浅利与一義遠@hologon15
『イデオン』放送当時の話。富野監督の新作と言う事で期待しまくりで観始めたら、やろうとしている事に作画が全く付いて来ず、それもあって放映打ち切りで、
作品は因果地平に四散。玩具はメーカー名を見た時点で期待せず。劇場版を以て「馬鹿は死ななきゃ治らない」というテーマの傑作と受け取る。

結局、玩具の売れ行きが原因ですが、高年齢のファンにも「ヒトダマ」と言われたデスドライブ戦等、劇場版までは「これか!」って画面が無くて
(全方位ミサイルや、Aメカパンチは話題になった)残念な印象が残っています。低年齢層(主な客)には付いて来られない内容ですし。 

イデオンの放送時間は、北海道では土曜日の朝7時からという、かなりキツい枠で、ガンダムで盛り上がっていた高校生が、
その勢いのまま期待を込めて万難を排して観た割りには……というのが当時の自分の正直な感想。 
劇場版は一回観た後、鑑賞券をまとめ買いした。(全部は使い切れ無かった)

重機動メカが魅力的に見えるか?というのが一つの分岐点だったと思います。(既にモビルスーツがあるので)
最初のガンダムみたいに『開発の流れ』が見えるデザインではなく、突然ガンガ・ルブと劇場版のザンザ・ルブで確変。
あれなら毎回アイデア満載の愉快メカを出した方が、見る側は楽しめたはず。

地球人の感覚に対し「異質な」という点では正解だと思うのですが、それが機能として結実したスタイルか?とか、フィクションの中で暴れて魅力的か?という点では、
加粒子砲に推進器と操縦席と脚……という、全ての無駄を削ぎ落したアディゴまで「おぉ!」とは思えなかったのです。>重機動メカ