国1バイパス掛川―島田 死亡事故多発、対策に苦慮
http://www.at-s.com/news/detail/696035941.html
 死亡事故が続発している区間は、掛川、日坂、島田金谷の3区間約24キロ。
2009年から5年間で、17件の事故で20人が死亡した。このうち正面衝突は8件。
ここ3年の死亡事故を見ると、昼間の発生が6割以上で、朝の通勤時間帯と
午後3時前後が目立つ。6月21日午前8時半ごろにも、死者こそ出なかったが、
反対車線へのはみ出しが原因で6台の多重事故があった。

 問題区間はほとんどが片側1車線。事故を防ぐため、簡易的にでも中央分離帯を
設置するには道路全体の構造を広げる必要があり、多額の費用が掛かる。
道路を管理する国土交通省浜松河川国道事務所は緊急対応として、
路面に凹凸加工や注意喚起表示を施す計画だが、竹下康則同事務所副所長は
「掛川の区間の4車線化実現は少なくとも10年以上先になる。現状では利用者に
注意を呼び掛けるのが精いっぱい」と話す。

 4車線化工事は袋井市部分が15年度末に完了予定で、島田市部分も
12年度に事業を開始した。掛川から日坂の区間は高低差が約100メートルある
峠越えで古来から交通の難所。直前まで道路が広いと惰性で速度が出やすく、
今後さらに事故が増える可能性もある。