少女クラブ版で、
へケートが自殺した後のシーンのチンクのセリフがだいぶ変更されていることに今更ですが気付きました。

少女クラブ連載時
「天国へおのぼりへケート そしてきれいな星におなり
そして隣国の王子さまを空からみまもってあげてね
それからこっちの女の子のは…ついにサファイヤ女王さまのもとへかえる日がきたんだ」
講談社の漫画文庫
「やっと二つの心をつかまえた こっちの男の子の心のほうはいらないや ぽい
それからこっちの女の子の心のほうはおしろへもっていってサファイヤさまにかえそう」
講談社の手塚治虫漫画全集
「同上」

これまた今気付きましたが、
少女クラブ版は男の心と女の心の色がなかよし版とは逆なんですね。
少女クラブ版だと赤いハートが男の心で、青いハートが女の心でした。
自殺したへケートから赤いハートと青いハートが出てきたことから、
へケートは当初はなぜか男の心を持っていたことになります。
それであんな乱暴者だったのか…
そのへケートが元々持っていた男の心の扱いが、少女クラブ連載時は
「天国へおのぼりへケート」
だったのが、単行本化の際に
「いらないや ぽい」
になっしまったという…
逆なら分かりますが、ひどくないですか手塚先生。