東京と千葉の都県境、新たに橋3本…災害時対策
読売新聞 2/26(月) 15:32配信

首都直下地震など大規模災害時の帰宅経路や物資輸送路を確保するため、東京都は、千葉県との都県境を流れる江戸川などに、新たに3本の橋を整備する方向で本格的な検討を始めた。

2025年度までの事業化に向け、千葉県など関係機関との協議を急ぐ。

都によると、11年3月の東日本大震災の際、都心から千葉県側へ歩いて帰る帰宅困難者が江戸川に架かる市川橋などに殺到。
橋を渡るのを諦め、東京都江戸川区側の避難施設で一夜を明かす避難者も出るなど、混乱が生じた。

神奈川県との都県境を流れる多摩川では、約2・5キロ間隔で橋があるが、江戸川や旧江戸川に架かる橋の間隔は広く、
都の担当者は「災害時の避難や物資輸送に支障が生じる恐れがあり、住民にとっても非常に不便だ」と説明する。

都が整備を検討するのは、江戸川と旧江戸川を挟む江戸川区と千葉県市川・浦安両市のエリア。
都県境には現在、北側から市川橋、江戸川大橋、今井橋、浦安橋、舞浜大橋の5本の橋が架かっているが、江戸川大橋は自動車専用道で、市川橋と今井橋の間には南北約8キロにわたって橋がない。
浦安橋と舞浜大橋の間も約3キロの距離がある。

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