首都高の都心渋滞、外環道千葉区間の開通で改善 一方で渋滞増の区間も
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首都高経由の交通が外環道へ

国土交通省関東地方整備局とNEXCO東日本関東支社、首都高速は2019年1月9日(水)、外環道千葉区間の開通により、首都高を経由していた東北道〜東関東道の交通の約8割が外環道に移ったと発表しました。

2018年6月2日、外環道の高谷JCT〜三郷南IC間が開通。
東京から放射状にのびる関越道、東北道、常磐道などに加え、新たに京葉道路と東関東道も外環道でつながりました。

首都高経由が99%だった東北道〜東関東道間の交通は、この開通により首都高経由が24%、外環道経由が76%に変化。
おもな経由地だった首都高C2中央環状線・6号線の堀切JCT〜小菅JCT間交通量は開通前から1割減り、1日あたり13万4500台になっています。
また、中央環状線とその内側の首都高渋滞損失時間は、3万4100台時/日から2万5300台時/日へ約3割減少しました。

開通区間の市川市・松戸市の一般道では、43の主要交差点で交通量が約1割減少。
南北に走る一般道でも通過時間が短縮しています。
特に千葉県道1号市川松戸線(松戸街道)の松戸二中前交差点から市川広小路交差点までの通過時間は、最大4割減の約12分まで短縮しているといいます。

一方、外環道既存区間の川口JCT〜三郷JCT間では交通量が約2割増加し、約3か月間の渋滞回数が、外回り43回・内回り34回から、開通後は外回り289回・内回り538回に増加。
これを受けNEXCO東日本は、渋滞の原因となるサグ部(下り坂から上り坂にさしかかる凹部)に、速度回復を促す標識や速度低下を抑制する標識を設置するなど、対策を進めています。