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炉梨流棒術(炉梨棍)
中国に数多あるという棒術の中でもその長い歴史で一際異彩を放つもの
が唐代に流行した炉梨流棒術であろう。
己の肉体の棒のみで戦う姿は最早伝説といっても過言ではない。
しかしその修行は大変厳しく、修行者たちは妖しきものを除き己の覇気
を高めるという意味で「妖除覇覇(ようじょはぁはぁ)」の掛け声を出
して修行に励んだという。
しかし当然門下生には厳しい修行に負けて脱落者も出ており、そういっ
た者は、近隣の村のトシハも行かない少女によからぬ行為を行う者も多
く、当時社会的な問題になった。
民衆はそういった者を「丙奴(ペド・甲乙丙でいえば丙のような奴)」
と呼んで忌み嫌ったという。
現代でも少女との性行為をほのめかすような奴に対して
「氏ね、ペド野郎」という事があるが、これは無論当時の名残である。

民明書房『萌える!中国武術』より