皆さんはウインタースポーツの魅力をどのようにお考えですか? 技術的に自由自在に滑走できることが楽しい、また、そうありたい。大半の方はそう 願っ ているで しょうし、大きな目的のひとつであることは事実です。
また、ウインタースポーツをすると足腰が強くなるから歳を重ねても健康でいられるという考えで続けているという方も
いらっしゃるでしょうし、雪の上での友との語らいに喜びを感じる方も大勢いらっしゃると思います。他にも、それぞれがそれぞれにウインタースポー ツに 対する 「探し物」があるはずです。
ウインタースポーツは大自然の中で、そして純白のステージの上で楽しむスポーツであることは今更語るまでもないことですが、それが我々人間が社会 生活 を営む上 で、計り知れないプラス材料を提供しています。
雪の色は白い。当たり前のこと故、深く考えたりすることはないでしょうが、白い色は人間に例えるなら赤ちゃん、幼児の年齢です。この年代の喜怒哀 楽には、 しがらみとか体裁といったような大人社会の鎧はなく
自然体そのものです。大人になるにしたがって、様々な色を覚えていくわけですが、それに伴って
複雑な社会の仕組みも身についてきます。正論が通じないようなことも、大人社会では大なり小なりすべての人が経験されていることと思います。そし て、それ がストレスになったり、人間不信に
繋がったり、現代社会を生き延びていくことの難しさは自殺者が3万5000人という、これまでになく芳しくない結果を残したことにも表されている のではな いでしょうか。
ウインタースポーツにおける白い色、加えて滑走するスピードの中では、思考が停止し、「健康的なめまい」を引き起こします。医学および心理学の両 分野 からは、 それがストレスを解消し、明日への活力を生み出すのに
大きな効果があると言われています。
アメリカのウインタースポーツ界では、スキー場の入場者数では昨シーズンに過去最高の数字を記録しました。この背景には急速にデジタル化する現代 社会 におい て、人間として失ってはならない癒しとか安らぎといった
アナログ的な価値観をウインタースポーツに「探した」結論ではなかろうかと思います。
今シーズン、あなたはウインタースポーツに何を探しますか?