トロント・メイプルリーフス
試合はショット数29-43でも分かるように、終始BUFに押されっ放しだったが ショット数43-24と圧倒したTBLには3-7と完敗したのだから、ショットの内容、 ゴーリーの心理、選手のスキルの差など、原因は色々あるのだろう。 そんな流れでもNylander-Matthews-Hymanのラインが出てくると、 たちまちNTゾーンに押し返していた。 自陣に攻め込まれていても、DFより早くMatthewsが自ゴール周辺に取って返して 敵の前方に素早く入り込んでパックを奪い、Hymanが相手をブロックしてコースを開き そこにNylanderが入ってパスを受けるという流れで、度々自陣をセーフティにしていた。 Mernerは開幕からBozak、JVRの両ベテランとラインを組み、徐々にNHLの スピードにも慣れてきている様子だ。先日のMcDavidに続いて、やはりドラフト同期の Eickelとの対戦も見たかったが、ケガでは仕方ない。今日の2得点はいずれもピリオドの 序盤に決めたものだが、細かいパック捌き、スティック捌きの柔らかさもサマになってきた。 Connor Brownも、Komarov-Kadriの実績組と同じラインだが、現状は実績組への ヘルプ的動きが多く、ショットを撃つ機会は少ない。 Komarovは今年はまだ彼らしい、相手にとって嫌な動きが少なく感じる。 逆にKadriは前日の2得点で、チーム1位6ゴールのMatthewsに次ぐ5ゴールと 調子を上げてきたようだ。 Martin-Ben Smith-Soshnikovの第4ラインは、Martin、Smithのチェック、ヒットの強さに乗って Soshnikovがショット、もしくは、その時のDFにパスを回して相手を封じ込める役割を 受け持っている。今日のような僅差の試合ではDF以上に重要な生命線かもしれない。 序盤の攻撃陣の形が徐々にできつつあるようだ。DFはもう言うことはない。 GardinerにしろRiellyにしろ、自陣からのパスは止めて自分でパック・ムーブしながら 前線に進んだ方がいいんじゃないかと思うが、そうなるとBabcock就任以前の ダンプ&チェイスにしかならないので、FW陣に何とかカバーしてもらうしかないだろう。 バックハンド・ショットの少なさと同時に、他チームと比べるとワンタッチ・パスも少ないので いわゆるTic-Tac-Toe Goalというのも、LEAFSではついぞ見たことがない。 PPシフトでNylander、Matthews、Kadriが入った時はチャンスだろうが、これも 数年先の楽しみに取っておくべきものだと思っている。 6-3でVANに快勝、今季初の3連勝。 一方でVANは開幕4連勝のあと8連敗、ついでにエア・カナダ・センターで5年間勝ちなし。 流れって怖い。 >>185 vs VANは、Merner-Bozak-JVRのライン、特にMerner-Bozakのコンビネーションが どんどん良くなってる感じがした。 特にBozakは、現地でもKesseelのお抱え運転手と呼ばれたり、昨年もJoffrey Lupul以上に 目立たない存在だったが、若手のMernerを任されたことで単なるスターのお手伝い、 黒子的存在から、やっとリーダーシップを出せるようになったのかもしれない。 Nylander-Matthewsの若手コンビも、最近はポイントこそ無いが常にパックを奪い返しては 相手ゾーンに攻め込んで自陣ゾーンを安全にして、チームに貢献している。 この試合のMatthewsは、都合3回ゴール・ポスト直撃のショットで運がなかったが 開幕のセンセーショナル・デビューで、相手からの厳しいマークにも関わらず Nylanderとの精度の高いパス回しで相手方の脅威なのは変わらない。 KadriのD.Sedeinへのチェックで大乱闘になり、合計8人の退場者を出すフィジカルな試合に なったが、Kadriのチェックはリーグからも合法と判断され、サスペンデッドにはならなかった。 最初はSedeinの方からKadriに当たったように見えたのだが、Sedeinヘルメットが吹っ飛んだのと 彼が一時的に退場したことでイメージが悪くなった。 Sedeinはすぐ試合に戻り、試合後も脳震盪などの後遺症もなかったので安心した。 乱闘中にVANのBen Huttonが、Matt Martinを掴みながらMatthewsも乱闘に引きずり込もうと 謀ってたが、ここはMatthewsが断固拒否してHuttonの手を払い退けたのも良かった。 かつてのColton OrrやFrazer McLarenのようなタイプはもう不要だろうが、こんな時は Leo KomarovやMartinの存在が心強い。 Kadriは相手の挑発に乗りやすい面もあるので、Komarovが上手くフォローして欲しいもの。 一方、MARLIESは昨年に続き今季も好調。 Kasperi Kapanenは昨季終盤、Nylander、Hyman、Soshnikovと一緒にLEAFSに昇格したが 9試合で0ポイントに終わり、Connor Brownにも抜かれて今季もAHLで開幕。 その屈辱に燃えているのか、現在10試合で7G5A、12Pと絶好調。 昨年はTORへの移籍1年目ということで、環境の変化に戸惑ったのかもしれないが、 今は試合中の動きに、昨年にはなかった積極性と攻撃性がある。 まだAHLでも10Gを達成してないので、まずは二桁スコアとシーズン25〜30アシストを目指せば 昨年のように終盤でのコール・アップがあるかもしれない。 TOR組織は現在、MARLIES内ポイント1位のBrendan Leipsicをはじめ、昨季LEAFSで 56試合に出場したByron Froeseも一軍に上がれない層の厚さがある。 ベテランのBrooks Laich、Milan Michalekも、自らの調整を兼ねて交互に出場してるので キャリアの長いNHLerの練習や試合でのプレーを、身近な手本として若手が体感できる存在に なっているのも心強い。 昨年、同じように短期間ながら一軍に昇格したRinat Valiev、今季からAHLで開幕を迎えた Andrew Nielsen、Travis Dermottの15年ドラフト組のDFも、着実にポイントを積み重ね、 少しずつプロに対応しているようだ。 ●0-7 LAK ○6-3 PHI ●1-4 PIT ○6-2 NSH 出入りの激しい試合が続いてるLEAFSだが、今季の傾向はおおよそ 固まったと言えるだろう。攻め倒して勝つしかない。 攻撃を封じ込められれば完敗、接戦では勝てないパターンが出来つつある。 LAK戦、PIT戦では、ショット数でも圧倒された。 第1P、第2Pまでは、ほぼ互角に渡り合えても、LAK戦は第2Pを制圧され PIT戦は第2P早々の同点、同P終盤での逆転ゴールで主導権を奪われ、 第3Pでは1-2での、ここで点を取った方が流れを掴むという状況で 相手に先に点を奪われ、そのまま押し切られた。 強いチームは接戦での忍耐力、我慢強さが並ではない。 LAK、PITとも近年のスタンレー王者だけに、キャリアの浅い若手FWにとっては いい勉強になったのではないか。 LAKは、12年途中にDarryl SutterがHCに就任して以降、リーグでも有数の 長いパック・キープ時間を誇り、相手にパックを渡さないホッケーを徹底している。 アメフトに例えると、ラン・プレーを中心としたボール・コントロール・オフェンスを 見ているような感じだが、その代償として、一度パックを奪われると 速攻のカウンターで攻め込まれる機会もある。 それをAnze Kopitar、Dustin Brown、Jeff CarterらFW陣の戻りの早さと、 Drew DoughtyらDF陣のチェックの強さでカバーしている様相。 Marian Gaborik、Tanner Pearson、Tyler Toffoliというスコアラーもいるが、全体的には 守備型FWと攻撃型DFを組み合わせながら、オン・アイス(除ゴーリー)の全員で パック・キープし続けるトランジション・ホッケー、全員攻撃で相手へのプレッシャーを 掛け続ける戦法がメインだろう。 ゴール周辺の守りに入った時は、ゴーリーの近くにつくのは一人だけで、 他はケース・バイ・ケースで1on1になったりゾーンDFになったりで、相手ショットを 多くブロックして、ゴーリーまで届かせないシフトが多い気がする。 細かく解析すれば、色々違う面もあるのだろうが、LamorielloやBabcockが目指す トランジション・ホッケーはLAK型に近いのではないか。 似たような戦法同士なら、タレント能力とキャリアの差がもろに出て大敗に繋がったのは頷ける。 TOR 10TA-14GA / LAK 6TA-11GA / SOG TOR 19-44 LAK。 HIT数はほぼ同じなので、GAされた後のリビルド、フォローの違いだろう。 Phil Kessel、Joffrey Lupul、Dion Phaneufが主力の時は、LAK相手にも 個人技で対抗して勝つこともあったが、たとえ大敗であっても、今の若手中心の メンツの方に可能性の高さを感じるのは言うまでもない。 スター軍団PITについては今さら言うまでもないが、対戦する度にいつも苦い思いを させられるのはベテランのChris Kunitzだ。 いくらCrosbyやMalkinを抑えても、途切れない波状攻撃の核として機能していて、 焦りやダメージを与える時間帯にスコアを上げる勝負強さも持っていて、いつも悩ましい。 万一Kunitzまで抑えても、James Neal(現NSH)やDFのKris Letangが来る。 今日のNSH戦もNeal-Forsbergのラインに脅かされたが、NSHらしからぬDFの まとまりのなさを突いて大勝した。 P.K. SubbanはHABS時代と違って、いい意味でエゴの強い独走的なパック・キープが ナリを潜めているというか、たまに独走しても、まだチームの役に立っていないように感じた。 このカードは2年前の11月にACCで2-9と大敗したイメージだけでなく、それ以前から 苦手意識が強い。地元ACCでNSHに勝ったのは10年以来、6年ぶりのようだ。 NSHのドラフトを見ると、2000年以降はDFとFWを交互に上位指名しているのが面白い。 時々DFと思われる年にゴーリーを指名しているが、Barry Trotz元HCの個性から来る まず守りを固めてから勝負という特徴を感じる。 ロックアウト以降の11シーズンで8回プレーオフに進んでいる常連だけに、 これも一つのアプローチの仕方だろう。 既にフル・シーズンでは03/04が最後、前回のプレーオフ出場が短縮シーズン48試合の 13年というLEAFSだが、NSHのチーム作りも参考になる面もあるのでは。 LEAFS最大の弱点は、点を取っても次のFOからのプレーで すぐ取り返されるのが多いことだ。 その辺を意識してるのかわからないが、最近は点を取った次のFOでは、 4thラインのMartin-B.Smith-Soshnikovを起用するケースが増えた。 とにかく、得点後のFOだけでも守備を固めようとする狙いか。 PHI戦では2-2の同点で進んだ第2Pから、4thライン以外をシャッフルし、 Hyman-Matthews-Brown、Nylander-Kadri-Merner、JVR-Bozak-Komarovという メンツに変えたりもしてた。最初は戸惑いがあったのか2-3とリードされて 第3Pに入ったが、ここで渇を入れられたように爆発したのは面白かった。 DFは無いも同然なので、機能し始めたFWをどう動かしていくのか Babcock以下、チーム・スタッフの戦術にも注目したい。 今日のNSH戦でのFWラインは当初に戻っていた。 Andersenも、ゴール周辺から積極的にNTゾーンへパスを出すようになってきたが これが実に上手い。過去4シーズン連続でアシストを記録してるのでLEAFSでも期待。 MernerがPIT戦の終盤残り1分近くになったところで、Malkinから ハイ・スティッキングを受け、下唇近くを裂傷する傷を負ったが、逆にそれで 火がついたかのように今日は1G2Aで、2nd STARに選ばれた。 当初は体の小ささとスピードに対する懸念も持っていたが、メンタルの強さはかなりのもので 頼もしい選手と思い直すことにした。 Nylander、Merner、Matthewsの若手が、今後10年はチームのコアFWになることを 切に希望する。 BOSから獲得したSeth GriffithをウェーバーでFLAに放出。 Josh Leivoの復帰による枠空けのようだ。 リーフスだけ取り残されてるトロントフランチャイズスポーツ情勢 ベガス・ゴールデンナイツ爆誕の陰で、ホームで元リーフスのViktor Stalbergに 決勝ゴールを決められ、ハリケーンズに敗れるリーフス 対戦前まで17連勝中(1OTL)だったCarey Price、同じく対戦前まで4連勝中のCam Ward。 二人のオールスター・ゴーリー相手に1-2の連敗だが、Babcock就任前のような 個人技優先の内容ではなく、ようやく他チーム並のトランジション・ホッケーを始めた、 言い換えれば、相手と同じ土俵に乗った試合運びでこの結果なら上々だろう。 昨年は、まさかのプレーオフ圏外に落ちたが、実力的にはいつファイナルに出ても おかしくないHABS相手に、よく食い下がった方だ。 TA9-6、GA9-21とパック・キープに完勝。FOだけが28-31だったが、ほぼ互角と言っていい。 選手層の違い、選手個々のキャリアの違いが僅差の勝負を分けた典型的なパターンで、 これはLEAFSの若いタレントが実績を積んでいく事でしか差を詰めようがない。 HABSといえば、Tomas Kaberleと1つ違いのAndrei Markovが、既にHABS一筋で 16シーズン目に入っていて実に羨ましい。 MarkovだけでなくGalchenyuk、Pacioretty、Price、Emelinらドラフト組が、 チームのコアとして定着し、Pacioretty以下はアメリカ、カナダ、ロシアの代表である。 下位指名でもGallagherやBeaulieuらが着実に実績を積んでいる。 今季はSubban⇔Webberという大手術に加え、Radulov 、Shawの補強もあり死角は少ない。 今季のHABS戦は既に2試合連続の1-2敗退。内容では圧しているが詰めが甘く キャリアの差でやられている。長い目で見るしかないだろう。 ちなみに今日、Carey Priceのレギュレーション連勝を17で止めたのはOTTだった。 決勝点はキャプテンのErik Karlsson(08年 OTT R1 15位)だが、08年ドラフトの結果を見ると LEAFSの情けなさが実に骨身に染みる結果であった。 http://www.hockeydb.com/ihdb/draft/nhl2008e.html ちなみに新人王はR1 12位のTyler Myers(BUF)で、LEAFSが1巡指名したDFは そのMyersとチームメイトだった。 