山陰道の一部開通 再来年か12/25 19:01nhk
建設中の道路脇ののり面の一部が崩れるおそれがあるとして開通が延期された「山陰道」の鳥取市内の区間について国土交通省は、のり面を埋め戻したうえで、新たにトンネルをつくる方法を採用することを決めました。
再来年(平成31年)の夏までに開通する見通しです。
「山陰道」の浜村鹿野温泉インターチェンジと青谷インターチェンジの間の4点7キロの区間は、今月、開通する予定でしたが、のり面で地滑りが起きている可能性があるとして、開通が延期されていました。
国土交通省は、地質や地盤工学の専門家による検討会議を設けて対策を検討してきた結果、地滑りのおそれがあるのり面を土砂で埋め戻したうえでトンネルを掘る方法を採用することを決めました。
国土交通省では、今後、詳しい工程を決めることにしていますが再来年の夏までには開通できる見通しだということです。
一方、同じく開通に向けて工事が進められている浜村鹿野温泉インターチェンジと鳥取西インターチェンジの間のおよそ13キロの区間については予定どおり来年、開通する見込みです。
国土交通省鳥取河川国道事務所によりますと崩れるおそれがあるのり面の道路は、浜村鹿野温泉インターチェンジの西側の山の斜面を削ってつくる計画になっていました。
国土交通省は、地質や地盤工学の専門家も交えて対策を検討した結果、地滑りのおそれがあるのり面を10万立方メートルの土砂で埋め戻し、その埋め戻した部分に新たに長さ120メートルのトンネルを掘り、道路を開通させる方法を採用することを決めました。
鳥取河川国道事務所の姫村幸造副所長は「想定していたよりも大きな力がのり面にかかっていた。斜面の安定性や施工時の安全性を考えると、のり面を補強するよりも埋め戻して新たにトンネルをつくる方法が最適だと判断した」と話しています。
また、開通が予定より大幅に延期されたことについては、「今月の開通を期待していた地元の方々にはおわびしたいです。1日も早い開通を目指したい」と陳謝しました。