画を切り抜かれているからせいぜい数万だな。

 フリーベが出てくるところは雑誌連載時にあったが、その後の単行本化では
その部分を含む連載のお終い付近は長らく(頁数の関係か?)カットされていた。
たとえば、小学館のゴールデンコミックス(昭和40年代中頃?)では既に短縮版や
書き換えが行われていた。それ以前に講談社から別冊少女フレンドとして
(テレビアニメ放映時に)総集編のようなものが出ていたようだが、
それについては中を見たことがないからしらない。
(多分この頃からジュラルミンの末路も変えられてたと思う)。
 次にリボンの騎士が出たのは多分虫プロ商事からだったと思う。5冊の雑誌サイズの
もので、これもたしか短縮版だったろう。でも、多分出て間も無い頃に虫プロ商事は
倒産したので、どれだけ部数が出たものだったか。
  その次のリボンの騎士(なかよし版)は豪華箱入りの、文民社「手塚治虫作品集」
第4巻(1977年)までは長らく本が出ていなかった。しかしこれも短縮版だった、
愛の女神ビーナスが出て来てそれが豚になってたちまち終わりというものでした。
 その次は講談社手恷。虫全集のなかよし版のものだが、これもやはり短縮版だったか
な(ちょっと自身無い)。
 その後もいろんな単行本が出ていて、追い切れない。これまでに出た全てのリボンの
騎士をなかよし版に限っても、全部列挙しろといわれたら、どうなるのかな。
全部揃えて持っているという人はまずいないだろう。
 思うに、フリーベなどが出てくる部分の原稿は、ある時期にもう単行本には使わない
だろうということで、手怎vロの中にももう既に現存していないのではないだろう?
 あるいは逆で、その部分の原稿が何らかの理由で紛失したために単行本には入れな
かったのかもしれないが。
 いまは技術の進歩で、印刷された過去の本からスキャンして、デジタルである程度の
補正修正が比較的安価に出来るようになったので、昔の誌面がしかもカラーですらか
なり再現できるようになったことはまことに喜ばしい。