そして今日のCAR戦。 CANESは脱Eric Staalが順調に進んでいるようで、DFのNoah Hanifin、Justin Faulk、 Ron Hainsey、Jaccob Slavinというアメリカ人によるトップ4D-MENが確立しつつある。 攻撃陣も元新人王のJeff SkinnerとJordan Staalを中心に、Victor Rask(SWE)、 移籍のTeuvo Teravainen、今季からデビューしたSebastian Ahoのフィンランド・コンビという、 北米勢のパワーとキャリア、ヨーロッパ勢のテクニックとが上手く融合された バランスの良さが出てきている。 試合は序盤からZaitsevが相手と正対しながら自陣、NT、Nと立て続けにパックを奪ったり Matthewsが188cmとは思えない細かいパック捌きで、NHL13年目のJay McClementを 翻弄したり見応えは多かったが、やはりHABS戦と同じ流れになった。 決勝点となったのはLee StempniakのSHGだったが、これがTylor BozakのミスによるTAから ブレイクアウェイを許しての得点なだけに悔いが残る。 なぜならSHGはBozakの得意技で、PPシフト4人の守勢に回った時にBozakがシフトに入ると カウンターからのSHGが期待できる機会が、以前はかなり多かったからだ。 今日はCARが3回ペナルティを犯したが、うち2回はMcClementによるMatthewsへのフッキング。 せっかく若手がチャンスを作っているのに、SHGが得意のベテランが相手にSHGを許すのでは 若手に対して示しがつかないだろう。 若手の踏み台になれないベテランには、当然Babcock、Lamoriello、Shanahanからの厳しい 視線が注がれることになる。 CARのゴーリー、Cam WardはCANESのスタンレー王者を知る数少ない生え抜き。 LEAFSの若手にとっても、突き破るべき大きな壁としてこれからも立ちふさがってくるだろう。 現地のファン・サイトでは「No Pains , No Gains/痛みなくして得るものなし」が 一種の合いの手になっていて、これが入ると大抵、場が収まることが多い。 痛みに血を流し続ける日々はこれからも続く。 >>196 訂正 Carey Priceの17連勝はレギュレーションではなく、 「15/16シーズン」+「WCH2016」+「16/17シーズン」での17連勝、の間違い。 再度訂正 >>197 ×決勝点となったのはLee StempniakのSHGだったが >>194 氏の言う、Viktor StalbergのSHGが正解。 既に90年代からLamorielloによってハードなトランジション・ホッケーを展開している NJDとの対戦は、大先輩に立ち向かう新弟子のようなものと言っては言い過ぎか。 Devilsは12年のスタンレー出場を最後に、主要選手の退団と衰えでプレーオフから 遠ざかっているが、必要最低限の骨子は攻守ともしっかりしているので 今は若手を骨子に肉付けできるよう育成中の段階のようだ。 ゴール前の接戦を制したMatthewsの先制点は、例のBOSとのプレーオフで4-1を 4-2にされて、反撃のキッカケを作ったMilan Lucicのスコアを連想した。 Lucicのはネットの上部裏を直撃したエレベーター・ショットだったが、 ゴール周辺の激しい攻防を勝ち抜いた泥臭いスコアは、LEAFSにももっと増えて欲しい。 派手なミドル・ショットやロング・ショットでのスコアは、アリーナのファンは盛り上がるだろうが 一見地味で、現場でも分かりづらいゴール周辺の激戦を制したスコアの重みは 接戦に強くなる為の必須ではないだろうか。 3点の先制点を守れないザル守備はいつものことだが、前のCAR戦から Nylanderのプレーに精彩がないのが気になる。 ショット・パワーも弱く、特に右サイドからの攻めの時に、ショットに行くのか パスを回すのか迷いがあるように見えた。 一方のMarnerはCAR戦で、開始直後に至近距離からのブロック・ショットの後、 敵のエルボーイング?(ノーコール)を受けて一時離脱するも、すぐに復帰して元気に プレーを続けたり(3SOG 3TA 1HIT)https://www.youtube.com/watch?v=7rh26Xsdx4A この試合でも、OTで自らのショット・リバウンドに対する執念を見せたり https://www.youtube.com/watch?v=nZ9rY0vx6Ho 思わず目が釘付けになるプレーを見せてくれた。気力が充実している時期なのだろう。 ドラフト同期で、自身同様、昨年OHLで過ごしたPavel Zacha(前Sarnia Sting)との 対戦だったのも期するものがあったかもしれない。 一時、勝ち越しとなった4点目を上げたのが、Martin-B・SmithーSoshnikovの4thラインなのも なかなかシビれさせてくれた。競った試合では当然主要FWラインへのマークはお互いに 厳しくなるので、普段は守備型シフトがメインの4thラインがスコアを上げるのは、 ゴール周辺での攻防(攻守とも)に強くなるのと共に、接戦をモノにするための条件だろう。 NJDの選手で個人的に気に入ってるのが、チーム・キャプテンでDFの要であるAndy Greeneだ。 ASGにも五輪にも出場がなく、IIHF世界選手権も2010年に一回出場しただけの 地味なアメリカ人DF選手だが、守備側に回ると正対した相手のパックを弾いてBL外に出す、 あわよくばTAするテクニックが高く、攻撃に回るとBL中央付近を中心に正確で味方が受けやすい、 敵が取り難いパス・コースと強度の調整に優れていて、キャリアを積むに従って その技術が磨かれている職人肌の選手だ。 昨年からキャプテンに任命されたが、ベテランの人材不足によって、年齢(34歳)と チーム・キャリア(Devilsでフルキャリア10年目、実質11年目)で選ばれた感がしなくもないが ドラフト外入団選手で、94/95以降23シーズンで3度スタンレー王者になっているチームの キャプテンを任されたのは、人徳もあるのだろう。 言葉は悪いが、NJDのフロントは若手が育つまでの繋ぎ役、踏み台としての役割を 期待してるのだろうが、Greene本人もそれを承知しているのではないか。 Greeneのパスの味方への優しさと正確さを見るにつけ、Gardinerの乱暴なパス、 アイシングが多いRiellyのパスとどうしても比較してしまう。 プレーオフ常連だったNJD(Greene本人は5シーズン、45試合出場、スタンレー・ファイナルは 6試合出場、通算レイティング+4)での厳しい環境でプレーを続けてきたGreeneの キャリアから来る技術の奥深さを感じてしまうからだろう。 口やかましいファンとマスコミに振り回され、大向こう受けのする派手なプレーばかりが 持て囃されるTORでは、恐らく全く人気が出ないタイプの選手だ。 パック軌道に妙なクセがあるGardinerは、パック・ムーブは上手いのだから FWに戻って4thラインに入った方が、才能を発揮できるのではないかと思う。 この@NJDは、現地ではEnroth叩きが多かったが酷ではないか。 一方でDFの弱さを指摘する声も少しずつ増え始めているのは、いい傾向かもしれない。 11月25日のMARLIES @ Syracuse Crunchも、一軍と同じように3点を先制、3点を追いつかれ 一度勝ち越すも同点に追いつかれ、OTでGWGを喫してOTLという似たような流れだった。 >>200 フェイスブックで、身体障害者に対して侮辱的な言葉を吐いたということで 無期限出場停止とあるね。Sparksは会話上では謝罪しているが チームとしては看過できないということで、この結果らしい。 身障者ホッケー(アイススレッジ)の試合で、Sparksが好む身障者ゴーリーを からかった相手と言い争いになって、思わず相手ゴーリー(身障者)を 「女みたいなひ弱な奴」と罵ってしまったという流れのようだ。 昨年も、CHI時代のAndrew Shawが同性愛者を侮辱したということで 50万$の罰金を食ったが、今回のSparksは障害者が相手ということで チームから無期限の出場停止処分という厳しさ。 今日のUtica Comets@MARLIESでも、Jeff Glass(31歳、昨季KHL)が 先発してたが、それ以前から今年のMARLIESはAntoine Bibeauの先発が多く、 Sparksはバックアップ的な扱いが多かった。 調子の波に乗るとスーパーセーブを連発するゴーリーだけにもったいない。 毎年1〜2ヶ月は欠場するケガが多いゴーリーだが、今回のこの処分はどうなるだろうか。 26日のWSH戦からFWラインをシャッフル。 JVR-Bozak-Marner Komarov-Kadri-Soshnikov Hyman-Matthews-Brown Martin-Nylander-B・Smith 最近、プレーに迷いが垣間見えてたNylanderを4thライン・センターに回し、 パス能力を発揮する機会を増やし、メンタルの切り替えを図ったのか。 Martinのチェック力、元来はセンターであるB・Smithのパック捌きと 組み合わせて、均衡を保つシフトにもできそうだ。 これで主力センターが4人。MarnerもLDN時代はずっとセンターだったが ウィンガー兼ケガ人が出た時の予備センターとしての立ち位置となった。 Nylanderは、29日のEDM戦まで5G 10Aの15Ptsだが、うち9Ptsが PPシフトによるもので、特にMatthews、Bozakと同じシフトの時は、 持ち前のパス能力を発揮する。 また、Matthewsの両翼を守備力がある右ウィンガーで固め、 Matthews本人の得点力も生かそうとする狙いもあるだろう。 もちろん、試合展開による入れ替えも多いが、しばらくはこのメンツで行くようだ。 DFが弱い分、FWに攻守両面の双方向プレーを委託するしかないが、 この双方向プレー、トランジション・ホッケーこそが今までのTORには 見られなかったものである。 29日の@EDMは、今季、最高の出来だったかもしれない。 対EDMは、この試合まで過去10試合、8勝2敗という相性の良さもあったが 5年間でメンツは大きく変わってても、まだ相性は続いているようだ。 両チームとも、ドラフトによる若手FWが豊富で守備が弱い。 EDMはAdam Larsson、Kris Russellら実績組の加入で幾分マシになっているが まだインスタント色も強い。シーズンが進むほどDFの連携はよくなるはずだ。 この試合の3STARSはHyman、McDavid、Andersenだったが、個人的にはRiellyを推したい。 Connor McDavidを終始マン・トゥ・マンで徹底マークし、彼を1ショットに抑えたからだ。 第3ピリオドでの失点を含めEDMの2点には全てMcDavidが絡んだが、相手のエースを これだけ押さえ込めれば上出来だろう。 Rielly本人も3SOG、2BS、1HITと体を張ったプレーでチームを引っ張った。 2GAはいただけないが、それを差し引きしてもこの試合での貢献度は大だ。 連戦となった30日の@CGYは、相手の得点源であるJohnny-B・Gaudreauが、 右手の指の骨折による欠場となった後の9試合目の相手だった。 この間のCGYは4勝3敗1OTLだが、Gaudreau抜きでもSean Monahan、Michael Frolik、 Sam Bennett、Mikael Backlund、今季デビューしたMatthew Tkachukという、 新旧ドラフト1巡指名のFW勢に加え、キャプテンMark Giordano、Dougie Hamilton、 T.J. Brodie、Dennis WidemanのTOP4-DF、さらにTroy Brouwer、元TORのMat Stajanら 海千山千のベテラン勢が揃っているにも関わらず、昨季に続いてモヤモヤしたシーズン。 新監督効果もあって、本来ならもう少し上位にいないとおかしいロースターだ。 試合は開始1分もしないうちに速攻で2点を奪われ、これが最後まで響き今季初の 完封負けを喫した CGYの速攻はTORの得点力を念頭に置いて、何がなんでも先制するという狙いで デザインされたシフトにも思えた。その先制による動揺が収まらないうちの2失点目で 完全に主導権を握られてしまう。 その後も第1ピリオドは最後まで押されっ放しだった。 だが、見方によっては先制された後の試合展開がどうなるかを見届ける楽しみもあった。 この後、どう相手の追加点を食い止めて反撃に出られる展開を作れるのか、 という興味だったが、それをぶち壊してくれたのが、いつものGardinerの凡ミスである。 CGYのPPを切り抜けた後、CGY陣から出されたロング・パスが、Alex Chiassonに 繋がったが、この時のGardinerはパックも敵味方の位置も何も把握してない様子で、 背中合わせになったChiassonを悠然と見送り、そのままFrolik、Stajanと繋がれて 0-3となってしまった。 一体、何をやっていたのか、寝ていたのか、誰かと待ち合わせでもしていたのかと 言いたくなるような棒立ちぶりで情けない。 PP-DFを無失点で切り抜けたことに安心したわけでもあるまいし、PP終了直前での ライン・チェンジの隙狙いや、PPが終わった直後のボックスから出た選手に繋いでの 速攻とか、ボックス側に気を取られれば反対側が手すきになって、そこを狙われる事に 備えるのは基本のはずだが…二日連戦で集中力が切れたとしか思えない。 第2ピリオドの中盤辺りから反撃を開始したが、Marnerの度重なるチャンスも この試合、絶好調だったChad Johnsonの堅実な巧手と、Marnerのショット直前に スティックをカットしたJyrki Jokipakkaの守備に阻まれ、ショット数では39-29と 圧倒しながら無得点。同点や1点差であればCGYへのプレッシャーも違っただろうが、 さすがに今の得点力をもってしても、今日のJohnsonを突破するのは無理だった。 せめてもの慰めは、第2ピリオド以降を無失点に抑えたことだが、これはDFとFWの 連携のよさによって攻め倒しができた結果だろう。今季序盤までなら、ズルズル 7〜8失点まで伸びた可能性もあったが、Polak、Hunwickの両ベテランDFが、 開幕2ヶ月で体調が本調子になったのか、上手い繋ぎで攻撃の手助けをやっていた。 これからも若手FW陣を後方からしっかり支えてほしい。 CGYのPPを計6回無失点に抑えたが、CGYはこの試合前までPP得点率が リーグ最下位の30位だったので、いちおうスタッツ通りに抑えられたのも、 いい方に取っていいかもしれない。 PP終了直後の失点が頂けないのは先に書いたので繰り返さない。 またアウェーで負けたが「SOだから勝ち点1が入るし、追いついての負けだからまあいっかぁ」と思ってしまう自分がいる >>211 今日のMIN戦でも、同じような試合展開になったね。 