新高速道整備へ専門検討会/埼玉県圏央道以南の渋滞対策
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【外環−16号間を先行検討】
 関東地方整備局や埼玉県、さいたま市、高速道路会社などが参画する「埼玉県渋滞
ボトルネック検討ワーキンググループ(WG)」(座長・大儀健一大宮国道事務所長)
は22日、さいたま市の同局内で第2回会合を開いた。埼玉県圏央道以南地域の渋滞
改善の一環として、外環自動車道〜国道16号間における新たな高速道路の整備を先
行して検討する方針を確認。実現に向けて専門の検討会を新設することも決めた。
 圏央道以南地域では、外環道開通後も、広範囲で旅行速度の低下や渋滞損失が発生。
特に、「機能軸(1)」の範囲に当たる越谷市、草加市の南北方向、「機能軸(3)」に含
まれるさいたま市を中心とした東西方向の交通で、渋滞発生が顕著となっている。
 また、地域内を通行する大型車の多くは通過交通などのため、道路の機能分担の見
直しが求められている。加えて、大型物流施設の新規立地なども相次ぎ、さらなる交
通需要の増大が見込まれている。
 同日のWGでは、圏央道以南地域のポテンシャルを十分に発揮させるため、現在の
都市計画や事業中個所の進捗状況を踏まえながら、規格の高い道路ネットワーク計画
の具体化を検討するという基本方針を提示した。
 その上で、「機能軸(1)」のうち外環道〜国道16号間について、効果的な対策・整
備手法の検討を先行して進めることに合意した。具体的なルートは未定だが、同区間
の延長は18q程度になるという。詳細は、新たに「(仮称)埼玉県東部地区道路検
討会」を設置して議論する。
 また、「機能軸(3)」については、埼玉新都心線〜東北自動車道間を中心に、さらな
る交通分析を行い、計画の具体化に向けた検討を進めるとした。「機能軸(3)」は、埼
玉大宮線与野ジャンクション付近から圏央道桶川北本インターチェンジ付近に当たる
「機能軸(2)」とともに、引き続きWGで検討していく。