★☆リボンの騎士☆★2
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手塚治虫生誕90周年を迎え、ブラジルの国民的漫画家もリボンの騎士を描いたりしているようですが…
このスレは昭和42年放送のアニメ版リボンの騎士専門ということでお願いします。
前スレ
★☆リボンの騎士☆★
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/ranime/1207369614/ >>127
ジャングル大帝52話と進めレオ26話、合わせて78話も入って14,000円…1話あたり180円…
リボンの騎士はブルーレイが出たら買いたいですが、ジャングル大帝はリボンの騎士ほど思い入れがないので、DVDを買いたい気もしますが…
40年ほど前、本当はリボンの騎士のカセットテープが買いたいのにジャングル大帝のカセットテープを買ったり、
本当はリボンの騎士のキャラクター設定書が買いたいのにジャングル大帝のキャラクター設定書を買った記憶が蘇ります。
なぜそんなことをしたのかと言うと、当時小学5年生の男の子だった私は、リボンの騎士は女の子向けという周囲の視線を気にして、つい、男の子向けのジャングル大帝を買ってしまったのです。
カセットテープの方は後に同内容のLPレコードを買えましたが、虫プロ発行のキャラクター設定書は未だに入手できておらず、後悔先に立たずです。 第9話「こわされた人形」
脚本は能加平 演出は富野喜幸
「この国にはまだまだデタラメな掟がいっぱいあるんだ」
ラストシーンのサファイヤのセリフが、今回のお話を一言でまとめている。
悪魔除けの人形をこわした者は死刑という、それこそデタラメな掟に異を唱え、人形をこわしたサファイヤ。掟により死刑台へ。
「チンク、リボンの騎士も長くなかったね」という迷セリフを残して死刑執行されそうになるが、死刑執行人の息子により縄をとかれる。
サファイヤを殺されては男の心がとれないとメフィストが現れ、
サファイヤはガンダムハンマー?やヒートホーク?でメフィストに応戦するが、メフィストにはきかない。そこへ、いつものパターンでチンクが! メフィストはいつものように逃げてゆく。
「悪魔除けの人形は悪魔にきかなかった。あの人形はインチキだったんだな。こんなに面白いことはない。ジュラルミン、面白かったら笑え!」
可憐な乙女とはほど遠いが、男の心がそうさせていると思うことにしよう。
リボンの騎士は、女性は王位につけないという因習にとらわれた国を舞台に、一人の王女が因習を打破する物語といえるかもしれないが、今回のお話は、因習に異を唱えて勝利する点で今後の展開を予感させる。
男性社会に対する女性の反撃?を男性である手塚治虫が描いているのは興味深い。真の意味での男女平等、男の心、女の心、それぞれの長所、短所を認めながら、平等に…というようなメッセージなのかもしれない。 昨日カラオケでリボンの騎士を歌いました。
DAMですが、ナレーションも表示され、イントロが短いバージョンでした。
歌詞は王子編が2回繰り返され、アニメ映像は出なくて残念。
DAMとも録音も結構公開されています。
https://www.clubdam.com/app/damtomo/SP/leaf/SongLeaf.do?contentsId=2811950 >>129
そうなると今の世は「男性が偉そうにしてる世界」を「男女平等の世界」にしようと言うのではなく
「女性が偉そうにしてる世界」になっていってるだけかもな?