延長にも持ち込めなかったが、それでも上出来だとは思う。 勝敗を分けたのは自陣ゴール周辺での攻防、特にゴール裏での攻防だったが、 MINの先制点は、Carrick、Kadriが自ゴール裏でのMINのプレッシャーを押し返せず Koivuに上手くパックを拾われ、繋がれてしまった。 一方のMINは、自陣ゴール周辺での戦いになっても、ゴーリーのDubnykが ホールドもリカバーもせず、パックをそのまま味方にパス流しするシーンを何度も見かけた。 LEAFSとは今季二度目の対戦で、あらかたどんな動きをするかを事前データの解析でも 自身の皮膚感覚で判っていたと思う。 もちろん第3ピリオド中盤を過ぎた辺りからは、僅差の1点リードだけあって 慎重なパック確保を心掛けてたが、終盤のTORの猛攻にも余裕で対処していたように見えた。 MINは、さすが同地区のCHI、STL、NSH、DALらと年5試合ずつ凌ぎを削り合ってる強豪だけあって、 なかなか崩せない壁というイメージだ。 無期限謹慎処分を受けていたSparksが復帰。 現地ファンの後押しとSparksの側にも理があったという判断のようだ。 復帰後はMARLIESで1勝1敗だが、まだ昨年の好調時のような動きは感じない。 一方で今季0勝3敗 1OTLのJhonas Enrothをウェーバー放出し、前CGYのKarri RamoとPTO契約。 まずは今日のUtica戦に先発させたが、2-3で敗れた。 今年2月のSJS戦で左足を負傷して以来の実戦だったが、もう少しかかりそうだ。 https://www.youtube.com/watch?v=eAa5oVHoPDg LEAFSにとってはVesa Toskala以来のフィンランド人ゴーリー。 同じフィンランド人のKapanenにとっては頼りになる先輩になるのでは。 Ramoのワイルドな風貌と強気さは、プレー中は見えないが今年から腕の刺青が 売りになっているKapanenと共に、押しの強いSUOMI勢力としてチームに渇を入れて欲しいところ。 開幕から2ヶ月を過ぎ、各チームの対戦データも揃い、かつLEAFSのデータも解析されているだろう。 今後は、序盤の大勝、大敗の繰り返しではなく、今日のような僅差の試合が増えると予想される。 若いタレントが、どれだけ自分のスキル・アップを心掛けながら、同時に我慢強さを覚えていく 段階だろう。大敗の方は、これからも増えるかもしれない。 そんな中で、相変わらず地元の軽薄なイエロー・ジャーナリズムによる、JVR、Nylanderの トレード噂煽りにウンザリした。 Nylander: Always surprised by trade rumours, but I'm here for now https://www.youtube.com/watch?v=MyTgrNJmeEY JVRとの契約が16/17で終わる、Nylanderが前GMのNonisによる指名選手でShana-Plan外だ、 4thライン降格でBabcockの構想から浮いている、という根も葉もない妄想から来てるようだが こういう下劣な煽りがLEAFSを長く優勝から遠ざけている一因なのは言うまでもない。 選手のメンタルを掻き乱し、オン・アイス以外の猥雑な雑音で若い才能が振り回されるのは 実に腹立だしい。 Babcock自身も一笑に付したが、面倒なフランチャイズだと実感しているはずだ。 現地ファン・サイトでも「こんな下らない噂を流す奴のノド元にパンチを浴びせて穴を開けてやりたい」 という過激な比喩(口から言葉を出すな、ノドの風穴から言葉を出せ=何も言うな)まであったが当然の反応だ。 MatthewsやMarnerの溌剌としたプレーが取り上げられる機会が多くなり、Nylanderの冷静さが 地味に映り始めたのだろうが、自分も似たようなイメージを持ってしまった。 そんなファンの反応を逆撫でするように、口さがないメディアが騒ぎ始めたのだろう。 Nylander自身には、今回は下衆なメディアの扱いを覚えるチャンスだと思ってもらうしかない。 チーム1位のPPポイントは、自分の才能がスペシャル・プレー担当のJim Hillerの作戦に いちばんフィットしているのだという自信を持ってほしいものだ。 3年程前にもKadriがトレード確実なんて騒がれたが、昨オフに5年契約を結んだ実績もある。 才能ではKadri以上と見なされるNylanderのトレードなどありえない。 同時にフロントによる選手保護も、これからもっと強くなるかもしれない。 昨年、Lamorielloの判断で、地元ラジオ局の人間をチームに同行させることを禁じたが 今後もメディアに対しては強気に出ていいのではないか。 中継では、MINのBruce Boudreau(TOR/1976-1982)とアシスタントのJohn Anderson(TOR/1977-1985)が、 TOR Nativeという表記があった。二人ともかつてのLEAFSドラフト指名選手で Boudreauは75年 R3 42位、Andersonは77年 R1 11位指名。 他にもCHI監督のJoel Quenneville(78年 R2 21位)、ANAに復帰したRandy Carlyle(76年 R2 30位)、 元監督のRon Wilson(75年 R8 132位)らがいるが、いずれも選手として、Wilson、Carlyleは 監督としてLEAFSを浮上させることはできなかった。 しかし、他チームでは全員がスタンレー出場を果たし、Quenneville、Carlyleは王者に輝いている。 いかにTORのホッケー環境がアレなのかを証明しているかのようだ。 >>214 訂正 JVRとの契約は、17/18まで。 珍しくアウェーでBOS相手に4-1で快勝した翌日に、 前日MTLに1-10で大敗したばかりのCOLに1-3で負け。 上手く行かないなー 193 雪と氷の名無しさん sage 2016/11/23(水) 01:13:25.54 ID:id3ButnZ リーフスだけ取り残されてるトロントフランチャイズスポーツ情勢 【箱根への道・駒大】「山の神伝説」4人目は大塚祥平 2016年12月13日10時0分 スポーツ報知 駒大・大塚祥平(4年)が歴代の山の神を参考に“神ってる”走りをみせる。 今年は夏以降、来年3月のびわ湖マラソン参戦を視野に練習を積んでおり、 スタミナがアップ。12月に入り前回の映像を見て「疲れてくると腕の振り が小さくなっていた」と気付き、胸の付近で振るようにジョギングでも意識 している。 大八木弘明監督(58)は「距離が短くなっても差がつく区間。大塚なら 区間賞を狙える」と信頼して送り出す。大塚も「監督のゲキがテレビの音声 に拾ってもらえるように、先頭を走りたい」と応える。 ◆大塚 祥平(おおつか・しょうへい)1994年8月13日、大分市生まれ。 22歳。経営学部4年。サッカーと掛け持ちで中2から陸上を始める。大分東 明高2、3年で全国高校駅伝出場。箱根は2014年8区6位、15年8区2位、 16年5区4位。憧れはサッカー元日本代表FW巻誠一郎(J2熊本・駒大OB)。 野球は巨人ファンで「プロテクト28人を誰にしようとか考えて楽しんでます」。 スポーツ報知://www.hochi.co.jp/sports/feature/hakone/20161212-OHT1T50277.html Matt Martin-B・Smithの働きで、プレー機会が減ったPeter Hollandを ARIの18年R6指名権と交換で放出。かつてのドラフトR1選手(ANA指名時)も だいぶ価値が下がったが、競争社会での縮図でもある。 同じくウェーバー放出したJhonas Enrothは、MARLIESに降格。 AHLでも今ひとつの出来で、昨年のLAKでの高いSV%率はAHLでも90%以下。 奮起が望まれる。 TDガーデンでのBOS戦と言えば、例の13年プレーオフ第7戦だけでなく この大敗が未だにトラウマになっている。 https://www.youtube.com/watch?v=KyyGjDrQTXQ 最近の試合はFWラインの臨機応変なシャッフルが多いが、そんな時でも Martin-B・Smith、Hunwick-Polakがオン・アイスの時は、均衡を保てる流れがあって なかなか安心できる。 得点力は低いが失点も少ないので、守備が弱いチームとしては希少だ。 もちろん一度にライン・チェンジするだけでなく、好調な選手は長くオン・アイスに 留まるケースもあるので一概には言えないが、オン・アイスがどんなメンツであっても 流れにスムーズにフィットしているのがNazem Kadriだろう。 NHLに定着して今季が6シーズン目、フル・シーズンが5年目。 JVR-Bozakと共に、シーズンが進むと、さすがと思わせるキャリアの蓄積を見せてくれる。 BOSと言えば、Phil Kesselを獲得する為に放出した2つのドラフト1巡指名権で Tyler Seguin(09年2位)、Dougie Hamilton(10年9位)を獲得し、11年、13年の ファイナル出場に貢献したとあって、複雑な思いを今でも抱いているファンが多い。 だが、その二人もBOSを去り、今やTyler Seguin→David Pastrnak(14年 R1 25位 チェコ出身)、 Dougie Hamilton→Brandon Carlo(15年 R2 37位 コロラド出身)と世代交代に成功。 Seguin、Hamiltonもまだ若いのだが高額選手となっているので、コアとなる 5〜6人を残してのチーム変革は見事だ。 ここ2シーズンはプレーオフ出場を逃しているが、カナダ代表のコーチング・スタッフでもある Claude Julienヘッドによる、ハードなトータル・ホッケーは健在。 第1ピリオドはPastrnakのパワフルなスラップ・ショットを中心に攻め込まれたが これを持ち堪え、第2ピリオドから反撃開始。Andersenの好調ぶりが目立つ。 ライン・シャッフルによるものか、Nylanderのショットに思い切りが出てきて、 なおかつ持ち前の味方が受けやすいパス能力は変わらない。 Matthewsの先制点からHymanが続き2-0とリード。 リードしてても追い上げられた後がいつも課題のチームだが、JVRが引き離して そのまま逃げ切った。 敵地でBOS相手に、こんな王道的な勝ち方ができたのは久々ではないか。 Babcockからすれば、プレーオフを勝ち抜く為の選手を作るのが目的であるから 才能と冷静さを併せ持つ若いNylanderが、こじんまりとしたレベルでまとまってしまうのを 危惧した上での、FWライン・シャッフルだったのかもしれない。 全てのスキルが高いMatthews、闘志を前面に出すMarnerと併せて ここ一番で勝負強さを発揮しなければならないWinning Playerを作る為に、 冷静さだけではなく、ここという時に勝負強さと、接戦に耐える闘志を Nylanderを含めた若手全員に求めているのだろう。 一人一人の個人技と、組織力を集結させるケミストリーの精度を上げるには 頭は冷静に、闘志を前に同時に出せる選手が必要だという意思を、 Babcockは持っていると思う。 中継中にBOSの地元局NESNが行った視聴者アンケートで、Bruinsが 今最もライバル視しなければいけない相手はどこか?というのがあって、 1位はMTLが67%、2位がPITで19%だった。 LEAFSは完全にアウト・オブ・眼中のようだが仕方ないだろう。 BOSに勝った勢いのままで行きたいところだったが、そうは甘くないのがNHLの世界。 前日、MTL相手に10失点を喫したCOL相手に、52ショットと攻めまくりながら ロシア代表ゴーリーSemyon Varlamovの壁を崩せず、FWのポイントは Marnerのアシストだけで1得点に終わった。 前日のBOSが、第1ピリオドに攻めまくりながら点が取れなかったのと 同じような試合展開を、この試合ではLEAFSがやってしまう。 戦前に5勝11敗であってもSV%は90%を越えていた猛者は厳しい相手だった。 FWが抑えられている時はDFの得点力も重要だが、今のLEAFSにそんなDFはいない。 ここ数年、チームのDFポイント王はRiellyとGardinerが競ってるが、 それでも30Pts前後なので相手にとってそれほどの怖さはない。 今のメンツではRiellyとZaitsevの将来に掛けるだけだ。 同じく連戦のTORは、この試合がNHLデビューとなったAntoine Bibeauが先発したが、 MARLIESで見せていたのと同じ、破綻の少ない堅実なゴール・テンダリングだった。 先制点は、Matt Ducheneによる見事な背面パスに完全に逆を突かれて 左サイドをがら空きにしてしまい、2失点目はゴーリーのVarlamovからのパスを Nathan MacKinnonが個人技で独走した末、一気にゴールされた。 AHLでは経験したことがないスピードとキャリアの差を実感しただろう。 昨年から、ちょくちょく一軍ベンチには入って、さかんにメモやチャート表をチェックしてたが 初のNHL実戦はどんな思いだったのか。 BibeauはQMJHL時代、14年リーグ優勝ゴーリー、14年プレーオフMVP、メモリアル・カップでは 準決勝で3OTの末に惜敗したが、最優秀ゴーリーに選出されるなどの実績を持つ。 前年ドラフトでTORからR6 172位という下位指名されていた。この年のR1、1巡指名が、結果的に COL戦での決勝点を決められたNathan MacKinnonで、1年目からNHL新人王になっている。 13年ドラフトではゴーリーとしても13人目の指名で(ゴーリーは全部で15人指名)、 QMJHLでの実績とは裏腹に、それほど期待されての指名ではないようだが、ひとまず 15人の中から、4人目のNHLデビューを果たしたゴーリーになった。 現状ではSparksより高く評価されているようで、じっくりと地道に頑張ってほしいものだ。 今シーズンはSO戦全敗(0勝5敗)だが、正直、Babcockは 昔からSO戦は重視していない戦術に見える。 レギュレーションで負けないことが第一、3on3の延長で勝てれば御の字、 SO戦まで持ち込めば結果はどうあってもよいという過程重視で、そこから先は 選手の個人技、能力に任せる方針で、過程においては規律を課すスタイルでは。 サドンデスのプレーオフに勝てるチーム作りを、8年契約で任されているので その土台としての若手選手の意識改革が、現状の最優先課題だと思う。 ちなみにDET時代のBabcockの10シーズンで、SO戦は47勝60敗。 SO戦で、いちばん大きく勝ち越してるのは11/12の9勝3敗だが、 Datsyuk33歳、Zetterberg30歳、Franzen31歳、Kronwall30歳と FW、DFとも得点力の高い選手の全盛期である。 Lidstromが現役最終シーズンで41歳だった。 