千葉県船橋市の病院で女性看護師が新型コロナウイルスに感染しました。この看護師はマスクの着用を拒否した高齢男性から感染した疑いがあるということです。

 感染した女性看護師は新型コロナ患者専用の病棟で勤務するいわば、感染対策のスペシャリストでした。病院側は、こんな驚きの可能性を語りました。

 船橋市立医療センター・丸山尚嗣院長:「数日前に入院してきたコロナの患者さん、高齢の男性ですけども、看護師さんの方でマスクの着用を促しても全くそれを聞いてくれなくて、患者の側のマスクがない状態で30分以上、やり取り」

 この病院では新型コロナ感染者が入院してくる場合、通常は必要事項の記入や血圧・体温の測定など患者自らが行い、医療スタッフとの接触は極力避ける対応を取っているといいます。しかし…。

 船橋市立医療センター・池崎陽子看護師長:「その患者に関してはかなり混乱しているということで」「(Q.『マスクはしてほしい』というのは?)それは言っているんですけど、『自分は付き添いで来たから』『自分は患者ではない』とおっしゃっていた」「(Q.でも、その時は陽性だと判明されていて?)判明しております。ご本人さんが(感染した事実に)納得がいかなかったようです」

 混乱している患者。防護服にマスクを着けた看護師が駆け付けて対応したそうです。

 船橋市立医療センター・池崎陽子看護師長:「高齢者の方なので、そばに行かないと声も聞こえにくいというのがあると思うので(患者から)離れられなかったという話ですけど…」

 マスクを着けていない高齢の感染者に対して距離も取れず、そのまま30分ほど対応。そして、後に看護師の感染が判明しました。実はこの時、一つのミスが…。

 船橋市立医療センター・池崎陽子看護師長:「サージカルマスクをして防護服も着ているんですが、『フェースシールドを忘れていた』というのはきょうになって確認したんですけども、『そこかな』というふうに思いました」「(Q.『目』が無防備に?)そうです」

 今回のようにマスクを拒否されるケースは過去にもあったそうです。

 船橋市立医療センター・池崎陽子看護師長:「2、3日は高齢者の方は(病院の)環境になじめないところがあるので、『マスクをする』という行為をなかなか納得されない方が多いので」

 船橋市立医療センターは今後、同じようなケースがあった場合「マスクを着用して頂く説得をするとともに病院側としてもできる防御策はすべて行う」としています。

https://news.livedoor.com/article/detail/18650604/