少なくともサファイヤは「女性の権利」に甘える事なく命懸けで戦ってる。 自分たちが掟を破ってそれをひた隠しにしている罪人なのに、それを暴こうと
してくるジュラルミン一派を悪者にしているなど、自己中心的でわがままで
認識が歪んだ、被害者意識の強い、女性的な視点発想が根底にはあると思う。
悪いのは王様一家とその側近。ジュラルミンの方に法の正義がある。
事後に新たな掟を公布したからといって、過去の罪は消せるのか怪しいし、
事後法だから、当事者には適用されないだろうので、次世代からは女でも
王位に就けることにはなってもサファイアには無理だろう。
それに、王様が死んだと思って即位式をしてしまった以上は、
王様は隠居でサファイアが王になって、それが王位を剥奪されたと
考えると、王様もサファイアももう王位を奪い返すとなればそれは
クーデターでしかない。王権の正当性を主張するのは難しい気がする。 >>131
もし手塚治虫が女性で、しかも偏った考え方の持ち主だったら、リボンの騎士は、単に男社会を女社会に変えようとするような、極端なフェミニズムの漫画になっていたかも…
原初の世界、人間が両性具有だったとする神話は世界各地に存在するそうです。
リボンの騎士が今も普遍的な価値を持つのは、男性とか女性とかの性別を超えた両性具有の存在、男の心と女の心を併せ持つサファイヤという稀有なキャラクターが、男でもなく、女でもなく、一人の人間として懸命に生きているところにあると思いました。 >>132
すみません。富野喜幸演出回だったので、つい… >>133
おっしゃっていることは筋が通っていて、「悪法も法なり」という言葉を連想しましたが…
ここで重要なのは、王様が「王女でも女王になれる」と新しい掟を書いた時間です。
アニメ版第22話「たいかん式の巻」冒頭で王様はこの掟を書き、直後、暴漢に襲われ、拉致されます。
掟を書いたなめし革は燃やされたかに見えましたが、暖炉に残っていました。
この時、王様は王であり、サファイヤは王女です。
つまり、この時点でサファイヤは正式な王位継承者の資格を得たのです。
事後法ではなく、事前と思います。
確かに、王女を王子と偽っていたのは良いことではありませんが、罪としては軽いでしょう。誰も実害を被っていません。あえて被害者は誰かと言えばサファイヤ本人でしょう。 法律は公布されてから施行されるものなので、
まだ公布していない段階で拉致監禁されたのだから
有効ではない。最後に王様が広場で民衆に向かって
読み上げたときが公布した最初になるだろう。
それに、執筆中に襲われたのだから書きかけだし、
御名御璽の印をまだ押して居なかったのではない
だろうか?それではまだ草案・原稿とでもいうべきでは? 第10話「サファイヤのカーニバル」
脚本は大御所、辻真先。辻真先は全52話中15本で、能加平に次いで多い。
アニメ版でサファイヤが亜麻色の髪の乙女に初めて扮する回。乙女ではなく女の子と言っている。
漫画では祭に行けないサファイヤを哀れんだ王妃がカツラをかぶれば分からないだろうとはからったが、アニメでは謎のコスプレイヤーチームにむりやり女の子の服を着させられる。
アニメはやんちゃな王子様キャラで、第1話でも女の子の服を着るのをいやがっているので、こういう展開になるのか。
亜麻色の髪の乙女姿のサファイヤはフランツとワルツを踊る。バイオリンがフランツのテーマを奏で、ロマンチックな雰囲気を醸し出す。
フランツのテーマはフランツが出ないパイロット版ではサファイヤのテーマだった。
ジュラルミン・ナイロンのサファイヤ暗殺計画で、きちがい人形が射た矢はサファイヤの胸に命中する。が、フランツからプレゼントされたディープアクアミラー(←ちがう)が命を救った。まさにタリスマンである。
演出の上口照人はアニメーションディレクターでもあったようで、ガンダムでアニメーションディレクターといえば安彦良和だが、そのような要職だったのか?