ちなみに今季のLEAFSのSO戦績 CHI NJD VAN SJS ARI Holland × Matthews ○ × × × Marner × × ○ × × Soshnikov .× × Bozak × .× JVR .× 全て3Rで負けているが、特に対策を立てる必要なしと考えていると思うし、 実際にそれでいいだろう。試合中に弱体DFの影響をもろに被るAndersenに SOまで勝てというのも酷な話。 数年前なら、だいたいBozak、Holland、JVRがメインで出てきてたが そのHollandに決勝SOとは皮肉だった。 オンタリオ・ボーイは、他チームへ行くと地元でいいところを見せようと張り切るが、 実際にLEAFSのジャージを着ると、巨大なプレッシャーに潰されて 実力を発揮できない仕様が多くて困る。 KadriやNylanderのトレード話という不快な騒ぎも多いので、選手側にも 試合以外での余計なストレスに耐えるメンタルの強さが要求されてしまうのが、 TORの環境でもある。 今は目先の勝ちより長い目で土台作り、意識改革を続けるほうが賢明。 ここ数年のFLAのような、ロングランのSO戦も見てて面白いが、 焦土作戦から始まったShana-PLANは根底から作り直している最中なので 毎試合が見る側も修行だと考えるのがいいのでは。 SJSとの試合は、BOSと似たような展開になったが、2-1から3-1と引き離せたBOS、 2-0から同点、延長に持ち込まれたSJSという、両チームの現状の力の違いを感じた次第。 チーム力以前に、チームとメディア、ファンの距離感や環境をも考えてしまう。 過去2年連続でプレーオフ進出を逃しているBOSだが、その前の7年連続PO進出、 2回のスタンレー出場で、まだ畏怖するイメージを醸し出してる。 一方、昨年、念願のスタンレー・ファイナル決勝を果たしたSJSは、 昨年までのチーム創設24年でPOを逃したのが6回だけ。 2年連続逃しは最初の6年のうちの前後2年ずつ、残り2回は02/03年と、 おととし14/15だけという、PO常連中の常連である。 そんな中で現在37歳になり、97/98の入団以来Sharks一筋の19年目で SJのフランチャイズ・プレーヤーとして君臨しているのが、Patrick Marleauだ。 MarleauのSharks加入から換算するなら、19年で17回のPO進出。 2年連続でプレーオフを逃したことは一度もない。 この間、2年連続を含め西カンファ決勝敗退が3回、R2敗退が5回、R1敗退が6回である。 13/14はR1でLAKに3連勝4連敗という、屈辱的な敗退を味わっているが、それでも1シーズン POを逃した後の昨年、スタンレー初出場を果たした。惜しくも2勝4敗で敗れたが大健闘だろう。 こんなPO連チームのスターでさえ、なかなか手が届かないのがスタンレー王座。 仮にMatthews、Nylander、Marnerらが、Marleauのようなチーム・リーダー兼スコアラー、 代表選抜常連のスターに成長できたと仮定して、SJSのようにPO敗退を続けたのなら Marleauのように長くチームに留まれるだろうか?という懸念を、 TORメディアの無責任な煽りと騒ぎを見ていると危惧せずにはいられない。 ホッケーに対する熱狂度や歴史、土壌の違いだろうかと、カナダ人が主体の アメリカ・フランチャイズ・チームを見るといつも思う。 そのアメリカ・チームがプレーオフ常連となればなおさらだ。 昨年までの11シーズンで、POに出たのは48試合制の短縮シーズンだった13年だけ。 82試合のフル・シーズンでは、もう10年POに出ていない。 Mats Sundinを喪失して以来、チームの柱を作れないままのLEAFS。 もっと言うなら、Sundinをファイナルに送り出せなかったフランチャイズという 汚名を被ってもいいのではないか。 その汚名は、TORメディアと一部の過激なファンが被るべきではないのか。 今の若手タレントには、ホッケーだけに集中できる環境作りが望まれる。 その環境作りをShanahan、Lamoriello、Babcockに託すしかない。 今さらながら訂正をいくつか。 >>168 のRoman Josiは右撃ちではなく左撃ちDF。 >>227 のSO常連メンツにJoffrey Lupulを入れ忘れ。 12月17日のPIT戦は、前回の反省が生かされたのかKunitzへのパスも封じて 彼を1SOGに抑え、MalkinのPPG1点という最小失点で切り抜けた。 それでも第3ピリオドには、Matt CullenやConor Shearyがフリーになる機会も多かったが さすがに全員を完封することは不可能。 今のロースターで、これ以上は望めない最善の仕事をやっただけで充分だ。 特にHunwick-PolakのDFペアの安定感は素晴らしい。自陣に攻め込まれる前に 相手をカットする、強いチェックで態勢を崩し、相手にパックを自在に運ばせない、 前線でフリーになってる味方FWに正確なパスを出すなど、必要最低限のプレーを 確実にこなしている。 TBLに2-7と完敗した時は、この二人が地元ファンにもメディアにも叩かれまくったが、 だてにNHLerとして400試合以上、500試合以上のキャリアを積み上げてるわけではない。 自陣に攻め込まれる前に封じる、攻め込まれても相手に安定した態勢でショットを撃たせない テクニックと駆け引きは、チーム内でもピカイチだ。 13年シーズンのPhaneuf-Franson以来の安定感を見せているペアだと思う。 攻撃面では、言うまでもなくNylander、Matthews、Marnerの成長、 NHLへのフィットの速さだ。 Nylander、Matthewsによる、ボード際で交互にポジションを替えながらの パック・キープと、パスで相手を翻弄するスピードには見惚れてしまう。 このスキルの高さに、経験の積み重ねによる相手との駆け引きも身に付いたらどうなるのだろうか。 ポイント・スタッツには反映されなくても、このパック・キープの長さによって相手の注意を 引きつけるには充分であり、その分、他選手へのマークに甘さが出る可能性も高くなる。 またPIT戦でのMarnerがゴール右サイドに陣取り、そこへ回ったパスを弾いて流したシーン。 場内から一瞬、溜息が漏れたが、そこから流れたパックに合わせて瞬時に態勢を入れ替えて 左サイドにいたBozakにバック・ハンドで撃ったパスに、今度はどよめきが起こった。 一瞬のトラブルに慌てず、そこから瞬時に軌道修正してプレーを繋げるなど LEAFSでは久しく見なかったので、パスを受けたBozakも「まさかパスが回って来るとは」と タイミングが合わず、膝で止めるのが精一杯だった。 この若さで、こんな素早いリカバリー・テクニックを見せてくれるとは、将来に期待せずにいられない。 ゴール周辺でのプレーだったので、ゴーリーのMarc-Andre Fleuryにも Marnerへの警戒心が生まれたのは間違いないだろう。 OTでのGWGはGardinerだったが、これもMarnerのゴール裏でのTAからFleuryが必要以上に クリーズの前に出てしまって、回り込んできたMarnerの走路を妨害。 パックを奪われたDerrick PouliotとMarnerの下敷きになるという、ネット・ガラ空き状態でのスコア。 殊勲者がMarnerなのは言うまでもない。 彼らのスタッツがチームの勝敗を左右することは、全体の総合力の低さからしてまだ少ないが Zaitsevも地味ながらNHL初ゴールを決め、攻守に渡って間違いなく手応えは出ている。 今が将来への夢を持って、いちばん試合を楽しめる時期かもしれない。 今後は相手からのマークも今まで以上に厳しくなるだろうが、彼らなら乗り越えられると思う。 12月最後の4連戦を敵地で4連勝し、新年に突入。 COL、ARIには、ホームでの敗戦をしっかり分析した上でお返しに成功。 年末恒例、フロリダでの二日連戦の連勝は10/11以来、6年ぶり。 現在30チーム中の29位、30位に沈むARI、COL相手に完勝できたのは 優秀なアシスタント・コーチ陣の分析、選手への指示が形になってきた、 選手の戦略理解度が上がってきた=成長と受け取ってよさそうだ。 昨年までなら、相手の分析、解析、指示がどんなに的確であっても それを実行する選手の熟練度が低かった、人材がいなかった、 いてもスタッフの言う事をを聞かないエゴの強い選手ばかりだったようだが、 今季はNHL1年目、2年目の若手が大量起用され、その若手がしっかりと 結果を出していることで、ベテラン組も緊張感を持ってプレーするという 好循環が起きている。 フロリダでの二日連戦は、勝負強いRilley Smith(FLA)がヘルシー・スクラッチ、 主将のSteven Stamkos(TBL)が長期欠場中という、相手の戦力低下の幸運もあったが 若手にとってはどんな形であれ、勝つことがいちばんの成長の糧だろう。 もちろん、これがいつまでも続くとは思わないが、シーズン前の30勝前後という 見積もりを、多少、修正してもいいかもしれない。 Sundin移籍以降では13/14の38勝が最多だが、昨年から一気に10勝近くの 上積みは難しいので、35〜6勝なら上出来だと思う。 1月6日付けのスタンディングでは、久々のプレーオフ圏内の位置に付けたようだが、 レギュレーション負けが少なくOTLが多いという、Babcockのキャリアに見る粘り強さが 少しずつチームに浸透してきる現れと見る。粘り強さのカケラもないチーム体質に 慣れていたので、この忍耐力の強さが本物になってほしい。 DET時代や代表試合ではついぞ見ることがなかった、Babcockの脱力したような苦笑いも 勝ちが増えるにつれて、本来の隙のない厳格な表情を取り戻したようにも見える。 1月1日のウィンター・クラシックではMatthewsの劇的なGWGで勝利したが、 それ以前の4-1の3点リードを、また守れなかった、しかも残り数秒で 同点に追いつかれたという悲嘆の方が強かった。 13年、対BOSとのPO第7戦のデジャヴからはずっと逃れられないのかと。 Matthewsの救世主的活躍で試合は勝てたが、課題の守備力は手付かずのままである。 が、ここはMatthewsがLEAFSの新時代のアイコンになるであろう試合だったと 前向きに捉えてもいいかもしれない。12月からMitch Marnerも小柄な体格から 熱気を発散させながらの熱いプレーでポイントを量産し、Nylanderも周囲に流されない冷静さと スマートなプレーで、二人の隙間を埋めるような活躍を見せている。 三者三様でキャラクター、個性の違いがあるのは見ていて楽しいものだ。 今日のOTT戦を前にしての平均失点率は2.8で現在18位、PPKは84.3%で7位。 現状のメンツでは、これ以上は望めない守備力を発揮してると思う。 Komarov、Martinのチェックはもちろん、Matthewsの返しの速さ、Marnerの繋ぎ、 Nylanderのパスを受けるポジション取り、コース取りの上手さという、FW陣の貢献が大きいと思う。 2016年12月6日付けの記事 Mike Babcock on Jake Gardiner: “He doesn’t spend a whole lot of time in his own zone” https://mapleleafshotstove.com/2016/12/06/mike-babcock-on-jake-gardiner-he-doesnt-spend-a-whole-lot-of-time-in-his-own-zone/ 見出しを直訳すれば、Gardinerは自分の(守るべき)ゾーンで時間を使っていない=(仕事をしていない)となるだろうが 内容は「Gardinerは昨年よりはいいDFになっている」というもの。流暢なパック・ムービングだけで やたら地元人気が高いGardinerではあるが、色々と含みを持っているように思える。 この記事が出た後からGardinerのGAが減りつつある。 相変わらずクセのあるパック軌道だけに味方が受け損なうことが多く、プレーに繋がりが出ないのは 攻守共に変わらないが、相手にGAされて反撃されるよりはマシになっているということだろう。 現在のメンツでDFにこれ以上のものを望むのは無理。 Riellyの更なる成長、ZaitsevのNHLへのフィットと長期契約で DFの核を作れるかどうかが、来季以降の課題だ。 Babcockに散々、脱力した苦笑をさせていたRiellyのアイシング、しかも接戦における 残り時間10秒前後での無駄なアイシングも最近では見かけなくなったのは、いい傾向。 Zaitsevは、DFゾーンでの相手パス・カットで敵の陣形や態勢を崩す回数が増えている。 カットだけでなく更に相手をBL外に押し出す、できれば勝負所でのTAになればTOP4-DFは間違いない。 最近は攻撃時にBL付近からのショットを放つ機会も増えてきた。年齢制限のため1年契約だが、 このまま成長が続けば再契約はしたい。エージェントがかなりガメツイので不安はそこだけだ。 Connor Carrickは177cmの小柄ながら、チェックの強さと闘志を前面に出す選手であるが スケーティングがやや硬く、バックハンド・ショットが下手で安全策優先のフォア・ショットしか 恐らくコーチ陣から許されていないスティック・スキルの低さが弱点だろう。 Hunwick-Polakは、相変わらず安定してるが現地の評判は悪い。必要最低限のプレーをしっかり こなしているのだが、得点力の低さと年齢によるイチャモンが多いように思う。 もちろん、一部のエキセントリックなファンだろうが。 今季の戦い方は結果はどうあれ、豊富な若手FW陣を中心に攻め倒すスタイルになるだろう。 守備は捨てるというのは大袈裟だが、現状のメンツでいちばんチームとしての能力を発揮できるのは とにかく攻撃力。攻撃が抑えられれば敗戦は仕方なしと割り切るシーズンと思っていい。 MARLIESからFrederik Gauthierが昇格し、B・Smithに代わって4thライン・センターで起用され始めた。 これで、2012年からのドラフト1st Round Picksの全員がLEAFSに昇格したことになる。 Gauthierは14/15のWJCでカナダ優勝メンバーの一人だったが、大型の守備型FWというイメージで スキル以上に196cm、100kgという体格によるスピードとケガの方が心配な選手と思っていた。 ケベック出身で日常会話がフランス語なのだろうが、英語での話し方が朴訥としていて あまり覇気を感じられず、口やかましいTORマスコミ受けはしないかもしれない。 今日のOTT戦では反撃のスコアを上げた後のDion Phaneufを、あの巨漢でしっかりと 1on1でマークし、スコア以降のPhaneufにまともなショットを撃たせなかったのは驚いた。 Matt Martin(191cm 100kg)と並ぶ巨体は、攻守ともに相手を押さえ込む武器にもなる。 Peter Hollandの放出が納得できる素材だ。 