マニュアル車でダッシュボードに水を入れたコップを置き、一定の速度まで
上げつつもこぼさずに運転してみせて同乗者を驚かせた事がある。

とこう書くと、バカな自慢だとか長文死ねとか、ゆっくり動かせば誰でも出来るだろって反応が
帰って来るのは分かっているが、こういう運転が毎度許されるほど閑散としている
交通状況ではなく、上記のような運転をやってみたつもりでも、実はブレーキが
雑な事が多い。

一度、追突事故の被追突側になってから、どこまで衝撃なしにブレーキ、
停止出来るか独り運転技術に取り組んでいたある日、後続車の動きが明らかに不審、
不満を体現しているのに気づいて、それ以来止めた。

ここで何を伝えたいか、それはいかに追突させないかを追求するにあたって
他者の観点を交えると、ひたすら時間を掛けてブレーキを掛ければ要件が満足される訳では
ない事で、また後続車の車間距離に関してはこれも様々に誘導するべく実験したが方法至らず、
結局のところ後続車自身の責任で開けていただくしか方法が残らない、という単純な結論だった。
ただ停止時からの発進においては、初期の加速度をかなり低く抑え、徐々に上げていけば、
後続車は早々に追い越していくか、初期の加速度に騙されて遥か後方に離れるかの
どちらかが大半であるとの結論を得たが、迷惑を掛けるので今は行わない。
運転に関わる速度制御・判断を連続的に意識しない人が多い事だけは分かった。
周囲の確認も往々にしてブレーキ時しかしない人が多い。

煽る側としては煽ればルームミラーなりドアミラーに姿を見させて
先行車の判断に影響を及ぼせるであろうと見込むから煽るのであって、
煽らせる必要のない状況に変える(ミラーを反らして無視する、進路を譲る、速度を上げる、
急ブレーキを掛けて脅迫する、後ろに回って煽り返す)
それぞれの選択枝において運転目的や運転継続に照らして有用なのはどれなのかを
即座に判断しなくてはならない。後ろ2案は論外として、この交通状況の場合こうしよう、
と色々考えておくようになった。