造園業を営んでいた叔父が、平成5年式の日産ディーゼル・コンドル35のダンプを、20年以上に渡って乗り続けて来たのだが、昨年12月に66歳で亡くなり、ほかに乗る人も居ないので、先日、自分の中高の同級生でもある整備業者に引き取って貰った。

21年落ちだが、かなり程度が良く、海外に売れるうえ、叔父への香典の意味も込めて、5万円で引き取ってくれた。

当日は朝早くから、従弟と一緒にダンプを洗車し、ワックスも掛けて、更に、酒好きだった叔父のために、車体の周りに酒で清めて、引き取りを待った。

そして、いよいよダンプが引き取られて行く。
叔母や従弟の家族、自分の父母や嫁さん、子供、そして、ばあさんが叔父の遺影に手を合わせる中、運転席に座った整備業者がクラクションを鳴らし、引き取って行った。

ばあさんにとっては次男、父親にとっては兄弟姉妹のうち、唯一の男兄弟である弟に先立たれたことになり、自分たちとは較べようもないほどの悲しみの中、ダンプを見送っていたと思う。

因みに、叔父の霊前には、ダンプのマスターキーと、昨年夏、病身に鞭打ちながら試験場に向かい、更新した免許証が備えられています。