ヒトラーとナチスによる「悪夢のような惨劇」はなぜ起こったのか…残虐行為の正当化に利用された「ダーウィンの呪い」
https://gendai.media/articles/-/118808
 アドルフ・ヒトラーの専属医師でもあったブラントは、第二次世界大戦中、強制収容所に収容されていた
数千人の人々を強制的に不妊化し、科学の名目で恐るべき医学実験を行うなど、数多の残虐行為を行い、
終戦後、その罪を問われたのである。ブラントは、北欧系白人を進化的に向上させるとして、20万人以上の
身体・精神障碍者を組織的に殺害したT4作戦の推進者でもあった。
 悪魔の所業としか形容しようのない犯罪行為の報いを受けるのは当然、弁解の余地なし、のはずだったが、
ブラントは絞首台を前にして演説を始めた。