また、ゴーリーもAndersenのバックアップとして獲得したJhonas Enrothが未勝利に終わったので 18年ドラフトの7R指名権と交換でANAにトレード。 その前日にCBJで3シーズン、BobrovskyのバックアップをやっていたCurtis McElhinneyを ウェーバーで獲得した。今シーズン16連勝で話題をさらったCBJだが、そのうちの2勝を上げている。 今日のOTT戦で37SA、35セーブで移籍初先発、初勝利。地元オンタリオ、ロンドン出身の33歳。 安心感のあるベテラン・ゴーリーの獲得は、フロントが出来うる限りの全ての手を打っている証明だろう。 17日のBUF戦において、Riellyが第1ピリオドに右足を負傷して退場。 サイドラインにH.S.としてFrank Corradoがいたが、この試合のDFは5人で回し、 結果、Jake Gardinerが自己ベストのオン・アイス29分24秒の出場で 2nd Starに選ばれる活躍を見せた。 奪われた先取点は、どう見てもAndersenが前に出過ぎたゆえの失点に見えたが、 Babcockがすかさず、ゴーリー・インターフェアを主張するコーチ・チャレンジを 実行したのがよかった。却下されてTOを失ったが、Andersenの前に出る積極性、 闘志を殺さない為の策だったのだろう。 試合は0-2と先制されながら、Nylander-Kadri-Komarovの技ありスコア、 Martinのシャープ・アングル・ショット、すっかり息の合ったFWラインに成長した Brown-Matthews-Hymanで一気に3-2と逆転し、BUFのゴーリーを交代に追い込んだ。 JVRのT.I.S.で4-2と差を広げ、最後は1点差まで追い上げられたが守り切った。 5人DFで、ペアリングの顔ぶれは次々と変わったが、最近はGAが激減し、 パスにも幾分繋がりが出てきたGardinerの活躍もあって勝利を掴む。 この試合で、いちばん感心したのは最終盤でENGを仕掛けたBUFに対する Komarovのパック返しの見事さだった。微妙な力加減でアイシングになるか ならないかのギリギリのショットでパックをBUF陣に圧し返し、相手の残り時間を 削ったが、それを二回続けて成功させたのは大きかった。 だいぶ改善されたとはいえ、まだ力任せにパックを叩いてアイシングを多発させる 選手が結構いるだけに、相手にパックを奪われないコースに撃ち、同時に微妙な力加減で パック・クリアができるKomarovの技は、若手のいいお手本になるはず。 攻守共に、スケールの大きいオール・ラウンダーな実力に磨きをかけるMatthews、 冷静な読みと味方が受けやすいパス能力がますます冴えてきたNylander、 小柄ながらMatthewsに勝るとも劣らないオールラウンダーぶりで、攻めに守備に 体を張るMarnerを中心に、生きのよい若手FWとベテランの老獪さが噛み合っていて、 今は毎試合の視聴が楽しい。地味ではあるが内容的には今季いちばんのものだったと思う。 そして、右足を負傷したRiellyだが、負傷前までチーム1位の平均出場時間だったので、 チームが大事を取って欠場を決めた次の試合から、どんな展開になるか要チェックだった。 ちなみにRielly負傷前の平均出場時間はこうなる。 @ Rielly 22分51秒 A Zaitsev 22分29秒 B Gardiner 20分30秒 C Hunwick 17分52秒 D Polak 17分16秒 E Carrick 16分39秒 Riellyの代わりにNYR戦はFrank Corradoが11月12日以来、 OTT戦はMartin Marincinが12月10日以来の出場となったが、結果は1敗1OTL。 D-MAN、Riellyの存在感の大きさを感じさせる試合が続いた。 13日の対戦ではNylander、Brown、Carrickら若手のスコアでKING Lundqvistを圧倒したが さすがに今回は甘くなかった。 第1ピリオドから積極的に攻めたが、LundqvistはMatthews、Nylander、Marnerのショットを ことごとく阻み、逆にBrady Skjei、Pavel Buchnevichという、NYR期待の若手達に返り討ちのゴールを浴びた。 特にPavel Buchnevichは、前回での対戦でもそうだったが密集での競い合いに強く、 この試合でも粘り強いパックへの執着心で得点。 LEAFSもMatthewsが、Andersenの背後にまで回ってゴールを死守したが突破された。 若手が抑えられればベテランの出番とBozakのスコアで反撃したが、J.T.Millerのショットが Hunwickの顔面をかすめてコースが変わってゴールという不運もあって1-3とリードされる。 第2PにCorradoのフッキングで迎えたPPのピンチに、HymanのSHGで2-3となった時は まだ期待が持てたが、第3Pに昨年在籍したMichael GrabnerにSHG、ENGを決められ万事休す。 GrabnerはISLES時代の11/12以来、5年ぶりの20G突破。やはりNYの方が居心地がいいのだろう。 Corradoは特筆すべきプレーもシフト感覚のよさもなく、久々の出場でスピードに 着いていけなかった(?)ゆえのペナルティの多さが目立った。 そしてCorradoに代わって、今日のOTT戦はMartin Marincinが先発したが、試合を通して Corradoよりは質の高いプレーだったと言える。だが2-1とリードした第3P残り2分47分で、 自陣からのパック・クリアを客席に入れてしまい、ディレイ・オブ・ザ・ゲームの失態を犯してしまった。 このペナルティによって、最近は高確率で成功させていたPPKに失敗し同点に追いつかれる。 最近は修正されていたRiellyの試合終了直前のアイシングだが、MarincinのD・O・Gは健在だった。 GAを恐れてしまうのか、パックを撃ち上げてクリアを試みる事が多い選手だが、 その結果パックが客席に飛び込むのは、昨年から数えても片手に近いのではないか。 2-1のままで逃げ切れれば、チーム全体としてもロースコアでの1点差を守り切る自信に なったかもしれないだけに惜しい試合だった。 同時にCorrado、Marincinとも、Riellyの代わりにはなれないと判断されるだろう。 SO戦はこれで1勝6敗だが、特に対策を立てる必要はないと思われる。 ペナルティ・ショットが一試合に平均4〜5回もあるような競技性になれば別だが、 PSなど10試合に1回あるかどうかなのと、あくまでPSのサドンデスで勝てるチームを 目標にしなければならないのだから、SO対策は時間の無駄とは言わないが重要度は低いと思う。 シーズンも折り返しを過ぎて、徐々に疲労が溜まり始める時期に入った。 特に2月は、ホーム&ロード、ロード&ホームの二日連戦が3度も組まれてる強行スケジュールだけに この間に溜まった疲労が、3月になって一斉に噴出し長期欠場のケガに繋がる可能性も高い。 初のフル・シーズンを体験する若手が多いだけに、体調面からも目が離せなくなるシーズンだ。 Andersenは年明け以降に浴びたSOGが、今日の試合までトータル252ショットでリーグ2位の多さ。 序盤と違って各チームの対策が行き届いたのか、最近はショット数で相手に圧倒される試合も 増えてきた。当然ゴーリーへの負担は増える。13年のBernierのケガの例もあるだけに 気性の激しさが頼もしいAndersenにも、どこまで耐えられるかという心配も出てくる可能性もある。 アウェーで快勝が続き、ホームで残念な結果を繰り返す謎の集団、それが今のTOR Auston Matthewsがオールスターに初出場したが、LEAFSのドラフト指名新人選手で 1年目からオールスターに出場したのは、1986年のWendel Clark(1985年 R1 1位)以来とか。 同じドラフト1位指名、19歳と境遇は同じ。 Wendel Clarkは苦闘のシーズンを重ねた末、プロ7年目の91-92から Rob Ramageに代わってキャプテンに就任。 8年目と9年目にチームはキャンベル・カンファレンス決勝まで駒を進めたが、 93年はLAK、94年はVANに敗れ、94年オフに3対3+両チームのドラフト1巡を加えた 大型トレードでQuebec Nordiquesにトレードされた。 後任キャプテンは、CGY時代にスタンレー王者を経験していた(1989年)Doug Gilmourが引き継ぐ。 Clarkはこの時28歳。彼を放出して当時23歳のMats Sundinを獲得できたのは、 2000年代前半までPO・コンデンターの地位を保てる原動力にはなったが、 昨年のPatrick Marleauのように、同一チーム18年目にしてスタンレー初出場 というのを見ると、結果はどうあれMatthewsのキャリアも、できればLEAFS一筋で 染まって欲しいと切に願ってしまう。 Wendel Clarkは一度LEAFSに復帰した後、TBL、DET、CHIと渡り歩き、最後は再び 復帰して34歳で引退。Sundin共々スタンレー出場は叶わなかったが、Sundinと並ぶ LEAFSのアイコンとして語り継がれている。 Clarkの#17、Sundinの#13、Gilmourの#93は、全て16/17開幕セレモニーで Retired Numbersと決まった。Matthewsの#34も、LEAFS最後の番号であって欲しいと思う。 >>244 1月26日の@PHIにレギュレーション負けするまで、チーム新記録となる 11試合連続でロード・ゲームでの勝ち点を上げていましたな。 「Franchise Record/11-game road point streak(9-0-2record)」というテロップが @PHIの中継(CSN放送)で出ていた。 1月17日のBUF戦で負傷して以来、ずっとH・Sのままベンチ入りしているRiellyだが 負傷欠場間は2勝3敗1OTLの一進一退状態。 ASブレイク明けの@DALでは今季ワーストのワン・ピリオド5失点。 しかも5失点が全て違う選手に決められたことで、完全にDALの術中に はまったと言っていい。 過去3シーズンで2度プレーオフに出場、昨季は07/08以来のR2進出を果たした。 ドラフト5巡129位からキャプテン、カナダ代表に上り詰めた叩き上げの Jamie Bennを中心に移籍組のTyler Seguin、Jason Spezza、Patrick Eavesら、 キャリア充分のベテランや中堅所が固める。 個人的にはJohn Klingberg(SWE)、Antoine Roussel(FRA)、Radek Faksa(CZE)、 今季からVANでプレー中のLoui Eriksson(SWE)ら、DETほどではないが ヨーロッパ出身の生え抜き主力選手がよく育っているチームというイメージがあって、 西カンファでは強く興味を魅かれているチームの一つだ。 裏を返せば、近年のLEAFSではヨーロッパ出身の選手が育たない歯がゆさが あるということ。現在のロースターで欧州出身は、エストニア生まれでフィンランド代表の Leo Komarovと、今はSTLでプレーしているCarl Gunnarsson(SWE)くらいか。 昨季、終盤からのSoshnikov、今季からのZaitsevというドラフト外のロシア勢が チームの戦力として定着するかどうかが先なので、現在MARLIESでプレー中の Kapanen(FIN)、Andreas Johnson(SWE)、昨年OTTから移籍したTobias Lindberg(SWE)、 2016ドラフトで指名したCarl Grundstrom(SWE/2017WJC代表)、Yegor Korshkov(RUS)らの 数年後を期待したいが、このプレッシャーの大きいフランチャイズでは試合以外でも メンタルの強さを要求されるので心配である。 先ごろWJCで優勝したUSAチームに対し「アメリカ人」のMatthewsがツイッターで祝辞を 述べたところ、「カナダのチームにいるくせに、アメリカを褒めるのは許せない」という 脅迫まがいのリツイートを返されるような環境だ。 さて、DAL戦は前述のように第1ピリオドで5失点を喫し、その時点で勝負はついた。 チームの強さ、選手層、キャリアの厚さという面で、とっくにLEAFSより格上の チームであるDALだが対戦前は20勝20敗10OTLと今ひとつの勝敗だった。 しかし、強豪が多い西カンファCEN地区で戦うツワモノ。序盤からフル・スロットルで 飛ばしまくり、若い勢いのあるチームに流れを渡さない作戦で圧倒された。 2試合連続完封中だったAndersenも6日ぶりの先発のせいか反応が鈍く、 Devin Shoreに速攻で先制されてからリズムを崩し、Lauri Korpikoskに3点目を決められた 11分18秒でMcElhinneyに交代させられた。 BozakのPPGで1点を返したが、すぐにRitchieに返され、18分過ぎにJamie BennのPPGで 息の根を止められた恰好だった。 LEAFSは第2ピリオド以降は盛り返し、結局ショット数では43-20と圧倒、FOも大きく 勝ち越しながら第1ピリオドの失点が最後まで響く大敗。 日本風の言い方をするなら、弱者の急襲戦法のように受け取られそうなDALの戦術だったが そこは世界標準レベルの軍事常識感覚が、日常生活にも無意識に息づいてるお国柄、 勝つ為にやるべきことを確実に実行したに過ぎない。 DALは第3ピリオド10分過ぎから、第1ピリオドの猛攻の反動なのか、素人目にも分かるほど スピードが落ちているのが見て取れたが、そこは実績充分のベテラン揃い。 キャリアの浅いLEAFSの若手を上手く往なし、残り3分を切ってから再び猛攻を仕掛ける 駆け引きの上手さで逃げ切った。 堅実な試合運びが多いLindy Ruffには珍しい戦法だったと思うが、そこは柔軟に作戦を変える 知力を持ったヘッドコーチ。だてに史上5人目の通算700勝(現在702勝)を超えた人材ではない。 明日はKen Hitchcockに代わって、かつてMINを率いていたMike Yeo新ヘッドが指揮する STLが相手である。昨季、Babcockが就任する前までは2年越しの4連敗を喫していて、 力の差を見せつけられていたが、DAL戦の大敗を糧にできるかどうか。 DAL、STLとは、7日、9日に地元ACCでバック・トゥ・バックになる。 2月は、28日で14試合を消化しないといけないハード・スケジュール。 フル・シーズン初体験の若手がどう乗り越えていくのかも焦点だろう。 ASGブレーク後の選手移動まとめを簡単に。 1月31日のDAL6-3TOR戦の終了後、Frederik GauthierがAHLに降格。 代わりにB・SmithがLEAFSに復帰。 4thラインは再びMartin-B・Smith-Soshnikovに。 2月1日に、元NJDのゴーリー・コーチだったJacques Caron(76歳)を スペシャル・アサイメントとして採用。