>>158
老人ばかり20人も住んでない南巨摩郡のある集落に、
長年、住職不在の寺があるんだけど、住民たちが、
「この集落出身の住職でないと受け入れられない!」
と、他地域出身の僧侶を拒否するんだって。こんなに滅亡寸前なのに。

でも寺だけは維持したくて、金出し合って残してて。
仕方がないので、盆や彼岸の時だけ、
他地域から派遣されてくる僧侶に頼んでるけど、
本当はそれもあまり受け入れたくない、と。

そして隣の集落の同宗派の寺との合併話が持ち上がると、
「ダメだ!あの集落とは、人間の気質が違う!」と、断固としてこれを拒否。

「近代化が、都市文明が、資本主義が、
 私たちの暮らしをボロボロにしたんだ!」と、
外的要因を恨んでばかり。
時代に適応し、新しい物事を受け入れ、
自分たちが変わろうという考えを、まるで持たない。
「仕事が無いから、みんな出ていった!
 町に、時代に、仕事を奪われた!」と。

メディアが発達し、交通手段が発達し、外の世界に容易にアクセスできる時代。
下の世代は当然、この狭く偏屈な人間コミュニティから、
「気持ちが離れていく」に決まってるんだけど、
それが分からない老人たちらしいです。

南巨摩郡の山村集落というより、
山梨県全体に相通ずる内容、とも言えるのではないでしょうか?