攻撃力低下は、今日のPIT戦のようにDFの攻撃力で埋めるのが理想だが いつも上手く行くわけではない。前回、完封されたPIT相手の対策が、今日は しっかりと機能したということだろう。Morgan Riellyの2ゴールは、見慣れないものを 見てしまったという希少価値はある。 MARLIESからTrevor Moorをコール・アップしてFW陣のデプスをギリギリで保った。 Matthews、Nylanderがいない分、Tavares、Marner、Kadriへのプレッシャーは強くなるが これまで交代出場だったJohnsson、Leavo、Ennisには毎試合出場のチャンスができた。 実績のあるEnnisはNHLに残れる最後のチャンス。175cm、71sの軽量で既にNHL8年。 29歳だが、体力的には限界に近い。65万$の1年契約に評価が表れてるが、ベテランの 意地を見せて欲しい。 AHLプレーオフMVPのJohnssonは、ここまで9試合で1Aのみ。 スコアラーでのシフトが多いとは言っても、ちょっと話にならない。 Offensive Zoneで相手DFがパック・キープしている際のチェイスを もっと増やしてもいいのではないか。 C・Brown、Marner、Kapanenによる、敵DFチェイスのプレッシャーは相当なもの。 実績のあるウィンガーがちゃんとやってる仕事をLeavoと共に実行しないと、 存在感が薄れAHL落ちにもなりかねない。得点力が発揮できないのであれば、 防衛力もあることを証明してみせる必要もあるだろう。 昨年、R1で敗退した後、Dermott、JohnssonはAHLプレーオフに参加したが、Kapanenは 故郷フィンランドでの個人特訓を選び、現地でも賛否両論だったが、現在の覚醒ぶりで Kapanenは、もうそういうステップ・アップの時期だったのだと実力で納得させた。 気の早い話だが、Dermott、JohnssonもKapanenのように、AHLでやることは何もない、 後は個人のスキル・アップだけというレベルにまでなって欲しいものだ。 その為には今季のNHLで実績を残さねばならない。オフの個人技量アップが許されるのは 実績と将来性を少しでも認められた選手だけ。 今がプロとしてのいちばん大事な時期なのは間違いないはずだ。 11月17日にVANから、ローン借り受けしていたSam GagnerをCanucksに返却。 MARLIESでは15試合出場7G 8A -2 15Ptsと、NHL11シーズンのキャリアを十二分に発揮。 Grundstrom、Timashov、Engvall、Braccoのドラフト組、Moore、Marchmentらドラフト外の 叩き上げ組らで構成されている若手FW陣に、1ヶ月少しの間、試合だけでなく、 試合前のストレッチ、ドリルなど、全てにおいていい財産を残してくれたと信じたい。 今季のMARLIESは、Garett SparksがLEAFSに昇格、ほぼ定着したので ゴーリーがボロボロになってしまい失点が増加。いくら点を取っても 追いつかない展開が多くなって苦闘している。 負傷したKasimir Kaskisuoが復帰したので、試合を重ねて復調していけば 少しずつでも上昇していけるだろう。 ゴーリーといえば、2017年4巡110位指名のIan Scott(19歳/Prince Albert Raiders)が WHLで現在、22試合先発、21勝1敗 GAA 1.59/SV% 94.4、4完封と大躍進中。 Scottは、今季終了後にドラフトからCHLでの2年経過となるので、エントリー・レベル契約を しなければ、権利放棄となって再ドラフトに掛かる流れだ。 MARLIESのゴーリーは、現在Eamon McAdam(24歳)、Kaskisuo(25歳)、Jeff Glass(33歳)。 三軍のNewfoundland Growlersは、Michael Garteig(27歳)、Mario Culina(21歳)という年齢構成。 OHLのKTN Rangersからドラフト外入団したMario Culina(21歳)も、現在3勝0敗 GAA2.00/SV %93.6と まだバックアップながら非凡な才能を見せ始めている。 25歳以下のゴーリー層を厚くする為の動きも必要だろう。 一、二、三軍フロントの連携、Shana-Plan以降の組織が、強いチームを造り上げる組織として どう進化、洗練されていくのかも注目だ。 @WPGにおいて、Jacob Troubaによる死角からのヘヴィ・チェックで左肩を負傷し、 4週間を欠場していたMatthewsが、28日のSJS戦で復帰。 第1ピリオドから、Tavaresへのアシストを皮切りに、自らも今季11、12ゴール目を上げ 存在感を示した。 Matthews不在の間、チームは9勝5敗、平均得点3.35、平均失点2.14。 Matthews出場時の平均得点3.73、平均失点3.09と比較して、攻撃力やや低下も 防衛力の向上で切り抜けた。 開幕からホールド・アップを続けるNylanderを欠き、Matthewsも1ヶ月不在ながら 18勝8敗、地区3位(11月29日現在)と素晴らしい安定感を見せている。 就任4年目にして、Babcockの真骨頂である複雑なTransition Hockeyが浸透してきた、 またBabcockが求めるホッケーを実践できるメンツが揃ってきたと言っていい。 Matthews、Nylander不在の間に見ていて楽しかったのが、Leavo-Gautier-Ennisの4thラインだ。 開幕当初は、Marleau-Matthewsという、年上、年下のスターとラインを組んでいたEnnisだったが 居心地が悪そうに見えた。Kapanenと入れ替わりで4thライナーとなり、キャリアも年齢も下である メンツと組んでからは、やりやすさがあったのか、持ち前の型に収まらない、 かつ気の張った生き生きとしたプレーを見せるようになった。 スピードはないが巨漢のGautier、全てに平均値だが、基本に忠実なLeavoと相まって、 自分を表現できるようになったのではと見る。 Matthewsの復帰でGautierが押し出されてしまったが、巨漢を生かしたプレーを ますます磨き上げて、いつでも復帰できる準備を怠らないでくれるだろう。 Andreas Johnssonも24日のPHI戦で、NHL初のハットトリック、Sparksも2先発連続完封、 Travis Dermottが26日のBOS戦で今季初ゴールと、昨季MARLIES優勝に貢献した若手のメンツが 少しずつ目立ち始めた。昨季MARLIES優勝に貢献し、今季、実質初のNHLフルシーズン・チャレンジと なる若手が結果を出しつつあるのは実に嬉しい。 同じく、今季が初のNHLシーズンとなるIgor Ozhiganovも、Dermottと共にBOSで今季初、NHL初ゴール 初Ptsを記録。DF二人の得点で、ヘヴィ・チェックが厳しいBOSを倒したのは大きい。 実況でMr.Novemberと言われているFrederik Andersenも、11月の出来は素晴らしかった。 15日の@SJSでは、6シーズン連続となるPtsを決めるなど攻撃面でも貢献。 全てにおいては怖いのはケガだけだが、これだけは神のみぞ知ること。 Kapanen-Matthews-Johnssonの3rdラインで復帰したMatthewsだが、初の組み合わせとなった Johnssonとの息も合っており、心配はなさそうだ。問題はやはりケガ。 2年連続で敵DFからの遠慮のない、死角からのヘヴィ・チェックで肩をやられただけに 周囲のサポートも必要だろう。 昨年のこの時期は、MARLIESでKapanen-Aaltonen-Johnssonのラインが、AHLでPtsを稼ぎまくっていた。 Kapanen-Johnssonは相互の動きを熟知しているので、この二人にMatthewsが絡むのは いい組み合わせだと思う。Aaltonen、Matthews共にLHだけに、Kapanen、Johnssonも違和感はないと思う。 ついでながら、今季からKHLの古巣であるVityaz Podolskに復帰したMiro Aaltonenは 33試合で14G 12A +5の活躍。チームは低迷しているが、Aキャプテンとしての存在感は 十二分に見せているようだ。 ATL地区は現在、最下位のFLAも9勝10敗2OTLと、数字的には決して絶望的な状況ではなく 昨年の終盤のような追い込みを見せれば、どうなるか分からない。 Buffalo Sabresの大躍進、シーズン前は低評価だったMTLもShea Webberの復帰、新加入Max Domiの活躍、 移籍2年目でチームに馴染んだJonathan Drouinなど侮れない。シーズン序盤は不調だったDETも W-Lを五分に戻し、若手DFの機動力と得点力、Ducheneがリーダー・シップを見せるOTTなど、 どこも主力の力量は、ほぼ均衡しているのではないか。 攻撃力はNylander抜き、Matthews4週間アウトでも現在リーグ3位。後はもう、防衛力やピースの問題ではなく チーム全体の組織力の進化、真価が勝負のシーズンになると思う。 今は勝っても負けても、納得の行く試合内容が多く、安心して見ていられる。見る側に「勝ちに慣れていない」 居心地の悪さがあるという、一種の贅沢さが出始めているかもしれない。 11月28日、Andrew NielsenをCGYにトレードし、Morgan Klimchuk(23歳/LW)を獲得。 CGYの2013年1巡28位の選手だが、まだNHLへの昇格はない。 Nielsenは、Shana-Planドラフトの1回目(2015年)に、Marner、Dermott、Braccoに次ぐ 4人目(3巡65位)として指名された大型の攻撃型DFだったが、18年1巡29位のDF、 Rasmus Sandinの機動力と攻撃力が、より実践的でNHLerに近いと判断されたと見る。 193cm、103sの巨漢で乱闘にも強く、昨年はPIM 143分だった。 攻撃時から防衛時にスイッチする時の動きの鈍さが解消されず、LEAFSでは使い勝手が 悪いと思われたのだろう。個人的にはチェック・パワーの強さ、スター選手をガードする エンフォーサー的な資質にも期待していたが、これらの要素はLEAFSには必要のない流れになっている。 Matt MartinをNYIにリターンして、エンフォーサー資質を持った選手がいなくなったが MARLIESでも、これを徹底するのだろう。 一、二軍とも、ショー的要素より強さを追及する方針で統一されたと言っていい。 12月1日、締め切り10分の16時50分(EST)前にWilliam Nylanderと契約。 今シーズンの年俸$10,277,778、来季から5年が$6,962,366となった。 現在のキャップ・スペースの大きさを利用して、1年限定の1,000万$プレーヤーとし 来年からの5年間が適正価格という、妥協点を見出しての契約。 明日のDET戦が復帰デビューになりそうだが、BabcockはMatthews-Kapanenを 離すつもりはないと公言した。賛成である。せっかく覚醒したKapanenの勢いを削ぐ謂れはない。 Nylanderは、最初は恐らく4thライン・センターで起用し、Ennis、Lindholmをウィングとして つけるのではないかと見る。Marnerもそうだが、元々センターFWなので、改めて NHLでのセンター適性を見ることもできる。チームが好調なので、色々と試すには 前半の折り返し1ヶ月前である今は時期的にいいだろう。 動きが復調すれば3rdラインに移って、Nylander-Kadri-C・Brownもいいかもしれない。 今季、FW陣で唯一、不調が囁かれるKadriだが、パス回しの巧いNylanderと組めば 復調する可能性も出るのでは。 12月2日、Nylanderとの契約が締結した翌日、Josh LeivoをVANにトレード。 VAN二軍のUTIからMichael Carcone(22歳/FW)を獲得した。 先のMorgan Klimchukと同様、LH-FWなので、LEAFSの攻撃陣は既にメンツが固まりつつある、 後は二軍のデプスを強化しながら、Bracco、Timashov、Grundstrom、Engvallらの中から Marleau、Ennisらベテランの後継ぎが出てくるかどうかを待ち、次の育成、補強はDFという 流れが固まりつつあるようだ。 次は、今季オフのMatthews、Marner、Kapanen、JohnssonらRFA選手との契約。 現状、Matthewsと8年、Marnerと7年、もしくは8年が予想されている。 Kapanen、Johnssonとは2年で、フル・シーズン3年の成長度合を測ると見られる。 Josh LeivoはVANで早速、今季の新人王候補であるElias Pettersson、昨年の 新人王候補となっていたBrock Boeserと同じラインになり、移籍1試合目でゴールを決めた。 今季のVANとの対戦は年明けの1月6日と3月7日である。 DFは、今季で契約切れとなるGardiner、Hainseyとの再契約は可能性が低い。 若手FW陣を確保する為にキャップ・スペースを大きくしなければならないからだ。 今季のWJC2019はBritish Colombia,CANで開催されるが、まずSWE代表として MARLIESからDFのTimothy Liljegren、Rasmus Sandinが選出。 また、2018ドラフトで6巡156位で指名したPontus HolmbergがFWで選出された。 今後の成長次第だが、来季はLiljegren(右)-Sandin(左)のSWE-DFコンビが LEAFSで同時デビューするかもしれない。 WHLで活躍中のゴーリー、Ian ScottもCAN代表候補に名前が上がっている。 ここ数試合のLEAFSは、MIN、BUF相手にシビれる展開で勝っていて実に頼もしいが、 目先の試合だけでなく、将来の若手登用を見据えた長期計画もスムーズに行っているようで こちらもワクワクする。 一先ず明日のDET戦はNylanderの復帰戦になるが、現在6連勝中のチームへの復帰は かなりのプレッシャーのはず。もし、負けでもして連勝を止めようものなら、TORメディアの 攻撃性からして何を言われまくるかわからない。口うるさい地元メディアを上手くあしらう 処世術も身に着けないといけないのが、LEAFS選手のつらいところだ。 https://twitter.com/scottcwheeler/status/1070003305718448128 「KapanenをLWに移動する必要性も利点もない。 過去、C・Brownで同じことをやって失敗している。 Kapanen-Matthews-Nylanderのラインは実現しないよ。」 12月4日、BUF戦を前にしてのBabcockのインタビューを LEAFS&MARLIESのレポーターがツイートしたもの。 確かにKapanenのRWの位置は変わらなかったが、彼の組み合わせは 第1ピリオドがJohnsson-Kadri-Kapanen、第2ピリオドがC・Brown-Lindholm-Kapanenだった。 注目のNylanderは、開幕前にBabcockが予定していたMarleau-Matthews-Nylanderで復帰。 正直、かなり落胆した。Babcockのインタビューは単にKapanenをLWに移動しないのみならず Matthews-Kapanenは崩さない事を意味していると思ったからだが、正直、現時点においては 「異物」であるNylanderを、いきなりこの組み合わせで出場させる意味がわからなかった。 「実を捨てて名を取ったFWライン」としか言えない。 https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) 「異物」という表現は言葉が悪いが、サマー・キャンプ不参加、プレ・シーズン不参加、 既に今季のRSを30試合近くプレーしている他のチーム・メイトと比較すれば、 いくら過去2シーズンの確かな実績があっても、現時点では「異物」と言いたくなる。 EBELやSHLでの調整は続けていたが、今季はまだ一度も試合に出場していないNylanderに 対しても、酷な復帰戦ではなかったか。 こういう事があると、反射的にRon Wilsonの「LEAFSにはKesselを始め、いくつかの コア・グループがあり、チーム・スタッフも手をつけられないアンチャッブルな存在となっている」 という例のスポンサー筋、メディア筋からの圧力の存在を思い出してしまう。 Lou LamorielloがGMだった過去3シーズンは地元メディアとも一線を引き、移動時の同席も 許さないケジメを付けていたが、LamorielloがNYIに転身した今季から、この取り決めは どうなっているかの情報はない。 試合は、Johnsson-Kadri-Kapanenのライン(DFにDermott、Gardiner)で、Kapanenの先制ゴールで 主導権を握るも、1分後に追いつかれ、さらに失点を重ねて第1Pだけで1-3。 第2P11:07にはDET、Mike Greenに追加点を奪われ1-4のビハインド。 今、いちばん頼りになるMarner-Tavares-Hymanのラインも、Tavaresがパック・ムーブでの ゾーン・エンターではなく、ダンプ・インでエンターを試みたり、らしくない試合運びが目立つ。 MarnerやKapanenからは、Nylanderの早期復帰を願うツイートが以前からよく出ていたが、 チームメイトもNylanderに気を使っているというか、DFとの連携、呼吸の合わなさも随所に 感じる流れだった。 そして第3P、意を決したようにJohnsson-Matthews-Kapanenという、Matthews復帰試合のラインが 第3Pから登場。これで6連勝中の勢いが戻ったか、Tavaresラインで2点を返した(2:38 Tavares、8:50 Hyman)後に MatthewsラインでJohnssonが同点ゴール(11:36)と、一気に3点差を追いつきOTに持ち込んだ。 NylanderのTOIは、第1P 5:44秒、第2P 4:38秒、第3P 2:07秒で、OTには出場せず。 SOGもゼロ。最後は明らかにスタミナ切れ、ガス欠だったのは見ていても伝わってきた。 ただ動きそのものはシャープでキレはあった。周囲との連携には速過ぎたり、遅過ぎたりと 多少のズレがあったが、一試合目だし仕方がない。試合に出続けることで解消していくだろうが どのくらい掛かるのだろうか。私見でも最低一ヶ月は必要だろう。 12月は残り10試合。22〜23日、X'mas休暇を挟んで28〜29日と二日連戦が2回あるので、 ここを乗り切ればチーム内のケミストリーも上がってくると思う。 今後、どんな起用になるのなかは不明だが、スポンサー筋からの圧力があったと仮定しても、 第3Pのライン・チェンジでMatthews-Kapanenに戻した今日のBabcock采配には拍手を送りたい。 今季初のOTLとなったが、3点ビハインドをワン・ピリオドで追いついただけでも上出来だ。 今日の先発ゴーリーにSparksを持ってきたのも、Nylander復帰によるプレー・リズムの ズレからくる負担をAndersenに与えない為だったかもしれないと予想する。 >>536 Nylanderの出場枠確保と、Leivoの出場機会を増やす為には仕方なかったですね。 Nylander、7試合で2アシストだけと数字上はサッパリだけど、実際どうなん? >>541 復帰して9試合、0G -2Aだから、スタッツ上ではサッパリですね。 この間LEAFSも5勝4敗で好調さが減速。 個人的には10月のFrederik Andersenと似たような状態かなと思います。 毎年10月は、プレ・シーズンの延長と本番の慣らし期間、11月から本調子に戻すというのが、 すでにNHLで充分キャリを積んだAndersenの、長期的な視野を見据えた10月のスタイルというのが 現地での評価。同時に味方の新シーズンの動き、どこに防衛的な弱点があるか、味方の動きの 大まかな把握、今季の相手チームの事前データとの照合をやって自分のスタイルとすり合わせて、 ゴール・テンダリングの微調整を作る期間が、公式戦最初の1ヶ月とか。 Nylanderは、まだキャリア2年半だが、上記したようにサマー・キャンプ、プレ・シーズン不参加による チーム・メイトととのコンビネーションのズレが全てでしょう。 復帰戦がいきなりMarleau-Matthews-Nylanderだったが、案の定、うまく連携が取れず、 第3PにKadriラインに移動。先日23日のDET戦でも、Kapanen-Matthews-Nylanderのラインで出場し 第1PにKapanenの先制点に繋がるTAがあったが、Ptsは0、レイティングは-1、SOG 1と 結果には結びついていない。 この試合も第2P早々にC・Brown-Kadri-Nylanderの3rdラインに移動。 現地ファンやメディアからKapanenをLWに移動してNylanderをRWに入れて、Matthewsと組ませろ! との催促がうるさく、現時点ではコーチング・スタッフにとって扱いづらい存在です。 昨年より体つきがガッチリしてるように見えて、体調面では問題はないと思うが、TOIが 過去2シーズン平均の16分台後半から15分台に低下。しかもNylanderのTOIが短い方が チームが勝っているという始末で、現状では言葉は悪いがお荷物と言わざるをえない。 しばらく今季、今一つのKadri、AHL時代に1年半ラインメートだったC・Brownと組んで、相互に 調子を上げていくしかないでしょう。4thラインのTyler Ennis-Gautier-Lindholmが好調なので、 しばらくは得点を許さない防衛型3rdラインとして機能していって欲しい。 その好調の4thライナーからTyler EnnisがNYR戦で足首を負傷し、day-to-dayの欠場。 代わりにTrevor Mooreが入り、Lindholm-Gautier-Mooreの4thラインで、 1-3のビハインドから反撃の狼煙を上げる2点目をマーク。 Lindholm→Moore→Gautierと繋がった見事な連携、特にMooreの相手を振り切って ゴール裏付近から振り向きざまのパスが、絶好のタイミングでGautierに渡った。 エンフォーサー気質の選手がいなくなったので、スピードはないが巨体で相手を抑えられる Frederik Gauthierの存在は貴重。196cm、107sの巨体であれば、ヘヴィ・チェックを使わずとも コーナー・バトルで相手を抑え込み、パックを渡さないスキルが高まっていけば充分に使える。 Burke時代の2013年ドラフト1巡(21位)選手で、当時のTORメディアの過大評価報道もあり ファンから「誇大宣伝」呼ばわりされることも多いGautierが、ベテランTyler Ennis、 AHL優勝メンバー仲間のMoore、NHL1年目のLindholmとの連携の良さは、試合を重ねる度に 精度が上がっている。これからも注目していきたい選手。 今はKadriラインより、4thラインの方が期待度は高いと言ってもいい。 現在、VANで開催中のWJC2019のカナダ代表ゴーリーに選出されたIan Scottが、今日のスイス戦に先発。 第2、第3ピリオドにPPGを許し、2失点だったが3-2で逃げ切り、U20代表戦で初勝利を記録。 地元カナダでの開催だけに、失点する度に心臓が凍り付くような思いがしたが、堂々たるプレーぶりに 期待は高まる。最初のPPGは実況でも「ノー・チャンス」とされていたので問題はないだろう。 SWE代表に選出されていたTimothy Liljegrenが、踵の骨折で4週間の欠場となり、最後のWJCに 出場できなかったのは残念だが、この借りはAHLで返してくれるだろう。 同じくSWE代表に選出されたRasmus Sandin(2018年 R1 29位/MARLIES)は、FIN戦、SVK戦で共に19分以上に出場、 SVK戦では1Ptsを決めてチーム2連勝に貢献した。機動力があり、AHL仕込みであろう駆け引きの巧さも生かせそうだ。 やはりSWE代表のPontus Holmberg(2018年 R6 156位/SHL Vaxjo Lakers)は2試合で0Ptsも、 フェイス・オフ15回で10回のFOWと、SWEの攻撃陣にリズムを作っている。フェイス・オフに強いのも 戦力として必要不可欠の能力だ。 最後にCZE代表に選出されたDFのFilip Kral(2018年 R5 149位/WHL SPO)は、緒戦のスイス戦で22シフト、 20分40秒の出場。3SOGで相手を脅かし、攻撃の主導権を握る原動力となった。試合は3-2の延長勝ち。 LEAFSは明日から@CBJ、@NYIで12月のスケジュールが終了する。John Tavaresの古巣凱旋、Leo Komarov、 Matt Martinとの再会という、センチメンタルな感情も沸くが、勝負は勝負。 WJCに選抜されたプロスペクトの戦いぶりと共に相変わらず見どころが多く、楽しいシーズンになっている。 12月6日にNylanderが復帰して以降、8勝7敗2OTLと減速気味。 大きな連敗こそないが、今一つまとまりがないモヤモヤした戦いぶりが続いている。 現地実況風に書くなら、Without Nylander 20-8 0OTL With Nylander 8-7 2OTL となる。 Andersenが踵、Sparksが脳震盪と一軍ゴーリー二人が戦列を離れ、 12月29日に2020年R5指名権を放出して、FLAからMichael Hutchinsonを獲得した。 今季の年俸は130万$だが、102万5000$をFLAが肩代わりするので LEAFSの負担は27万5000$、今季終了後にUFAとなる。 HutchinsonはWPG時代の14/15にOndrej Pavelecのバックアップとして 21勝10敗5OTL GAA2.39 SV率91.4%の好成績を残したが、翌年から 2シーズン連続で負け越し。Jetsも2シーズン連続POを逃し、以降はAHLとNHLの往復。 昨年、ウェーバーでFLAに移籍して今回のLEAFS移籍となった。 LEAFSでは現在、2勝3敗ながらGAA2.64 SV率91.4%と、まずまず。 Hutchinson先発時は、Kasimir Kaskisuoがバックアップとして昇格していたが AHLでもケガ明けで、体調面を考えても不安しかない状態であった。 Andersenは11月にふくらはぎを痛めて数試合欠場、12月23日に先発勝利を上げた後、 3週間の欠場を経て本日のCOL戦で復帰。 この3週間の欠場原因はカカトの負傷と発表されていたが、カカトだけでなく懸念されていた 全身の勤続疲労が出たものと感じている。LEAFS移籍後、昨年、一昨年、2シーズン連続で リーグ最多の被SOGを浴び続けた疲労がピークに達し、体調面だけでなくメンタルにおいても リフレッシュが必要な時期だったと思う。 Andersen欠場まで24勝10敗2OTL、ATL地区2位の位置が盤石だったので、先を見据えての 長期欠場だったと思いたい。MARLIES時代から、毎年1回は長期欠場があったSparksだが、 今回の脳震盪による欠場は計算外だった。 さて、問題のNylanderだが、復帰16試合で1G 2A レイティング-4と話にならない。 サマー・キャンプ、プレ・シーズン欠場の代償は大きいと言ったところだろう。 1月10日のNJD戦から、やっと周囲との調和、ケミストリーが合ってきたように見えたが まだ万全ではない。体調的にも、やっとプレ・シーズン終盤に戻ったいうレベルだと思う。 むしろ、Nylanderとラインを組むチーム・メイトへの負担がどうなるか、と思っていたが 復帰第一戦では、Marleau-Matthews-Nylanderという、シーズン前に予定されていたラインを組むも 全く呼吸が合わず、第3ピリオドからNylander-Kadri-C・Brown、Johnsson-Matthews-Kapanenとなった。 その後も昨年までの2シーズン、Nylander-Matthews-Hymanでプレーしたイメージからくる ファンの要望や、恐らくはスポンサーの圧力(?)で、Kapanen-Matthews-Nylanderというラインが 組まれることがあるが、基本的には今季好調のJohnsson-Matthews-Kapanenが主流となり Marleau-Kadri-Nylanderの3rdライン、C・Brownが4thラインに移動という形になりつつある。 17/18MARLIESの終盤から、絶妙の呼吸を見せていたKapanen-Johnssonの伸び盛りの才能に Matthewsの天性のタレント性が加味されれば、Kapanen、Johnssonの成長、飛躍に大きな期待が湧く。 過去の栄光より、現在の好調さを優先してもらいたい。 Matthews-Nylanderの組合わせは、メインの先発ライン、非メインの一時的なラインを合わせて Nylander復帰16試合の全てで実現しているが、チーム成績と比例してMatthewsのスタッツにも 大きな違いが出ている。 Without Nylander for Matthews 14試合 15G 8A With Nylander for Matthews 16試合 5G 8A Babcockを始めとする優秀なスタッフは十二分に承知しているはずなので、後はNylanderの復調を 辛抱強く待つしかない。その間、1stライナーMarner-Tavares-Hymanの攻守に秀でた双方向性能力、 いま見ていて一番安心感のあるLindholm-Gautier-C・Brownによる4thライナーの防衛力、 若さと勢いのJohnsson-Matthews-Kapanenの2ndラインで、Marleau-Kadri-Nylanderの復調を待つのみ。 DFの方では、今、いちばん頼りになるのがMorgan Riellyになりつつある。 Riellyに感じた変化は後述したい。 28日にLAKからJake Muzzinを獲得し、見返りにCarl Grundstrom(2016年 2巡 57位)と Sean Durzi(2018年 2巡 52位)、そして今年2019年ドラフトの1巡指名権を放出した。 Jake Muzzinは29歳のLH-DF、190cm、97sという、LEAFSには久しくいなかった 大型D-MAN。現在の年俸は400万$で、来シーズンの19/20までの契約をLAKと結んでいる。 これで今オフにUFAとなるJake Gardiner、Ron Hainseyとの再契約が完全に 消えただけでなく、どちらか一人、あるいは二人ともシーズン中にトレード、 バイ・アウトする可能性も出てきたかもしれない。 1月3日、地元でのMIN戦においてミスから失点を許し、以後パックを持つ度に 一部地元ファンからブーイングを受けていたGardinerだが、そろそろ潮時が見えてきたようだ。 ANAから移籍した当初は、元FW特有の得点力から(過大)評価されていたが、 年々強化されていくチームにおいて居場所は消えつつある。 Gardinerは現在、背中の痙攣ということで欠場中なので、当面は彼の穴埋めという 意味でのMuzzin獲得となる。以降はチームへのフィット具合を見て、Morgan Riellyに次ぐ DFのリーダー格を期待しているかもしれない。 そうでなければ、ドラフト1巡指名権までトレードはしないはずだ。 LEAFSはドラフト1巡指名権の放出を2000年代に乱発してたが、Burke末期からNonis最終年、 そしてShana-Plan開始以降は鳴りを潜めていた。今回はPhil Kessel獲得ために BOSへ2年分の1巡指名権をトレードして以来の1巡指名権放出だろう。 LEAFSは現在ATL地区2位。3位のMTLに1Pts差に迫られてるが「プレーオフ出場は ほぼ間違いなく、R1の順位も下位になるので惜しくはない」というフロントの判断か。 豊作と評価が高い今ドラフトだけに一抹の不安はあるが、チームの骨格、特にFW陣の TOP6FWは完成したので、後はデッドラインを含めた補助的な補強でいい。 問題はDFの軸をいかに作っていくかという段階に移ったとしても、本当に Jake Muzzinでいいのか?とも思う。 放出したプロステクト二人、Carl Grundstrom(21歳/2016年 R2 57位/)とSean Durzi(20歳/2018年 R2 52位)だが まだOHLで修業中のDurziはともかく、昨年のAHLプレーオフで20試合 8G 14Aと大活躍し MARLIES初優勝に貢献したGrundstromの放出は寂しい。 今季はAHLで42試合13G 16A +8と、弱体化したゴーリーをカバーする攻撃陣の一角を占め、 183cm91sのガッチリした体型からくるヒットの強さ、相手からのチェックに耐えられる頑丈さを 武器にキャリアを積み始めたばかり。 同じSWE人のAndreas Johnsson(24歳/現在脳震盪でdayto-day)が、今季43試合で10G 12A。 すでにLEAFSに必要な戦力だと見なされ、Grundstromが余剰戦力と見られたかもしれない。 当然、LAKからの要求もあっただろうが。 また、Jeremy Bracco(21歳/2015年 R2/61位)、Dmytro Timashov(22歳/2015年 R5/125位)の 小柄だが相手の裏をかくムーブができるプロスペクトで、U25のデプスは確保できるとの判断もあるだろう。 Braccoのアシスト能力はMarnerと被るが、ケガがなければこのままLEAFSの4thラインセンターに 定着できそうな巨漢のFrederik Gauthierと、将来組ませれば面白い存在。 同じく小柄なTimashovも、相手の裏をかくフェイク・ムーブが得意で、AHLでは防衛型FWとして 充分に機能している。二人ともチャンスがあればNHLに一時昇格できそうな手前まできているのでは。 ドラフト外入団ながら、LEAFSでNHL初ゴールをマークしたTrevor Moore(23歳)に、 二軍のプロスペクトが大きな刺激を受けているのは間違いない。 FWが高齢化に向かっているLAKで、Carl Grundstromの勇姿が見られることを望みたい。 Kopitar、QuickのKINGSジャージを色違いで所有しているが、いずれGrundstromの KINGSジャージも手にしたいものだ。 もう一人のSean Durziは、8月のDevelopment Campで目立ったプレーができなかったのと、 Kyle Dubas繋がりのSault Ste. Marie Greyhoundsから指名したRasmus Sandin(2018年 R1 29位)が、 AHL1年目で結果を出していること、同じSSMGから指名したMac Hollowell(2018年 R4 118位)が 現時点OHLで昨年のスタッツをクリアしていることから、消去法でのトレード要員だろう。 Durziには、183cm/85sのサイズから来る期待はあったのだが、Rasmus Sandinが早ければ 来年からでもLEAFSに昇格できそうな結果を出しているので、MuzzinがLEAFSに フィットしなかったケースも考慮に入れていると見る。その場合は、さらにMuzzinを手駒にして ドラフト指名権を獲得するトレード画策もあるだろう。 Morgan Riellyの成長を感じさせるプレーの質の変化を書きたかったが、今回のトレードの衝撃で 書けなかった。大雑把に言えば、アイシングの激減、プレー展開が読めなくなったと言うこと。 ライン・チェンジが終わってるのに独走ラッシュでAZに入って無意味なショット、リバウンドも 期待できずで味方が手持無沙汰なのはいつものこと。 Riellyがパックを持つ度に、まーたネット後方に撃ってボード・リバウンドを狙ってるな、 敵の動きは見えてるが味方の動きは全然見えてないなと、今まではド素人の私にでさえ Riellyのプレー展開は読めていたのだが、最近は全く読めない。 それどころか、FOスポットまでラッシュして虚を突いたバック・パスを出すなど、並の攻撃型DFが やるようなプレーまでできるようになって、誇張でなく驚愕している。 フェイク・パス、フェイク・ショットができない、一転突破型のスタイルは変わってないが、 Babcock体制になって4年目、言い方は悪いが、無い頭でBabcockの複雑なトランジション・ホッケーを 必死にマスターしたのだろうと思う。 Jake Muzzinは、今季絶不調のLAKでも50試合 4G 17A、レイティングも+10と安定していて 期待は大きい。16/17の大不調からは完全に立ち直っている。地元オンタリオ出身、 13/14スタンレー王者の一員、2015年世界選手権金メダル、WCH2016金(出場1試合だがw)と 代表キャリアも充分。LEAFSでも頑張ってもらいたい。 LAKでは背番号6だったが、LEAFSではCarl Gunnarson(現STL)以来、空き番になってる #36を付けるのではないかと思っている。同じLH-DFなので似合うのでは。 Zaitsev(右)、Ozhiganov(右)のロシア勢、Rielly(左)、Dermott(左)、Hainsey(左)、そして Muzzin(左)の6人で、ペアリングをどう組み直すかも注目。23日のWSH戦では DFを5人で回していたので、FW陣もかなり複雑に入れ替わっていた。 MuzzinはLHだが、右サイド、左サイドのどちらでもプレーできるとの情報もある。 LAKの過去の試合も時間があれば再チェックしたい。 WSH戦でハット・トリックのNazem Kadri、3AだったNylanderの復調にも期待。 1月は4勝6敗と中だるみ気味なので、2月に向けての態勢を整えたいところだ。 >>557 一転突破→一点突破 Jake Muzzinが移籍してから6勝3敗2OTL。 2月16日の@ARIで完封負けを喫してから調子が下降気味。 FWではMarnerのミス、Marleauの衰えが目立つとの現地報告があるが 試合内容は実力通りと言ったところではないか。 ARI戦での完封負けからSTL戦にかけて、Wilson、Carlyle時代のデフォルトだった、 選手エゴ優先、パックへの群がりホッケーの傾向が出始めてるように見えたが、 今日のWSHでは改善され、第3PではSOGで圧倒する流れを作った。 1点差に迫った後のPPチャンスに、Tom WilsonのSHGで引き離されたのが響いたが 全体としては、そこそこのトランジション・ホッケーに戻すことはできた。 使い古された言い方だが、チーム・プレー優先の意識を強く維持し続ければ 必ずモメンタムは戻ると思っている。 ただ、プレーオフを勝ち抜くチームは、だいたい2月にスパートをかけて POスポットの位置を盤石にした後で、3月に一度調子を落とし、3月下旬から 4月上旬のシーズン最終段階に入ってから、プレーオフに向けてチームの調子を MAXに持っていく流れが多い。 LEAFSには、まだ土台が強く腰の入った強さはないので、そんな芸当はできない。 MarleauやTavaresという、CAN代表のベテラン選手が入っても、まだ1、2年であり、 TBLやBOSのように、チーム生え抜きの選手が長く主力として君臨しているわけではないので 依然、目先の付け焼刃、一時的な強さレベルでしかないだろう。 チーム在籍が長いのがGardiner(7年目)、Rielly(6年目)、Kadri(7年目)では、 Stamkos(11年目)、Hedman(10年目)、Kucherov(6年目)、Marchand(10年目)、 Bergeron(14年目)、Krejci(12年目)、Chara(移籍13年目)、Rusk(10年目)という、 コアがしっかりしていて、この期間にファイナルに出場経験があるTBLやBOSには、 チーム構成だけでなく組織力の蓄積の差で遥か及ばない。 