冬の積雪量を占うとされる「モズのはやにえ」が11月17日、福井県おおい町の民家で見つかった。トカゲが刺さっていたのは高さ約1・7メートルの木の枝。見つけた造園業の男性(53)によると、過去に目撃した位置より低く「今冬は雪が少ないんかな」と話している。

 モズは捕らえた獲物を保存するため、雪が積もらない高さの木の枝先などに突き刺す習性があるといわれている。

 この日は午前8時半ごろ、民家の庭でマツの木を剪定していた男性が、木の枝に刺さった体長約9センチのトカゲを見つけた。

 男性によると「別の場所ではやにえを見たことがあるが、2、3メートルの高さが多い」とし「(今冬は)大雪を心配せずにゆっくり過ごしたい」と話していた。

 気象庁は南米ペルー沖で世界的な異常気象の原因とされる「ラニーニャ現象」が発生し、日本海側で雪が多くなる可能性を指摘している。