日本は、昨年の安倍首相訪比時のアキノ大統領との約束に基づき、
ODA円借款活用により、フィリピン沿岸警備隊(PCG)に40m級巡視船
10隻を供与する。周辺国の警備力強化を図ることで、中国への対応能力
を向上させ、周辺国のみならず日本の国益に寄与することが期待される。
しかし、海保が設定する船の基準として、ざっくり40m以上が“巡視船
(主に大手造船所が建造”、40m未満が“巡視艇(主に中小造船所が建造)”
と区分されている日本の現状であるにもかかわらず、40mというサイズ
設定が気になる。「日本がODAで船をあげたのに意味がなかった」
という結果にならぬよう、大型船の供与を検討してもらいたい。