90年代にMartin Brodeurを 指導したコーチらしいが、若手指導者の育成面を担当するようだ。 2月4日、元DETのRH-DF、Alexey Marchenko(DET 2011年 R7 205位指 )を ウェーバーで獲得。NHL通算110試合、POキャリア2年6試合。 今季もDETで30試合に出場。 DETは同じRH-DFのNick Jensen(DET 09年 R5 150位)に使える目処が 立ったので、Marchenkoの放出を決定したようだ。 2月6日、DFのFrank Corradoをウェーバー放出。 Nylander、Marner、Matthewsの躍進によて、若手FWの駒が揃い始めたので 次は若手DFの再編段階に入ったのかもしれない。 今季は大幅な血の入れ替えで低迷中のMARLIESだが、FWでは Kasperi Kapanen、Brendan Leipsic、Byron FroeseらNHL経験者が、 DFでは攻撃型LH-DFのAndrew Nielsen(19歳 9G 20A -5)が目立っている。 Marchenkoの過去2シーズン、DET時代のプレーオフ6試合を見た限り 安定した守備型D-MANのようだが、Marchenkoのスキルはもちろん DETの組織力の高さ、連携の上手さを再認識した面が大きかった。 自陣ボード際のパックをMarchenkoがキープするか、しないかの瞬間に 相方のDanny Dekeyser、FWのLuke Glendening、Riley Sheahanらが 即座にMarchenkoがパスを出しやすく、敵にTAされないコースに向かって ポジション取りを行い、そのままスムーズにトラジション・ホッケーに移行するサマは、 長く個人技優先でやってきたLEAFSのホッケーでは見られないものだ。 SHANA-PLANの次の段階としての第1号がMarchenkoかもしれないが 今のところ試合出場はない。DFに怪我人が出た時のH・S要員だが 同じロシア人というせいか、Zaitsevに大きな刺激を与えているようだ。 現在、プレーオフ・スポットを上下しているが、SHANA-PLANの次ステージは、 もう始まっている。今季は最後まで攻撃の型を構築するシーズンで進むだろう。 2月2日の@STL。 STLは試合開始早々196cm、103kgの巨漢D-MAN、Colton Paraykoが 独走でショットを仕掛けてくるなど、開始から2分前後までDALと同じく激しい 勢いをつけて迫ってきた。しかしTORも、今回は上手く相手の勢いをすかして カウンター狙い。 STLも即座にやや引き気味になって、逆カウンターを狙うシフトに変更。 直後、David Perronがフリーになってブレイク・アウェイになったがAndersenが好セーブ。 これで流れを掴み、1P残り5分でMarnerがリバウンドを拾った先制点を挙げたが 1P残り2分、元LEAFSのSteenに技ありの同点ゴールを食らった。 ここまではまだ互角だと思ったが、分岐点となったのは1P終盤に得たPPチャンスに、 ショットを放つどころか逆に2SOGを撃たれて守勢に回り、2Pに入っても 守勢を圧し返せないままSTLの波状攻撃に見舞われたことだ。 2度目のPPチャンスも全く攻められず、逆に何度もショットを見舞われる。 一度、守勢に回ると、なかなか取り戻せないのはロースターが新しくなっても変わらない。 STLの1on1チェイス、特にDFゾーンに圧しきられた時のチェイスは執拗で、 NHLに昇格したばかりの新人Ivan Barbashev(STL 14年 R2 33位)のしつこさには参った。 これで態勢を整えられないまま、ベテランStastny、エースTarasenkoに得点を許し トドメがColton ParaykoのPPGだ。 Paraykoは、先述したように196cm、103kgの大型RH-DMANで 第二のShea Weber(193cm、107kg)になれそうな逸材だ。 BL付近からの強烈なロング・スラップ・ショットは、セーブされてもリバウンドが 味方の攻撃継続に繋がる武器になっている。 メジャー・ジュニアの下部組織である、ジュニアAのAJHL出身だが、 12年 R3 86位という高いほうの順位で指名された無印DF。 STLは2010年にDoug ArmstrongがGMに就いて以来、西カンファのP・O常連に君臨してるが 10年以降のドラフトで戦力になっているのがSchwartz、Tarasenko、Jaskin、Edmundson Fabbri(4日のPIT戦で今季絶望の膝の怪我を負った)らで、前任GMのLarry Pleauの 遺産を上手く生かしながら、Erik Johnson⇔Kevin Shattenkirk(当時COL)らを中心とした 大型トレードと、バランスの取れたUFA補強、放出でチーム構成を実施し続けている。 14年ソチ五輪では、同地区の王者CHIと並んで、最多の10選手が選抜され そのうちの6人は今もSTLに健在。 抜けたのはJaroslav Halak、David Backes、T.J.Oshieの3人、あと一人は 恐らく入団拒否したであろうノルウェーのLars Volden(11年 R6 181位 G)くらい。 14/15からは、同じソチ五輪アメリカ代表のPaul Stastnyも獲得してて隙がない。 STLの攻守にバランスが取れたチーム強化も参考になる面は多いのではないか。 昨年西カンファR2進出のDAL、カンファ・ファイナル進出のSTLという、 王者CHIと凌ぎを削っているCEN地区強豪とのバック・トゥ・バックは 対DAL1勝1敗、対STL1敗1OTLで終わった。 終始圧されっ放しだった敵地と違い、地元では、ほぼ互角に渡り合えたのではないか。 バック・トゥ・バックの間に入った@BOS、@NYIは2試合とも撃ち合いの末1勝1敗。 @BOSでは、William NylanderのNHL初ハット・トリックで4-1とリードしながら また3Pに追いつかれる展開(5-5の同点ゴールは、またもBergeron)となったが、 Connor Brown、JVRのゴールで何とか逃げ切った。未だにトラウマが残る TDガーデンでの試合で接戦勝ちできたのは大きい。 Matthewsのラインメートに定着したConnor Brownが、持ち前のガッツだけでなく 粘り強さも発揮し始めているのは心強いことだ。 BOSのDavid Pastrnakは完全に主力ウィンガーに成長し、敵ながら豪快な スケーティングとパワフルなスラップショットに思わず見とれてしまった。 NylanderがLEAFS-TVで、自分がDavid PastrnakとNick Schmaltz(CHI)と FWラインを組めれば、相互に影響し合えて最も成功するラインになるかもと 語っていたが、なるほど頷けるメンツではある。 同じ14年のドラフトR1同士、(Nylander8位、Schmaltz20位、Pastrnak25位)、 同じ右撃ちFW、全員が180cm少し越えたくらいの、やや小型サイズということで、 通じ合うものがあるのかもしれない。 @BOSでは、DFのTorey Krugの力強く正確なプレーにも目を奪われた。 13年はRS1試合の出場ながら、PO中にRedden、HamiltonとDF陣に 怪我人が続出し、その穴埋めとして急遽スタメン入りして、そのままファイナルにも 出場した実績を持つ。前年まではミシガン州立大学でプレーしており ドラフト外でBOS入り。あれから4年のキャリアを積んですっかり逞しくなった。 スタッツ上では今季は不調のようだが、実際のプレー上ではそうは見えない。 CHIに敗れたとは言え、スタンレー・ファイナルを経験した自信からか、 翌年から年平均40〜50Ptsを越える攻撃型D-MANとして機能し続けているのを見ると、 やはり勝つ事によってしか得られない何かを持っているのだろう。 ケガから復帰したばかりのRiellyは霞んで見えてしまった。 @NYIは、いつものようにJohn Tavaresの存在感の大きさを見せ付けられる内容。 UFAロストしたKyle Okposo(BUF)、Frans Nielsen(DET)が、共に移籍先でASGに 選出されたが、この二人、昨季のISLESのチームPts2位、3位だった。 代わりにAndrew LaddをUFA補強したが、むしろ長く脇役だったJosh Bailey、 昨季、不調に終わったAnders Leeの復活が目立った。 相変わらず安定感のあるBrock Nelson、Casey Cizikas、DFながら攻守の要である Johnny Boychuk、Nick Leddyらもさることながら、やはり元LEAFSのNikolay Kuleminに ゴールを決められるのは複雑なものだ。4-2のリードを守れず、最後はOTL。 ISLESの新監督Doug Weightは、前監督Jack Capuanoの元で1年ACをやった以外は フロント入りしていて監督初体験にも関わらず、知名度の高さと元アシスタントGMとあって 選手から一目置かれているようだ。 LEAFSは現在、消化試合が50試合台前半の8チームの一つで 残り試合が多く、これから終盤に懸けてタイトなスケジュールが続く。 ホーム15試合、ロード13試合、二日連戦が4回。 ここ数試合の対戦相手は、若いチームに勢いをつけさせまいと 序盤からガンガン攻め込んでくることが多い。 スケジュールの厳しさと合わせて苦難が予想されるが、将来の糧となる シーズンになるのは間違いないと思う。 2月18日にSergey Kalinin (NJD)⇔ Viktor Loov(12年 R7 209位)のトレードが成立。 LH-DFがAndrew Nielsen(19歳)、Travis Dermott(19歳)、Rinat Valiev(21歳)と ダブついてきたのと、23歳という年齢で放出になったのかもしれない。 DFの育成が上手く、ヨーロッパ人選手がプレーしやすい環境のNJDだけに、 SWE人のLoovも移籍先で開花の可能性もある。 Sergey Kalinin(25歳)は、2015年5月にドラフト外でNJDと契約した ロシア人センターFW(LH)。 191cm、91kgの巨漢で現地情報では守備型FWのスペシャリスト。 LEAFSに再昇格したFrederik Gauthierに全幅の信頼が置けない、または Gauthierへの刺激剤、指南役としての役目も期待できる。 https://www.youtube.com/watch?v=6nL9whWfcCw 2016年2月3日のNYR-NJD戦で1G 1Aをマークした#51がKalinin。 DFの弱さを守備型FWでカバーしようという狙いだろうか。 @CBJでZack Hymanが、OTT戦でConnor Brownが相手のハイ・スティッキングで 顔面を裂傷するも、相手にペナルティはなかった。 NYR戦ではMatt Hunwickも相手スティックが顔面を直撃し、歯を折ったが これもペナルティはなし。試合途中の退場はあったが、すぐに復帰。 試合には出場し続けている。 @CBJではMitch Marnerも上体を負傷。恐らく肩をやったようで現在欠場中。 終盤に懸けてPO圏内同士の対戦ではヒートアップが激しい。 WPG戦ではDFのConnor Carrickが上体を負傷し途中欠場。 >>239 でのBUF戦と同じくDFを5人シフトで回し、Gardinerが延長GWGを決めた。 前回の5人シフトの時は、自己ベストの出場時間を記録したが Gardinerは出場時間が長い方が結果が出るのだろうか。 Carrickに代わって、DETから移籍したMarchenkoがNYR戦で初出場。 背番号はDion Phaneufが付けていた3だが、よく似合っていた。 しかしDET時代と違い、Marchenkoがパックを持ってもパスを出す相手がおらず ペアを組んだGardinerと交錯したりで、ホッケーの質の違いに戸惑ったのではないか。 旧ソ連のホッケー代表監督だったAnatoli Tarasovは、70年代にカナダとの世界戦を 戦うに当たって「Bobby Hullは素晴らしい選手で、Hullと1on1で戦えばソ連は勝てない。」 「だが、Bobby Hull 2人対ソ連選手2人なら、その差は縮む」 「そしてBobby Hull 5人対ソ連選手5人であればソ連が勝つ確立は上がる」と確信したと ドキュメンタリーで語っていたが、ホッケーはスキルの高さの競い合いではなく、 チーム・プレーであるというのを端的に表現した言い回しだろう。 また「パックを持った選手が主役で、残りの4人が脇役になるのがカナダ式」 「パックを持たない4人が、一人のパック・キーパーを頼るのがカナダ式」 「我々ソ連は、パックを持っていない4人が主役で、パック・キープが脇役である」 「パックを持った一人が残りの4人を頼る、それが継続的に繋がるのがソ連式だ」 というようなことも語っていた。 ロシアン・ファイブで一世を風靡したDETのホッケーを知り尽くしているBrendan Shanahanが、 カナダ式の個人技ホッケーを続けてきたLEAFSのやり方を、ついにオン・アイスでも破壊して 勝つ為のチーム・プレーを徹底し始める段階にきたのだな、という思いを強くしている。 ロシアン・ファイブの一人であるViacheslav Fetisovをドラフト指名し、鉄のカーテンを越えて NJDへの入団に漕ぎ着けたのがLou Lamorielloでもあった。 Marchenkoは過去のスタッツ通り、ショット・パワーが弱く得点は期待できないが 味方が受けやすいパッシング・ワークは優れているようだ。 ただ、そのパスを受ける相手が、ついに試合を通していなかった。 パスが出せないので、その分、4ブロック・ショットと体を張った守りで レギュレーション1-1のままOTに突入し、勝ち点1を記録することに貢献した。 SO負けは気にする必要はなし。 Marchenkoは試合前の練習には、移籍後すぐに合流してずっと参加していたが、 実戦での呼吸合わせとは別に、まだLEAFSは個人技カラーに頼るシーンが多いなと 孤立する機会が多かったMarchenkoのプレーを見てて思った次第。 Babcockが就任した昨年からシステムを大幅に変えて、チーム・ワーク、ポゼッション、 トランジション・ホッケーを徹底させているが、まだまだ不完全。 それでいて、よくPOスポットに残っていると思うが、若手FWのタレント能力、若手に刺激を 受けたベテラン勢の奮起だけで、現状を維持しているのは上々である。 いちばん苦しいのはAndersen、McElhinneyの両ゴーリーだろう。 トレード・デッドラインで大きな動きがあるのか判らないが、今季はそれほど 大きな動きは不用にも思える。 Kasperi Kapanen、Andrew Nielsen、Travis Dermott、Rinat Valievら若手を 昨年のように3月過ぎからMARLIESから昇格させるのか、移籍のSergey Kalininを いつLEAFSに参加させるのかが焦点になるかもしれない。 