インターハイ決勝は5戦あり先に3勝すればいいのだが、
1戦目 橘高校、2戦目 四条通高校、3戦目 四条通高校
四条通高校が2戦目、3戦目で先に2勝し、あと1勝で優勝できた。
なのに、4戦目で相手を疲労させるために、わざと負けたのである。
最初見た時はとんだ愚策だと思ったが、これは相手を疲れさせるよりも
自分達の疲れを取るのが本当の目的だったかもしれない。
何しろ、桂姉妹は超ハイジャンプを繰り返していたので、長丁場は厳しかった。
連続2セットが限度なのだろう。桂姉妹を引っ込めたら負けるのはしかたないので、
どうせならと全員を休ませたのだろう。橘高校は5セットぶっ続けだから大変だが、
おとり作戦でほぼ全員がスパイクを交代に打ち、疲労をうまく分散させていた。

ちなみに秋吉めぐみの名前だが、同時期に登場した大原律子が大原麗子に
似てたように、70年代に活躍したある女優を意識した可能性が感じられる。
愛苦しい表現、70年代を表現する繊細な存在感、今までの日本の青春映画を脱却した
大胆な脱ぎっぷりで一躍フォークソングとベトナム反戦の時代の寵児となった
秋吉久美子である。まあ単なる名前遊びだろうが、大胆かつ体当たりの演技は
本作品、秋吉めぐみのトンデモ技と直後のボール顔面直撃シーン「キャアア!」
に通じるものがあるような気がしてならないのだ。