私はニューヨークに住み、白人男性と複雑な関係にある台湾系米国人の女性を主人公にした小説を書いていた。
彼女は、白人男性に惹かれる一方で、嫌悪感を抱いている。

2人の関係をその子供たちがどう感じるかを理解しようと、私はあるオンライン掲示板に行き着いた。
アジア系の母親と白人の父親を持つ男性で構成されるコミュニティで、略称は「WMAF(White Male Asian Female)」。
それによると、WMAFのカップルは、「白人崇拝」のアジア人の母親と、「アジア人フェチ」の白人の父親との間に生まれた子供たちが、精神的な問題を抱える運命にあるのだそうだ。
メンバーは、このイデオロギーを支持する投稿を共有していた。

別のウェブ掲示板では、ある白人がアジア系女性との間にできた10代の娘をレイプすることを空想し、「小さな芸者ファック人形」などと呼んでいた。
別の掲示板でも、白人が「自分は白人至上主義者だけど、東アジアの女性とやれるのだろうか」と真剣に質問していた。その返信で、男性たちはアジア系女性についてこう書いていた。

「アソコがすごく締まってる」「肌が気持ちいい」「簡単に脚を開く」

「(アジア系)女がしたいときではなく、自分がしたいときにセックスができる。おまけに家事や料理も喜んでやってくれる。すごい楽なんだよ 」

どうやって世の中を渡っていけばいいというのか

関連ブログでは、「アジア系女性は白人の奴隷になる運命にある」とまで宣言していた。
アジア系女性が守らなければならない12の戒律が書かれており、その一つはこうだった。

「アジア系女が老いたり、醜くなったり、体型が崩れたり、病気になったりしたら、離婚するか、捨てるか、誰かに売るか、
どこから来たのかわからない場所に送り返す。そして白人の主人はアジアに戻って、代わりの新しい女を選ぶことができる」

私はこの投稿に衝撃を受けた。そして、小説のいくつかの原稿にそのまま引用した。
みんなに知ってもらわないといけない、と思ったからだ。
でも結局、この男の堕落した言葉を自分の小説に入れたくなかったので、削除した。

https://courrier.jp/cj/292933/