>>72の続き

そのまま時が進み、そろそろ帰ろうかなと思いはじめたところ、
寧々が隣の席に移動してきました。席が離れてるときは気付いていませんでしたが、
寧々はひどく酔っぱらってる様子でした。

「私がなんで泣いてるかわかりますか?」

ほぼ私の耳にキスするくらいの距離で私に話し掛けてきました。

正直ドキドキしてうれしかったのですが、私はシラフなので、寧々を遠ざけつつ「さみしいから?」と答えました。

「そうです…。でも違います。」
寧々は酔っぱらってるものの、残りの理性と戦ってるように話を続けます。
「もう一回聞きますけどなんでかわかりますか?」