ソース:『週刊現代』(2008.7.19)
<平成皇室の危機 このままでは”21世紀の南北朝”が生まれる>

■原 武史 
「福田が言うように皇室典範を変えないで秋篠宮家に皇位継承権が移った場合、
最大の問題点は国民の納得が得られるか、だと思います。」

■原 武史 
「じゃあ東宮家と秋篠宮家、愛子内親王と悠仁親王のどちらが国民に人気があるかと言えば、
おそらく東宮家、愛子内親王のほうでしょう。」

■桐野夏生 
「そうかもしれませんね。私の周囲の女性達は、紀子さまが男児を産んだとき、
皆一様に違和感をもったと言います。雅子妃の心情を察すると、そこまでするか、
というのが女性達の正直な心情だったんです。そういうわだかまりを内包したまま
皇室典範を守り、皇位を継承させていくことに国民が納得するかという疑問はありますね。」

■原 武史 
「だから法令レベルであれこれ論じて、『皇室典範がこうなっているから皇位を秋篠宮家に移譲します』
といっても、皇室崇敬心が秋篠宮家に収斂していくかどうかは分からないんです。
親王が産まれない限り、滅びゆく現・東宮家に対する判官贔屓の感情が巻き起こってくる可能性もある。
 法令的には秋篠宮家が皇位継承することになっていても、国民が心情的にそれが納得できないとなれば、
この21世紀の世に南北朝時代が再来するという事態にもなりかねない」