一部の文書が抜けていたので再編集して投稿。

非対称ボードの成り立ち
・ボードの遊び方の中でスピードを競うグループ発生。
(この頃は今のフリースタイルとも違うオールラウンドボード)

・前方を向く為、アングル角を前振りにする。
・前振りにした事によってボードのフロント・バックの切り返しが悪くなり、それを解消する為、ウエスト幅を細くしてナロー化する。

・ナロー化した事により切り返しは良くなるが、ボードのサイドカーブのピークと実際に両足で踏み込まれる荷重ポイントに不均衡が生ずる。
・荷重ポイントとサイドカーブのピークを合わせる為、ボードの左右を前後にオフセットして非対称ボードの誕生。

・古いタイプのスノーボードでは、サイドカーブやキャンバー、トーションなどは、あまり機能せず、体軸を大きく倒す事も出来ない為、両足で踏み込む事での荷重(加重)が主であった。

・しかしマテリアルの進化と共に深いサイドカーブの誕生やキャンバー、トーションの発生と共に体軸の傾きで荷重を得る滑りも発展してきた。
・時期的には非対称ボードが誕生した頃とも重なり、アングル角の前振りとナロー化した事で「サイドカーブを深く出来た」とも言える。

・非対称ボードは踏み込みによる荷重(加重)を行うライダーにとっては、荷重ポイントとサイドカーブのピークが一致する為、滑りやすいボードとなった。
・両足で踏み込むタイプのライダーは、フロント側(つま先)、バック側(かかと)に対して元々強めに両足均等で加重している為、体軸をあまり傾けなくてもカーブが出来る。

・しかし体軸の傾きで荷重を行うライダーにとっては、サイドカーブがオフセットされた事により、体軸の傾きによる荷重と荷重ポイント(サイドカーブのピーク)との不均衡が新たに生じ、体軸で均等に荷重するには体軸を大きく斜めに倒す必要があり、滑りづらいボードでもあった。

・つまり非対称ボードは体軸をあまり傾けず、両足均等「加重」する事が前提のボードであるとも言える。
(体軸を傾けても良いがバランスを保つのが極端に難しくなる)