2月25日のMTL戦でMatthewsが2Gをマークし、シーズン30Gとなった。 いくら大物とはいえ、センターFWとしては、20G 30Aなら上々だと思っていたので 想像以上の出来だと驚愕している(現在31G 24A)。 試合はOTLで、開幕戦4GしながらOTLと並んで、節目の試合に縁がないが、 今後のチームの成長、強化によって周囲のレベル・アップが成されれば、 自然に運も回ってくるだろう。 Nylander、Marnerと並んでLEAFSのアイコンとして、長く在籍して欲しいものだ。 NHL1年目をLEAFSでプレーして、30G以上をマークした選手は以下のとおり。 ・Nikolai Borschevsky (ロシア/1992年 R4 77位) 92/93年 78試合 34G 40A 通算162試合 49G 73A ・Daniel Marois (1987年 R2 28位) 88/89年 76試合 31G 23A 通算 269試合 56G 54A ・Wendel Clark (1985年 R1 1位) 66試合 34G 11A 通算 793試合 330G 234A ※盤外 ・Peter Ihnacak (スロバキア/1982年 R2 25位) 80試合 28G 38A 通算 417試合 102G 165A Wendel Clarkを除いてLEAFS在籍は10年未満の選手ばかりで、 Clarkにしても移籍、復帰を繰り返しながらの11シーズン。 ルーキー年から9年目を終えた時点でトレードされている。 まだ、Original Sixの奢りが色濃く残っていた時代だったのだろう。 サラリー・キャップ制の現在、フランチャイズ・プレイヤーとして長く活躍してもらう為には 選手本人の努力も然ることながら、チームの組織作りの強化、環境作り、活性化も必須。 Shanahanによる組織作りは、ますます重要になってくるだろう。 デッドライン・トレードは、予想通り大きな動きはなかったが、TBLからBrian Boyleを 獲得したのは驚いた。 AHLのリーディング・スコアラーByron Froeseと、3つ持っていた2017年ドラフト2巡指名権 のうち、LEAFS自身の2巡を付けて獲得。 昨オフUFAで補強したMatt Martinの時以上の高揚を覚える。 身長2.1m、体重110kgの巨漢に似合わない安定したスケーティングと、 手先の器用さを併せ持つ守備型FWのお手本となる選手。 今でも印象に残っているのは2014年、東カンファ・プレーオフR2の第7戦(NYR@PIT)で、 左サイドからPIT陣に入ったDerek Dorsettからの右パスを、ワン・タッチかスルーか判らない 微妙な加減のバック・パスで、右から入ったDominic Mooreに素早く回し、さらにMooreの ワン・タッチ・センタリングから自らティップ・イン・ゴール。 PIT守備陣とMarc-Andre Fleuryを右に左に振り回しての先制ゴールだったが、 無駄のない動きと器用なスティック捌きに目を奪われた。 14年はNYR、15年はTBLで敗れはしたが2年連続スタンレーに出場していて経験も充分。 個人的にいちばん好きなタイプのFWだ。 Brian Boyleの獲得は、プレーオフを視野に入れたものとは思うが、仮に プレーオフを逃しても残す価値は充分にある選手だと思う。 今オフにUFAとなるが年俸は200万$。 32歳の年齢、Matt Martinの250万$(19/20まで)との比較、Matthews、Marnerの エントリー契約3年目となる18/19までのFW陣構築に、欠かせないパーツになれるのでは。 Nylanderは昨年3月に前倒しで昇格させたので、来季17/18オフがRFAとなる。 JVR、Bozak、Komarovも17/18オフにUFAとなるので、MARLIESで頭角を 現し始めてるDmytro Timashovら若手との兼ね合わせを含めて、 どんな構成になるのか楽しみでもある。 Boyleが加入してからの西海岸3試合は2敗1OTLで結果は出なかったが、 プレーオフ常連のカリフォルニア3強相手には、Boyle一人が加入したからと言って そう簡単に勝てるわけがない。 Boyleは試合中にもNylanderに盛んに話しかけ、試合状況や自らの経験を 伝授してるようなシーンもあって、結果はともかく見ていて退屈しないものであった。 もう一件、ウェーバー放出でMARLIESに落ちていたFrankie CorradoをPITに放出し Eric FehrとSteven Olesky(31歳)、PITの17年ドラフト4巡指名権を獲得した。 Boyleは左撃ち、Fehrは右撃ち、共に大型の守備型FW、年俸も200万$と同じ。 Fehr(今季PITで52試合出場、通算561試合)まだ試合には出てないが、どう扱うのか。 Oleskyはデプスとしての扱いだろう。 またMARLIESでもColin SmithをCOL二軍のSan Antonioにトレードし、 Mike Sislo(29歳/RW)を獲得。 一先ず、今季の戦力は整ったようだ。現地ではファンもメディアも弱体DFへの批判、 デッドラインでもDFの補強、SOスペシャリストの補強の必要があったのでは、 という声が大きいが、年季が必要なDFは一時凌ぎで補強をやったって無意味。 シュートアウト負けはリーグ・ワーストだが、SO特化選手も必要はないだろう。 現在、POスポットから落ちてはいるが、目先の勝ち負けだけでなく、 長期的な視野の報道があってもいのではないか。 Brian Boyleがロースターに入った最初の西海岸3連戦は2敗1OTLだったが それ以降は2度の3連勝を含む10勝2敗1OTLと、大幅に勝ちが増えてきた。 Boyle獲得の為に放出したByron Froeseの穴埋めに、FLAにウェーバー放出していた Seth Griffithを、再度ウェーバーで獲得。現在MARLIESでプレーしながら LEAFSに怪我人が出た時のバックアップとして一軍昇格を狙う。 FLAとは、Greg McKegg(TOR 10年 3巡 62位)⇔Zach Hyman(FLA 5巡 123位)の トレードでパイプができたのか、これからも移籍の話が増えるかもしれない。 08/09年11月にBrian BurkeがGMに就任して以降、全トレードの25%がANA相手と かなり偏っていたが、Shanahan、Lamorielloのフロント入りで、 交渉相手の範囲も増えつつあるようだ。 このMcKegg⇔Hymanが、現状ではShana-Planでいちばん機能しているのではないか。 Hymanは地元TOR出身なのもさることながら、ミシガンBIG10で3シーズンを プレーした選手。NCAAの強豪でプレーしたというバックボーンを持った選手が 少なかっただけに、チームにとってはMatthewsほどの派手さはなくとも、 体幹とチェック・パワーが強く、スコアリング能力を持ったHymanの加入は しっかりした土台を作り上げるには不可欠だったはずだ。 Nylander、Marner、Matthews、Kadriといった得点力の高いスター選手を 輝かせるには、Hymanのようにスタッツ的には地味でも、スターの周囲を ガッチリ固める強さを持った選手は必須である。 3月14日@FLAに2-7、3月25日@BUFで2-5と完敗した以外は、 OTにもつれ込んだCHI戦を含めて、我慢強い試合運びで接戦をモノにしている。 欠場中だったConnor Carickが、3月20日のBOS戦で復帰して20分49秒の出場。 Marchenkoとの若手DF同士によるポジション争いも激化してきた。 いずれも、Shana-Plan以前のLEAFSでは見られなかった光景で実に新鮮。 下からの突き上げと、我慢強い試合運びは緊張感があって見入ってしまう。 特にBUFに敗れた25日以降の試合では、我慢強いトランジション・ホッケーが ようやくまとまってきた、一段階レベル・アップしたようなイメージがある。 Riellyの力任せにパックを放り出す、万年PP-DFシフトのような無駄なアイシングと 敵味方の区別がつかず、とにかくパスを出しさえすればいい、とでも言いたげな Gardinerの雑なパス回しによるGAの多さが、ここ2〜3年ずっと頭痛の種だったが その二つが激減しているが収穫。 正直、このDF二人には大きな期待はかけてなかっただけに、ここまでプレーが 改善されるとは思ってもいなかった。相当、辛抱強く指導され、本人達も 内心の反発心はともかく、ついていったのだろう。 GAとアイシングの激減は、チームにとって無駄な体力を使わずに済むので ここ一番の勝負所に集中力を込める為に、改善しなければならない いちばんのポイントだったのでは。 今までは全試合を通して、GAによる受身のスケーティング、パック取り返しの体力の浪費、 アイシングで自陣ゾーンでフェイス・オフという、自陣に押し込まれたピンチを切り抜けるために 全精力を注いできたので、攻撃はFWの個人技任せのシーズンばかりだった。 あとはフェイス・オフの勝率(現在49.5%、リーグ18位)だが、Brian Boyleが50.4%と FOに強いので、これも助かっている。チーム1位はTyler Bozakの56.4%で 彼ら以外にFO50%を越えているのは、回数が少ないFrederik Gauthierの51.1%くらい。 今さら>>261 の訂正だが、Brian Boyleの身長は2.1mではなく2.01m、2m1cmである。 2m10cmでは、2m6cmのZdeno Charaより大きくなってしまう。 今シーズンは、あのプレーオフの悪夢が抜けないBOS相手に4戦全勝。 1924/25のToronto St. Patricksの時以来らしい。 当時は6チームによる全30試合制で、BOS戦は6戦全勝。 このシーズンの順位表だが時代を感じさせる。 BOSの監督が最多ポイント賞に名を残すArt Rossである。 http://www.hockeydb.com/ihdb/stats/leagues/seasons/nhl19271925.html ゴーリーのAndersenは、ANA時代にオーバー・カンファレンスで対BOS戦に 4勝0敗だったが、今季を含めてBOS戦は通算8勝0敗となった。 PITからトレード移籍していたEric Fehrも、3/22 @CBJで初出場。 出場時間10:44で1SOG、-1。チームに馴染むにはもう少しかかりそうだ。 今日の@DETは先制されながらも、第2PにMatthews、Marner、Nylanderと 新世代が立て続けにゴールして3-1とリード。 それぞれの個性が発揮されたゴールで気分が高揚したが、 本拠地ジョー・ルイス・アリーナの最終シーズンであり、今年でついに途切れたが 25シーズン連続プレーオフという伝統の力を持つDETは、さすがに一筋縄ではいかない。 Nick Jensen、Niklas Kronwallという、DF勢の粘り強いゴールで同点に追いつかれたが その3分後にJVRの技ありで勝ち越し、そしてMatthewsの今日2点目のゴールで 5-3と引き離した。その1分後に、またもDFのMike Greenに得点を許したので Matthewsの2点目は大きかった。今までなら4-3で安心し、同点に追いつかれたのち よくてOTL、悪くすれば60分寸前で負けていたイメージは、まだ払拭し切れない。 3月25日の@BUFに敗れてから3連勝。 Sundin移籍後の08/09以降を軸として見ると、 ・3月28日のFLA戦に勝って、10/11以来の勝ち点85に並び ・3月30日の@NSHに勝ち、08/09以降では最高の勝ち点87に ・今日、@DETに勝って13/14以来の38勝に到達、勝ち点91は06/07以来10年ぶり 個人的には35〜6勝できれば上出来と思っていたので、Sundin移籍以降では 既に未知の領域に突入しかけている。 ここまで来ればプレーオフにはいってもらいたいが、それ以上に06/07以来の40勝、 05/06以来の41勝に到達して欲しい気持ちが強い。 この2年、共にプレーオフ出場はならず、晩年のSundinに合わせてチーム力が 下降していた時期の最後の輝きだった。 HCもPat QuinnからPaul Mauriceへ、ゴーリーもEd BelfourからAndrew Raycroftへ (Raycroftのトレード相手は、13/14ヴェジナ賞のTuukka Rask!)と、 Sundinの最後の力をバックアップしようと足掻いていた時期。 この2シーズンを吹っ切る為の土台作りのシーズンになって欲しい。 残り5試合だが、、二日連戦が2回もある苦しいスケジュール。 相手は@BUF、WSH、TBL、PIT、CBJと頭が痛い相手ばかり。 最後の4試合がホームのACCなので、対策と練習時間が充分に取れるのが救い。 鍵になるのは次の@BUFだろう。今季は2勝2敗だが、直近は2連敗。 特にRyan O'Reilly、Kyle Okposoらの中堅所に体格とショットで圧され、 隙間をBrian Giontaが埋め、型ができたところでEvander Kane、Jack Eichelの ヘヴィ・ショットが来るという寸法でやられている。 WSH(1勝1OTL)、PIT(1勝1敗)も捨て試合とはいかず、何とかOTに持ち込んで 勝ち点1を取りたい。同地区のTBLに敗れれば、ジ・エンドだろう。 今季12月全勝を含む16連勝をマークしたCBJとの試合は、全て年明けなので 16連勝で大きな自信をつけたチームと3試合戦う羽目になった。 CBJとは現在大勝、大敗の1勝1敗なので先が読めない。 とにあく悔いが残らない、来年、再来年に向けて大きく飛躍するシーズンになるのを願う。 好調を取り戻したMARLIESの動き、選手移動も触れたかったが、今回は見送る。 ここにきてWSHとTBLに痛恨の連敗。 残る2試合はPITとCBJ。 おわったな 4月8日のPIT戦に勝って03/04以来の、フル・シーズンを戦い抜いての プレーオフに到達した。全試合の半分である41勝には届かなかったが CARと並ぶ15OTLの粘り強さが生きたようだ。 ROW39は、プレーオフ進出組ではNSHの39、OTTの38と並ぶ低さで NYI39、TBL38と同レベル。POにはギリギリで引っ掛かったとしか 言えないが、レギュレーション負けを粘って阻止し、22試合を延長戦に 持ち込んだ成果がモノを言った。 Babcockが目指す粘り強いトランジション・ホッケーが、どこまで 浸透したかは分からないが、今季はMatthewsを中心に、ここ数年に 指名した若手FWで押しまくったシーズンと言える。 【チーム新記録】 Matthews 新人67Pts Hyman 新人4SHG Marner 新人41アシスト Nylander 新人12試合連続Pts 新人全員で299Pts (チーム全Ptsは661、45.2%が新人のPts) Zaitsev 1,755分出場 【NHL記録】 Matthews アメリカ人ルーキーのゴール記録38を更新する40G。 