プレーオフに、その差が歴然として表れてくるのは間違いないことだ。 来季から5年契約を結んだMatthews、6年契約のNylander、今オフでRFAのMarner、 頭角を現しつつあるKapanen(今年23歳)、18/19シーズン序盤に25歳になって UFA資格が取れるJohnsson、現在200万$前半で収まっているHyman、C・Brownの契約も 残り2年余り、ゴーリーのAndersenも今季が5年契約の3年目と、選手構成に関する長期的な課題は多い。 ひとまずMatthews、Nylander、Marnerが、10年はLEAFSのアンタッチャブルな フランチャイズ・プレーヤーとして君臨できる環境を整備しなければならない。 昨年、念願の初優勝を果たしたWSHは、Ovechkinがチーム13年目、Backstromが11年目、 John Carlsonが10年目、Holtbyが6年目と、いずれもCAPS一筋で長くチームの顔として 君臨し続けた末に栄光に到達した。 Original Six時代の1967年を最期に、EXP6加入後のNHL拡大時代に入ってからは 一度もファイナルに出場していない、「Losers Since 1967」の汚名を被ったままの現地ファンには 迅速な優勝をセッカチに発狂したように要求し続けるのが多いが、少しはWSHの忍耐強さを 見習ってはどうかと、最近のヒステリックなBabcock叩きにウンザリしてしまう。 1967年なぞ、現在のロースターでは誰一人として生誕していない時代だが、そんなチーム史を 現在の選手にも被せて、余計なプレッシャーを掛ける必要はない。 フランチャイズ史を大事に伝承するのと、選手への余計な重圧は別物にしてもらいたいものだ。 LEAFSは2/21現在、得点率リーグ4位、失点率9位、PPG成功率13位、PPK11位である。 大枠で見る限り、勝つ時は大差、接戦に弱い体質は変わっていない。 Jake Muzzinの加入によって、攻守の切り替えに必須なパス回し、パス繋ぎ、プレスの速さが 若干ではあるが増している感じはある。さすが2014年にプレーオフのR1〜R3を 全て4勝3敗で勝ち抜き、ファイナルでも王者となった経験を感じさせるパス繋ぎの巧さ、 修復の速さ、BLからのロング・ショットで敵ゴールを脅かすタイミングはさすがと思わせる。 今日のWSH戦でも第3P、DFゾーンからAZ前のBLでフリーになっていたC・Brownへの フリップ・パスは、WSHのライン・チェンジの隙を突いた最高のタイミングで出たものだった。 LAK時代は、PPシフトでもペアリング相手である攻撃的DFのDrew Doughtyとそのまま出場し、 3FW+2DFのノーマル・シフトで、パワープレー・ゴールに大いに貢献していた。 DoughtyのFW並のショット力+防衛力を補助する、防衛型としての役割が多かったようだ。 LEAFSのPPシフトは4FW+1DFが主流。ポイント・ガード役としての1DFに RiellyとGardinerの二人が交互に出るシステムで、ここ数シーズン続いている。 慎重さが過ぎてパス回しのタイミングが遅く、ワン・タッチ・パス、フェイク・パスが少なく 前方への直線的な動きが多く、パスの引き出しが少ないMorgan Riellyと、 味方が取れない、変則バウンスのパスが多いJake Gardinerでは限界にきてるのではないか。 Jake Muzzinの地味ではあるが、チーム・プレーに徹したパック・ムーブと比べると 成長したな、と感じていたRiellyのプレーは、やはり我が強過ぎる面と慎重過ぎる面とが両極端で、 若手FWとの呼吸が合わず、敵を自分の思うままに振り回したり操ることもできない。 慎重過ぎて味方がジレる、早過ぎ、強引さが過ぎて味方が追いつけずプレー・シフトが崩れる、 もっとスムーズに行かないのかというイラ立ちを、いつも感じるのがRiellyのプレーだ。 Gardinerは得点力にも衰えが見られ、元からの粗雑なパス回しも治っていない。 Muzzinの初出場だった@DETに、背中の痙攣で欠場していたGardinerが復帰したので Igor Ozhiganovが押し出され、ずっとスクラッチに回っている。 1年契約でオフにはRFAとなるが、今季で契約が切れるGardinerとの再契約話は全く出てないので、 今季残りはOzhiganovにとって我慢の期間となるだろう。 しかし、なぜ2019ドラフト1巡指名権やCarl Grundstrom、2巡指名したばかりのSean Durziを 出してまでMuzzinを獲得したのかを考えると、Shana-Plan発動からのドラフト、2015年の Mitch Marner指名に始まったドラフト以降において、モノになっていない、この先も見込みが なさそうな指名選手層に問題があるからだろうと思う。 大雑把に言えば大型DFと、LH-FWのロシア人選手に全く先の展望が見られない。 DFでNHLに定着できそうなのが2015年ドラフト以降、Travis Dermottしかいないのが 大誤算だったのでは。特に指名した大型DFのメンツに、現状での外れ感が大きかったゆえの Jake Muzzin獲得だったのではと推測する。 2015以降のドラフトを細かく検証してみたい。 >>39 のボロ負け試合の時のヘッドコーチ、Mike Nykoluk死去 read.cgi ver 07.5.4 2024/05/19 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる