大相撲の横綱・白鵬(35)=宮城野=が16日、東京・両国国技館内の相撲教習所で始まった合同稽古に参加した。先場所は右膝負傷により全休した横綱は、11月場所(同8日初日・両国国技館)での復帰に向けて、調整を進めている。合同稽古には、大関・貴景勝(千賀ノ浦)、正代(時津風)、関脇・御嶽海(出羽海)、幕内・霧馬山(陸奥)ら計9人の関取が参加した。

 白鵬はこの日、土俵回りですり足などの基礎運動を行い、汗を流した。終盤にはぶつかり稽古で正代を指名し、胸を出した。新大関に対して、「いいんじゃないの、あと30分」とハッパもかけながら、約5分間転がした。横綱は「勢いあるから、こっちも勢いもらわないと」と満面の笑みだった。

 合同稽古後には代表取材に応じ、「久しぶりですね。気持ち良かったです」。白鵬は終始穏やかな受け答えで、「ギリギリまで(合同稽古に)行けるかどうか、体と相談をしてやったんですけど、『間に合ったな』という感じですね。力士代表だからね。顔を出すというのが、出稽古ないという状態が続いて、番付上の人が来たら引き締まりますから」と参加への思いを語った。

 白鵬は7月場所で右膝を負傷して、途中休場した。8月13日に関節鏡視下手術。「約3週間ほどの加療を要する見込み」とし、秋場所は初日から休場していた。