それまではNeal Broten (1981/82 Minnesota North Stars)の38Gだった。 BrotenはNorth Starsの地元、ミネソタ州ローゾーの出身。 79年R3 42位指名。 Matthewsの開幕戦新人4Gもリーグ新記録。 その他にも60Pts以上の新人が3人(Matthews、Nylander、Marner) 新人20G以上が3人(Matthews、Nylander、Connor Brown)という 記録も作った。 新人3人による60Pts以上は、80/81のQuebec Nordiques以来。 この時はPeter Stastny(当時23歳/39G 70A 109Pts)、 Anton Stastny(当時21歳/39G 46A 85Pts)、 Dale Hunter(当時20歳/19G 44A 63Pts)の3人で、Nordiquesは、 この年以降7シーズン連続でプレーオフに進出、 カンファ決勝敗退2回が最高記録。 Dale Hunter(現LDN Kights監督)を、Clint Malarchukと一緒にWSHに放出した 87/88から5年連続でプレーオフを逃すなど低迷したが、代わりに獲得した3選手と WSHのドラフト1巡指名権でJoe Sakicを指名するなど、Stastny兄弟の後を 見据えていたようだ。 PIT戦の熱気は未だに記憶に新しい。Kesselに先制ゴールを浴び、一進一退の 攻防を続けながら、第3ピリオド10分過ぎにZaitsev、Gardinerと弾んだ ピンボール・ゴールで2-3と勝ち越された。そのまま試合が動かず、残り5分30秒の 重苦しい雰囲気の中で同点ゴールを上げたのは、昨季終盤からNylander、 Brownらと共にNHL昇格しながらも、15試合で0G 0A 0PtsだったKasperi Kapanen、 逆転ゴールがConnor Brownという、若手プロスペクト達だった。 そしてCrosbyの絶好のチャンスをパッド・セーブで救ったのが、Andersenの 頭部負傷の後をリリーフしたCurtis McElhinney、さらに攻め込んでくる Crosbyのショットを全身でブロックしたのがRoman Polak、そのリバウンドを奪って ENGでとどめを刺したのがMatthewsの40G目という、思わず身を乗り出してしまう流れだった。 正直、プレーオフでWSH相手に勝てる気は全くしない。4月4日に 手も足も出ない完敗を喫したせいもあるが、メンツからして実力が違い過ぎるのは 衆目の一致するところだろう。 個人的にも、フル・シーズンを戦って12シーズンぶりのプレーオフ進出で 燃え尽きた感がある。プレーオフの楽しみ方などすっかり忘れてしまっているので、 とにかくスウィープされなければ、それでいいとしか思えない。 昨年ATL地区を制したFlorida Panthersは、R1でストレート負けを喫し、その影響や オフの選手移動、監督途中交代もあって今季はプレーオフを逃した。 プレーオフ常連になるには、越えなければならないハードルはまだ多い。 常連になった後から、ようやく、どうやって勝ち抜くのかという課題が見えてくるが、 そこまで行き着くのはまだまだ先のこと。 幸いにしてBabcock-Lamoriello-Shanahanのラインは鉄壁なので、DFの再編を メインに、この先もじっくりと取り組んで行くだろう。 Lamorielloの年齢が不安材料だが、Shanahanと席を並べて全ての試合を 欠かさずにチェックするなど、NJD時代と変わらない熱心さは健在のようだ。 明日のWSH戦、イメージは全く沸かないが、勝ち負け以上にプレーオフの 緊張感を味わいたい。 リーグ最多勝利ポイント、2年連続プレジデンツ杯のWSHを相手に 全6試合中、実に5試合をOTに持ち込む粘りを見せたが、2勝4敗で敗れ 惜しくもR1でシーズンを終えた。 OTの5試合は2勝3敗だったが、Andersenは全てを出し切った堂々たる ゴールテンダリングで、観戦側からすれば全く悔いはない。 昨年のダントツ最下位だった30位からすれば大進歩だが、これを 一時的なもので終わらせてほしくないものだ。 現地ではDF、ブルーライナーの補強話が盛り上がってるが、正直、興味はない。 防衛話で話が盛り上がるようになったのはいいことだが、正直、RiellyとGardinerが 主軸DFでいる間はプレーオフを勝ち抜く前に、POコンテンダーになれるかどうかも 怪しいと見ている。だからといって安易なUFA補強で長期契約と大金を投じたりすれば 2年後のNylander、Marner、Matthewsとの長期契約に支障をきたす。 DFが課題なのは衆目の一致するところだが、Nylander、Marner、Matthewsの周囲を 固めるメンツも、Kasperi Kapanenを中心に確保し続けなければならない。 GAが激減したGardinerの変化ぶりには驚いたが、Riellyがどこまで成長するかは まだわからない。現地では第二のDuncan Keithになれるなんて言ってるのもいるが 過大評価もいいところではないか。 KeithはNHL1年目こそ、26勝43敗のチーム成績に合わせたように21Pts、-11だったが 翌年31勝と勝ち星が増えると、31Pts、+/-0に、そしてKane、Toewsが同時に ロースター入りし、チーム成績が40勝に上がると32Pts、+30と一気に才能を開花させている。 Brent Seabrookと同時期に起用され相互に競い合いながら、James Wisniewskiや Dustin Byfuglien(FWと兼用)とのチーム内競争に勝って、キャリアを積み続けたツワモノだ。 左撃ちの守備型D-MANというイメージだけで一緒にするのは盛り過ぎだ。 Riellyは1月17日のBUF戦で足を故障し、6試合を欠場した後に復帰した後の4試合目である DAL戦と、次のSTL戦の出来が素晴らしく、ついにNHL4年目で覚醒か?WCHの選出は 伊達じゃなかったのか?と思ったが、そこからまた以前と変わらない波の大きなプレーに 戻ったのが残念だった。 UFAでのDF補強は一人は必要かもしれないが、Andrew NielsenやTravis Dermottの 15年ドラフト組の成長曲線とも合わせた配置になっていくだろう。 この二人が同時に、あるいはどちらかの一人が成長するまで、シーズン、プレーオフを通じて 安定感を見せたHunwick、Polakと1〜2年の短期契約でもいいのではと思っている。 今季からAHLでキャリアを積み始めたNielsen、Dermottの両LH-DFだが、各々の特徴を 少しずつ発揮して元NHLerのベテランや、同期の敵味方の若手と競い合いながら 着実に成長を見せている様子だ。 16年ドラフトのDF組であるJ.D. Greenway(ウィスコンシン大学)、Keaton Middleton(OHL/SAG)、 Nicolas Mattinen(OHL/LDN)だが、OHLの二人は昨季よりスタッツを上げている。 Greenwayはチームがプレーオフに出場できなかったので、こんな時はAHLの プレーオフに呼ばれるケースもあるのだが、声はかからなかった。 状況は判らないがトレーニング施設やスタッフが充実しているアメリカの大学であるし、 心配はないと思う。 MARLIESは今日R1でABN Devilsを3OTの末、Justin HollのGWGで倒し、 3勝1敗でR2に進出した。WSH相手のプレーオフでも大きな存在感を見せた Kasperi Kapanenも第3戦から参戦して、豪華なメンツとなっている。 LEAFS内でも、昨年WSHから獲得したConnor Carrick(22歳)が67試合、POで4試合出場。 DETから移籍したAlexey Marchenko(25歳)も11試合に出場したが、POでは出番がなかった。 いくらでも代えの利くメンツと言うと言葉が悪いし、まだプレーフ常連のメンツには遥かに及ばないが、 数年前とは比較にならない質の高さを見せてきている。 MarchenkoはWCH2016のロシア代表にも選抜されているので注目しているのだが、DET時代から 今ひとつ伸び悩んでいる様子だ。 この二人の加入で、一時、壊滅状態だったRH-DFが小粒ながら数は揃ってきた。 まずは今オフRFAのNikita Zaitsev(25歳)との複数年契約が第一目標。 レイティングは-22だが、32AはDFではGardinerに次ぐチーム2位。 NHLの激しいヒットに耐え1年目から全試合に出場したが、その後遺症でプレーオフでは 最初の2試合に間に合わなかった。 パス繋ぎの上手さはチーム内DFでもトップ・クラスなので3年以上の契約は必要。 RHなので、AHLで着実に成果を見せ始めたLHのNielsenかDermottとのペアリングを 数年後に見られたらと期待したい。 MARLIESがプレーオフR2でSyracuse Crunch(TBL二軍)に3勝4敗で敗れ、 一、二軍とも16/17シーズンの全日程を終了した。 現在もプレーを続行中なのは、IIHF世界選手権に出場中のMitch Marner(CAN代表)と William Nylander(SWE)になるが、Marnerは負傷したので他の選手と入れ替わるようだ。 もう一人、3月17日にドラフト外契約したMiro Aaltonen(23歳)がFIN代表として プレー中だが、後述する。 昨季のMARLIESは、R3でHershey Bears(WSH二軍)に1勝4敗で敗れたが 今季のLEAFSに欠かせない新戦力が多く、期待を持たせる終わり方であった。 http://theahl.com/stats/game-summary/1015891 Zach Hyman、Connor Brown、Kasperi Kapanen、William Nylander、Nikita Soshnikov という、2016年3月2日に@WSHでNHLデビューを果たした5人が勢揃いしている。 今日の試合は、3-1のリードから4連続失点+ENGを喫しての逆転負けで、一、二軍共に DFが課題だと再認識させられる内容だった。 http://theahl.com/stats/game-summary/1017085 Kasperi Kapanenは2年連続AHLプレーオフ出場だが、既に今季のNHLプレーオフで WSHを相手に6試合で2Gをマーク。 Matt Martin-Brian Boyleの巨漢コンビと組んだ4thラインでプレーし、 試合を決するいい場面でゴールを決めた。 公式戦では8試合1G 0Aの1Ptsだが、SJSのJoonas Donskoi(FIN)と同じく、 プレーオフでのクラッチ・シューター・ムードを醸し出してきたようだ。 もちろん先輩であるMartinの相手へのチェック、Boyleのスティック・スキル・パスと融合しての スコアであったが、先行するMatthews、Nylander、Marner、Hyman、C・Brownに負けないよう これからも頑張って欲しい。 MARLIESは終盤から、昨季オフ、ドラフト外FAで獲得した、ゴーリーのKasimir Kaskisuo(FIN)が ECHLから昇格して先発する機会が多くなり、初先発から4連勝するなど驚かせた。 SV%は、この4試合に限れば95%、GAAも1点台だったが、出場を重ねるにつれ 今季序盤から終盤を過ごしたECHLでのSV%(899.9%)と変わらないようになった。 それでも191cm91kgの巨体に似合わない反応の速さを期待され、プレーオフでは R1、第2戦で負傷したGarret Sparksをリリーフして以降、10試合に先発し5勝3敗 GAA2.66、 SV%89.2%を記録。Sparks、Antoine Bibeauもウカウカできない競争の激しさになっている。 来シーズン以降も厳しいゴーリー争いが繰り広げられるだろう。 今季のMARLIESで目覚しい活躍を見せたのが、LWのAndreas Johnsson(2013年 7巡 202位/SWE/22歳)。 Burkeドラフトの数少ない下位指名の当たり組といえばConnor Brown(2012年 6巡 156位/23歳/RW)だが、 JohnssonはDave Nonis時代の指名選手。Nonis最後の置き土産と言っていいWilliam Nylanderや 同じ下位指名組のC・Brownに続いて欲しいものだ。RSでは75試合で20G 27A、プレーオフでも 11試合で6Gとスコアを量産。特にKapanenとのスカンジナビア・ラインは、 いいコンビネーションで繋がっていて、相手を翻弄していた。 また4月28日に、2016ドラフト2巡57位で指名していたCarl Grundstrom(19歳/LW/SWE)と 3年のエントリー契約を結び、早速R2の第2戦からAHLに参加した。 プレーオフ6試合で3G 1Aの4Ptsをマーク、第3戦では決勝点も上げた。 DFは、今季から本格的にAHLデビューしたAndrew Nielsen、Travis Dermottの15年ドラフト・コンビが 各々の特徴を着実に伸ばしたと言える。Nielsenは74試合で14G 25Aで攻撃的DFとしては上々。 ショット・パワーは既にNHLレベルかもしれない。プレーオフR2、第6戦の決勝点もBL中央から 完璧に決めたヘヴィ・ショットで、191cm94kgの巨体を充分に生かしている。 課題は当然のように守備で受身になった時は巨体が邪魔になっているのが難点。 本人もそれは自覚していて、いかに読みを磨くか、頭を使ったプレーの必要性をインタビューで 語っていて、実に頼もしい。 Dermottは59試合で5G 19Aだが動きが実践的なので、Nielsenより先にNHLに呼ばれる可能性が 高いかもしれない。欠点はケガに弱いことなので、改めてスタミナ作りを含めた体質改善と さらなるトレーニングが課題だろう。ケガに弱くてはRiellyの相手にもならない。 さらに、この二人へのさらなる刺激なのか、5月16日にCalle Rosen(SHL/Vaxjo HC/23歳)と Andreas Borgman(SHL/HV71 Jonkoping/21歳)という、二人のスウェーデン人DF-MANと契約。 スタッツで見る限り二人とも守備型のように見えるが、ハイライトではロング・ショットでの スコアが多い。特にBorgmanは、今季のSHL新人王である。 両名ともLH-DFなので、Nielsen、Dermottも似たタイプには負けたくないはずだ。 NHL契約なのかAHL契約なのか、双方向契約なのか不明なので何とも言えないが、 8月の若手中心のサマー・キャンプやショウケース・パッケージに向けての競争は 激化する一方である。 read.cgi ver 07.5.4 2024/05/19 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる