Wendel Clarkを除いてLEAFS在籍は10年未満の選手ばかりで、
Clarkにしても移籍、復帰を繰り返しながらの11シーズン。
ルーキー年から9年目を終えた時点でトレードされている。
まだ、Original Sixの奢りが色濃く残っていた時代だったのだろう。
サラリー・キャップ制の現在、フランチャイズ・プレイヤーとして長く活躍してもらう為には
選手本人の努力も然ることながら、チームの組織作りの強化、環境作り、活性化も必須。
Shanahanによる組織作りは、ますます重要になってくるだろう。

デッドライン・トレードは、予想通り大きな動きはなかったが、TBLからBrian Boyleを
獲得したのは驚いた。
AHLのリーディング・スコアラーByron Froeseと、3つ持っていた2017年ドラフト2巡指名権
のうち、LEAFS自身の2巡を付けて獲得。
昨オフUFAで補強したMatt Martinの時以上の高揚を覚える。
身長2.1m、体重110kgの巨漢に似合わない安定したスケーティングと、
手先の器用さを併せ持つ守備型FWのお手本となる選手。

今でも印象に残っているのは2014年、東カンファ・プレーオフR2の第7戦(NYR@PIT)で、
左サイドからPIT陣に入ったDerek Dorsettからの右パスを、ワン・タッチかスルーか判らない
微妙な加減のバック・パスで、右から入ったDominic Mooreに素早く回し、さらにMooreの
ワン・タッチ・センタリングから自らティップ・イン・ゴール。

PIT守備陣とMarc-Andre Fleuryを右に左に振り回しての先制ゴールだったが、
無駄のない動きと器用なスティック捌きに目を奪われた。
14年はNYR、15年はTBLで敗れはしたが2年連続スタンレーに出場していて経験も充分。
個人的にいちばん好きなタイプのFWだ。