非圧雪バーンでスキーが突き刺さって身動き取れなくなってた俺。
もがいていたら室伏似の兄貴が助けてくれた。
「見てほしい事があってさ、ブーツのカントで膝の入り具合がイマイチでさ」
と、ゲレンデ脇の用具倉庫のような所に連れて行かれ・・
なんか面戸くせーなとか思って。
そしたらイキナリなんだお前その態度は、俺は真面目に心配したのによ、とかキレだして。
すごく怖くて涙が出てきて、そしたら兄貴はいきなり俺を抱きしめた。
ウエア越しにいい香りがした。
なんかわけわからなくてぼーっとしてた俺に「ごめんな、カッとなっちまった」と言って去って行った。