リボンの騎士はアニメーションディレクター、デザイナーディレクター、作画監督、作画制作等、肩書きが色々あってよく分からない。 >>138
22話で王様は掟を変える御触れを書き終わり、ハンコを押しています。
25話のセリフは次のとおりです。
ジュラルミン「シルバーランドの掟では女は後継ぎにはなれないことぐらい誰でも知っていることでしょう」
王様「そうだ。わしがその悪い掟を変えるまではな」
ナイロン「掟を変えた?勝手に変えたってだめです。証拠がなくっちや」
王様「証拠ならここにある。ちゃんと王のハンコを押した立派な証拠がな。わしは閉じこめられる前にこれを書いてハンコを押した。
では掟を変える御触れを国民諸君の前で発表しよう。
女は王位につけないというこのシルバーランド国の掟を変える。女でも女王となって国を治めることができることを王の名においてここに定める」
現代の日本のように、公布されてなけれは有効でないのであれば、138さんのおっしゃるとおりかもしれませんが… 「サファイヤのカーニバル」については想い出が一つある。
本放送の頃、初代のパーマンも本放送をやっていたのだ。
リボンの騎士で、山車の人形が射た矢が見事サファイアの胸に命中したが、
(しめた、ドンピシャリ!とナイロン郷が叫んだ程)、サファイアは無事だった。
それはフランツが女であるサファイアにプレゼントしていた鏡が守ったのだった。
さて、その放送とそれほど日が開いていないとき(翌週だったかな?)パーマンの
エピソードのなかで、やはり、光男が胸にいれてたピーバッチのおかげで
助かったというシーンが出て来て、ええええと思った。
うーん、もしかしたら脚本かいたのが同じT氏だったりしたのかな??? >>141
パーマンの本放送は毎週日曜日19時30分 - 20時にTBS系、
リボンの騎士は13話までは日曜日18時30分 - 19時にフジテレビ系、14話からは30分早まって18時からということで、確かに同じ日にやっていたんですね。
第1話が昭和42年4月2日に放送されてるのも同じです。
サファイヤのカーニバルの本放送は昭和42年6月4日。
T氏はパーマンの脚本も書いてるようなので、その回はT氏脚本だったのかもですね。 アニメのサファイアは男らしい性格なので、
鏡を貰って怒ってたっけ。
フランツは女みたいだとからかってたのか >>143
からかう気持ちもあったかもしれませんが、フランツはサファイヤの秘密を第4話で既に知っていて、からかい半分、まじめ半分で、女の子は鏡が好きだろうとプレゼントしたのではないかと…
サファイヤの声の太田淑子はひみつのアッコちゃんの声でもありますが、アッコちゃんについて赤塚不二夫が「女の子は鏡が好きだからね」と言っていたような… フ:これ君にプレゼントするよ。
サ:なんだい?これは。
フ:鏡さ、君は女の子なんだろ、鏡ぐらい持っていなよ。
サ:女じゃないっていっているのに。
フ:いいから持っておきなよ。
サ:ちぇっ、勝手にしろ。
という伏線張りしてあったわけです。
(台詞はうろ覚えなので、正確なものではありません。) メタな話をすると、そう言っているフランツ王子こそ実は
(中の人は)女なのだった。 >>146
フランツの声の喜多道枝は花の子ルンルンのナレーションで花言葉を語っています。
リボンの騎士第4話でフランツが
この花の花言葉はね、「秘密」さ
と言っていたのも何かの縁でしょうか。 フランツはサファイアが女だと知った後も人に言わなかったみたいなので良いやつなのか
女が王になれない事も知ってたのかな 踊れフランツの巻で初登場したフランツは、ナイロン郷から
サファイアは「変なの、男か女か分からない、調べてみては
くれませんか」と、ナイロンにいわれて「そいつは面白いな」
とナイロンに強力する姿勢をみせ、船の上でサファイアを
ダンスに誘って手を握るだけでたちまちサファイアが女で
あると知り「君は女だろう、手を握って分かったよ」と
大勢の前で言ったので、「違う」とサファイアがいったが
「僕にはわかるんだ」といったために、ついにサファイアは
周りの目と耳もあるので怒って剣を抜き、「違う僕は男だ。
無礼な、こうなれば決闘だ、さあ剣を抜け!」といったので、
周りは(両国の王子が剣を抜いて決闘だなんて)大変なことに
なったという緊張が走った。フランツは「ごめんごめん」と
とりなそうとしたときだった。そのとき、ガレリア船の船倉の
地下室から囚人たちが脱走をして、その場の流れを変えてしまった。
。。。結局その回のエピソードのなかで、フランツはサファイアの
置かれている立場を理解して、最後の別れのシーンでサファイアに
「ああこの花を君にあげるよ」と野の花(忘れな草)を差し出す。
「花?花なんて要らないよ」というサファイアに
「その花の花言葉はね、「秘密さ」」と言ってフランツは別れた。
つまり、僕は君が秘密を持っていることを知っている(でもそれを
黙っておくよ)ということを伝えた。 第10話「サファイアのカーニバル」の中で、
フランツはサファイアに、「お城の中にばかりいないでたまには
外に出て遊ばないと、王子のうちに遊んでおかないと将来王様に
なったら毎日がたいくつで面白いことなんかできなくなるんだぜ」
などと、遊び人として日々を気楽に過ごすことを提案するが、
サファイアはそれどころではない、
「悪いナイロンやジュラルミンがいつも僕を殺そうとするんだもの」
などとフランツに対してサファイアはそんなことをあっさりと
「愚痴」をこぼしていたりもする。
そうしてその後には、フランツはナイロンたちがチンクを拉致して
どこかの工場のようなところに押し込めてしまえと言っていたよと
サファイアに伝えたり、サファイアが山車の心臓部に乗り込んで
いって捕まっていたチンクを発見したときに、フランツもそこに
乗り込んで来て、人形を壊そうと協力する、そうしてあわや爆発の
危機のときに、間一髪で三人は脱出して難を免れる。この回でもって
フランツは,サファイアが常日頃から命を狙われている立場にある
ことを完全に理解した。 >>149
なんちゅうお洒落なやっちゃねん!
手塚さんは原作のフランツは気に食わない(格好つけだから)
との事だったが このロックフランツは気に入ってたかな? 第11話「ねむりの精」
脚本は再び能加平。
プラスチック初登場。パイロット版のプラスチックはサファイヤが生まれた時点でおしゃぶりをくわえてジュラルミンの後を歩いていたからサファイヤより年上。幼稚園を8年かかって卒業したとのことだ。
プラスチックは夏に冬イチゴが食べたいと駄々をこね、イチゴをさがしてシルバーランド兵士は夜の森を荒す。
怒ったねむりの精サンドはプラスチックを眠れなくさせてしまった。
サファイヤはプラスチックを治す方法を教えてもらうため、手をついてサンドにたのむ。
「お願いします。どうか教えてください。」
えらい!ジュラルミンの息子のためによく一生懸命になれるなと感心する。やはりサファイヤは心の優しい娘だ。
プラスチックを治してくれたサファイヤにジュラルミンは「何と感謝してよいやら」と感激する。ジュラルミンもプラスチックのことになると人並の親なのか。
ねむりの精サンドの声はドラえもん、弟エンドの声は新オバQだ。新オバQといえばサファイヤは正ちゃんだった。
演出の大貫信夫はデザイナーディレクターでもあったようだがデザイナーディレクターって何かよく分からない。手塚治虫の「展覧会の絵」の演出や原画も担当しており、それで抜擢されたのか。 >>151
手塚治虫漫画全集のリボンの騎士少女クラブ版あとがきより
「テレビのリボンの騎士は、長い物語を読み切り形式に変えたため、不必要なエピソードがたくさんはいったり、サファイヤも何回も決闘したりして、原作とかなりちがいます。
ことにフランツ王子を思いきってロックの役にしたことは、ある意味では失敗だったような気もします。」
と言っているので、気に入ってなかったのではないかと… >>150
サファイアのカーニバルで、
ブルーサンダーが、暴走する人形を
城の手前で、仕留めるのだッ 第11話の眠りの精のあたりで、視聴率が予定の半分程度で振るわないから
スポンサーのサンスター歯磨きから、1クールでスポンスを打ち切りする
という通告が出て来て、衝撃が走ったのであった。
当時の人気が頂点に達してたシャボン玉ホリデーにぶつけたことが
良くなかったのだが、日曜日のゴールデンタイムだから、スポンス料金も
高かったはずで、サンスター歯磨きとしても、期待外れの視聴率では
収まりが付かなかったのだろう。カラーで放送されてはいたが、
それをカラーで見られた世帯はまだほとんどいなかった。
ジャングル大帝の場合にはカラーテレビを製造販売する三洋電機だった
から理屈は立ったが、カラーだから3倍とも言われた価格を出すだけの
メリットが無かったのだ。それで1クール13話でもって時間と曜日を変えて、
複数スポンサーの乗り合い方式で提供し、そのスポンス料金で不足した
製作資金はフジテレビから借金をして凌ぐことになった。
放送を延期する方法も考えられたが、マーチャンダイジングの関係で
1年間放送とあらかじめ想定した契約になっていたために、莫大な違約金が
発生するので、それよりは借金をしてでも放送を継続する道を選ばざるを
得なかったという。(私が思うに、リボンの騎士のテレビ版は、このような
事態になったので、それでも途中2クールまでで打ち切りになってしまう
可能性を想定して放送エピソードを構成したように思える。つまり現在の
エピソーオ番号25話の「王様バンザイ!!」までの話でひととおり終わりだ
というパターンも考えられていたのではあるまいか。) 製作を継続したマーチャンダイジングの契約以外のもう一つの理由は、
アメリカのNBCテレビなどに売れるのではないかという期待感を
社長の手恷。虫が持っていたことが考えられる。
つまり借金をして製作しても海外売りができれば、それで補填して黒字化が
十分にできると踏んだのではないだろうか。
しかしあいにくながら当時は買っては貰えなかった。
まず動物アニメでは無くて人物アニメであり、当時の少女漫画風の絵柄が
あの頃のアメリカ人の好む画のスタイルでは多分なかったこと、
また政治的な中立性を気にしなければならない準国営放送のNBCにとっては
保守的なクリスチャン層などの社会反発を恐れたのだと思われる
(つまり当時アメリカで起きていたレズビアン、ゲイ運動などのもめ事に
巻き込まれる懸念など)、それとディズニープロからの権利侵害の言いがかり
訴訟のリスクを恐れたとも言われる。それで結局、起死回生の望みは断たれてしまう。
悟空の大冒険の中途半端な話数での放送終了とリボンの騎士の単独スポンサーが
降りたことなどにより、広告代理店やテレビ局、各社のテレビ広告担当者に対する
虫プロダクションのブランド的な価値は一気に没落した。ここからが、虫プロの迷走と
低迷の始まりだった。 原作はもう少しお兄さんかお姉さんだから
フランツが原作と同じ顔で子供になったら似合わないから
ロックで正解だと思うな これは想像だが、ロックをフランツにしたのは、
もしかするとアランドロンが好きだった某中村さんの意見を取り入れたのかも
しれない気がする。なにも証拠はないのだが。それを匂わせるところがある。 >>156
ウィキペディアに
「作家としての窮地に立たされていた1968年から1973年を、手塚は自ら「冬の時代」であったと回想している」
とあり、アニメ版リボンの騎士は1968年に終わりましたが、手塚治虫も、虫プロの人々も、苦労したようですね。 >>155
チャンピオン連載のブラックジャックと一緒やんw
いつでも、どこでもキレル状態
まあテレビなので1クールごとのウチキリ想定だけどね 今の人からすれば信じられないような話かもしれないが、
リボンの騎士の目標視聴率は最低でも20%を確保することだった。
25%ぐらいを期待していたりもした。でもそれはとても甘かった。
当時は少年漫画と少女漫画の垣根は高くて、少女は少年漫画を読んでも、
少年が少女漫画を読むことは禁断の園に立ち入るようなものであり、
家庭内に姉でもいなければ、原作漫画にふれる機会は無かったはずだし、
漫画連載はアニメ放送よりも前に終わって期間が空いていた。少女フレンドに
にわかにSF仕立ての話が連載されていたりもしたが、それはなかよしに
連載された漫画を踏まえたものでありました。
ジャングル大帝などに比べれば、リボンの騎士はより精神年齢が高い
内容となっており、また苦悩あり、暗殺、毒殺あり、セクハラ(少女の
女の秘密を暴く)あり、の当時の子供の感覚ではちょっといけないエロ
アニメのような性格もあって、全く健全なほがらか家庭団欒用の作品とは
とうてい言い切れないものだった気がします。
とにかく、なかよしの連載を最初から読んでいた人がいたら、本放送時に
はある程度上の年齢だったし(総集編的な雑誌は出てたにせよ)、男子は
読んでいないか知らない。まだ当時はかつて連載された漫画が単行本になって
本屋の棚に並んでいるような時代でもなかった。
だから、認知度の点で不利だった。
そのため10パーセント台の視聴率しか上げられずに、最初の一社提供番組
だったスポンサーは降りた。いまなら10%もあれば良い方だが、当時は
それでは失敗と見なされた(特に日曜のゴールデンタイムです)。 >>161
リボンの騎士の放送時間
1967年4月2日 - 同年6月25日(1 - 13話):日曜18:30 - 19:00フジテレビ←サザエさんの枠
1967年7月2日 - 1968年4月7日(14 - 52話):日曜18:00 - 18:30フジテレビ←ちびまる子ちゃんの枠
まさにゴールデンタイムですね。 小学館の学年誌に連載出来れば、小学生をターゲットとして
視聴率がもっと稼げたのかもしれないが、リボンの騎士は
講談社の雑誌である月刊の少女クラブ、なかよし、(そして少女フレンド)と
講談社あっての作品だったわけだから小学館にテレビバージョンを載せる
ということはできなかったのだろうかな。でも、リボンの騎士が放送終了して
数年後の小学館のゴールデンコミックスという漫画の単行本シリーズ
(手恷。虫の一種の全集で多分全部で50冊や100冊ぐらいを目指していた
と思う)では一応リボンの騎士も入って売られてたはず。でも虫プロ商事が
コミックスの単行本を出すようになったためなのか、版を(大して?)
重ねずに、すぐに売られなくなった(同じゴールデンコミックスなら
白土三平の作品の方が長らく売られてたと思う)。しかも小学館のGCは
頁の制限で雑誌なかよしの連載版からはかなり短縮している。もちろんモノクロだ。 第12話「おんぼろ王子」
今回はこじき王子をネタに、サファイヤとジプシーの少年ジェムが入れ替わるお話。
ジプシーについて、
漫画の双子の騎士ではサファイヤの娘ビオレッタがジプシーの仲間になり、占い師の老婆がビオレッタの秘密を占うシーンがある。アニメではジェムと入れ替わったサファイヤを老婆が占うと「ジェムは女と出た。私もやきがまわった」というようなシーンになっている。
ストーリーは後半、マッチ売りの少女ならぬタキギ売りの少女へと移行する。ジェムの妹ペッパーが、ジプシーの親玉にタキギを売ってくるように命じられたのだ。その日、稼ぎの無かったジェムの代わりに…
ここからは、かわいそうな女の子の物語といった感じの超アナクロな世界。
陽もとっぷりと暮れ、冷たい風が吹きすさぶ。
「タキギはいりませんか?」
「いらないよ!」
タキギが売れない。
そこへ通りかかった馬車と接触して、ペッパーはタキギを川へ落としてしまう。そして、タキギを拾おうとして、川へ転落するペッパー。
そこへチンクが!
「雷(ゴロゴロ)さん!あの子を助けて!」
雷で木が倒れ、川に橋をかける。チンクはペッパーを助けるが、その命は風前の灯。チンクは神様に頼み、ペッパーは助かった。しかも金までもらった。
金を持ち帰ったペッパーは、サファイヤを解放してもらう。
自分の暗殺計画を耳にしたサファイヤは、入れ替わったジェムが危ない!と現場に急行し、ジェムは助かった。
演出の内田有紀彦について、
鉄獅子の回は個人的に納得いかなかったが、今回のタキギ売りの少女は一種独特のアナクロな世界に惹かれるものがあった。 >>163
昭和40年のW3事件は講談社の少年マガジンから小学館の少年サンデーに掲載誌を変更しているので、小学館の学年誌にも載せられそうではありますが…
アニメ版リボンの騎士の時期は講談社との軋轢が続いていそうで、少女フレンド版が代筆なのももしかするとその関係? >>151
あ、やっぱり手塚先生、フランツのこと好きじゃなかったんだw
ブラックジャックで酷い役柄をやらされてた上に、別の話ではサファイヤをブラッドとラブラブ夫婦にしてたから
先生もしかしてフランツのこと嫌いなのかな?と、ずっと思ってたから なかよし版のリボンの騎士の打ち切りと、W3事件の時期的な前後関係は
どうなっていただろうか。なかよし版のリボンの騎士は、最後の頃は
ぐだぐだ連載になっていて、話を閉じられずに引き延ばしをしていた
ような印象がある。それが手恷。虫が東映動画や虫プロでアニメに
関心を移してしまって余りうまくストーリーの組み立てをせずに
ぐだぐだになったのか、それとも人気が高いからという理由で
編集に引き延ばしを要請されていてそれに応じて延ばしてみたが、
気力が入らずに人気が下がって打ち切りになったのかそれとも
描いてやっぱりもう限界だ蛇足だと感じたのか、とにかくお終いに
なってしまった。W3事件がなんらかの関係があったのだろうか? >>167
なかよし版は1963年(昭和38年)1月号〜1966年(昭和41年)10月号に連載していたようで、確かに1965年(昭和40年)のW3事件と時期が重なりますね。
なかよし版の最終回、連載時は第一部完となっています。もしかして、昭和42年4月のアニメ版放送開始に合わせて、第二部をなかよしで連載する予定もあったのでは?
それが、W3事件で少年マガジン編集部と軋轢が生じて同じ講談社のなかよし編集部にも坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで「なかよしには描きません」とか…
結果的に、同じ講談社の少女フレンドに連載はしましたが、他の人の代筆という… >>166
ブラッドはサファイヤと夫婦ですが、死んでしまって、腕だけ生き続けるという…
ブラック・ジャック1話のロックをフランツとすると、
フランツ:死亡。ブラック・ジャックの手術でロック顔だけ他の人に整形される。
サファイヤ:黒こげになって死亡
ブラッド:死亡。ブラック・ジャックの手術で腕だけ他の人に移植
とリボンの騎士キャラもえらい目にあってますね。
ブラック・ジャックは一部しか読んでないので、もっとありそう… >>169
他にもサファイアを夜の商売やる悪女として扱った話もあるな
宝石をいやらしい目で見てたなあ
ああ 思い出すとラーメン食べたくなる‥‥。 ブラックジャック作品内の スターシステム(キャラの使い回し)は、けっこうおもしろい。
ロックといえば ロック冒険記のロック、バンパイアの間久部緑郎
純真な少年期と、曲がってしまった青年期。そういうのが好きだよね。 >>171
ケンイチ少年とロック・ホームって、同じ子役スター上がりでありながら
ケンイチは良い子のイメージから脱却できず、大人になったら地味な脇役ばかりで鳴かず飛ばず
ロックは子役の殻を破って悪役にも挑戦したお陰で、演技派俳優としてトップになったという感じ ドラゴンボールZのダーブラはアニメでは天国に送れて善人になってたけど
悪い方が格好良かったな
ロックも悪いのが似合うのかな >>170
ブラック・ジャックのサファイアは大人の女性… 双子の騎士でサファイアは母親になっていて、元になる作品で大人になると、漫画でも、少女にもどることはないのか。
漫画によるスターシステムの利点として、少女時代のサファイアにも出演してほしかった気もする。
ふしぎなメルモやエンゼルの丘のルーナは少女役で出ている >>172
ケンイチくん、後年はおじさんのヒゲオヤジの方が売れてしまった感じでしょうか。 ザ・クレタ-の中にもサファイアとチンクがベトナム女として出てくる。 >>173
手塚治虫が「フランツをロックの役にしたことは、ある意味では失敗だったような気もします」 と言ったのは、そういうことかも…
悪役が似合うキャラに成長したロックに、アニメ版フランツという能天気?な役をやらせたのはミスキャストだったということかもと思いました。 >>173
あれアニオリやからw
普通に考えたら地獄行やのに・・・
そういやバビディは地獄にもおらんかったような気がする
スレ違い ケンイチは正直すぎて>>149の花言葉は秘密さみたいな台詞は言えなそうだな >>176
情報ありがとうございます。
個人的に手塚治虫ファンというよりリボンの騎士ファンなので、サファイアが出てると聞くと読みたくなります。 >>179
確かに…
ロックの顔がいきてくるシーンもありますね。 >>177
でもブッキラによろしくのような、悪ぶってるけど陽気でおっちょこちょいな役割のロックも好きだ >>180
もしまだ24時間テレビのアニメ「海底超特急マリンエクスプレス」を見たことなかったら
見てみるといいよ
ロックが熱血ヒーローで、サファイヤが古代ムー大陸の女王として出演してるから >>183
ありがとうございます。見たことはありますが、ほぼ忘れているので、ブルーレイも出てることですし、見てみたいです。
太田淑子さんがアニメ版リボンの騎士以外でサファイヤを演じたのはマリンエクスプレスが最初で最後のような… 他にもあったと思うが。手恷。虫が消えたなんたらかんたらという
没後に放送した寒くてセンスの無い作品に出てたと思うが。 手塚治虫が消えた!? 20世紀最後の怪事件のサファイアは冬馬由美 マリンエクスプレスは最近、漫画化もされてサファイアも出てるようですが、手塚治虫じゃないので… サファイア出演漫画リスト(手塚治虫公式サイトより)
http://tezukaosamu.net/jp/character/281.html
1952年
ロック冒険記 (鳥人との会議に参加)
1958年
未来をのぞく3人 (ヒゲオヤジの予言を聞きに来た人)
1960年
鉄腕アトム /ウランちゃん(ロボッティングの観客)
1962年
死戯山縁起絵巻
1965年
鉄腕アトム /ひょうたんなまず危機一発(レッド公の婚約者)
1966年
フライング・ベン
1969年
ザ・クレーター /鈴が鳴った(マレー半島の現地人)
1970年
ガチャボイ一代記 1973年
ブラック・ジャック /アナフィラキシー(看護婦)
1974年
ブラック・ジャック /ダーティー・ジャック(幼稚園の先生)
1974年
ブラック・ジャック /二つの愛(明の妻)
1975年
ブラック・ジャック /サギ師志願(母親)
1975年
鉄腕アトム /アトム二世(通行人)
1976年
ブラック・ジャック /U-18は知っていた(患者)
1978年
ブラック・ジャック /ある女の場合(患者)
1979年
NEC広告
1979年
手塚治虫アメリカ漫画を語る
1983年
1983年にはこんなことがおこる
1984年
夢のくるま未来のくるま >>188
なぜかリボンの騎士が載っていない。
ゲスト出演一覧かと思ったが、アトムの場合は鉄腕アトムも載っている。 マリンエクスプレスの漫画は
「手塚治虫が遺した絵コンテをもとに、描き切れなかった構想と、新たな解釈を加えたマンガ」とのことです。下記、2巻のためしよみの冒頭にサファイアが出てました。絵は手塚治虫ではありませんが…
http://www.homesha.jp/p/marine-express/sample_02/ 太田淑子さんは、ゲバゲバ90分ではじめて顔を見た記憶あり。 第13話「ばらの館」
脚本は能加平
漫画、双子の騎士の白の王子、黒の王子のようなキャラ、ブラン公爵と弟のルージュ公爵が登場する。
デザインはだいぶ違うが、漫画同様、正体はばらの精。
ブラン公爵は、自分たちは昔から南の谷で暮らしているが、ジュラルミン大公が追い出そうとしている。助けてくださいとサファイヤに頼むのだった。
実は、南の谷でジュラルミンとナイロンが王様に無断で軍事要塞を建設しており、そのせいで南の谷の花や草が荒され、ばらの精のブラン公爵がサファイヤに助けを求めていたのだ。
ばらの館にいざなわれるサファイヤのシーンは音楽も効果的で不思議な雰囲気。
「要塞をつくるような愛国心はこのシルバーランド国には必要ない」と断言するサファイヤ。
日本の自衛隊や憲法9条をめぐる議論にも通じるテーマだが、後にクールランドに侵略されそうになったり、X連合との戦いを余儀なくされることを考えると、専守防衛のための要塞は必要悪という気もするが…
演出の正延 宏三はふしぎなメルモのチーフディレクター等も手がけ、現在も現役のアニメーターのようだ。 >>191
ロックマンの人かー
手塚プロ関係だったとはしらなんだ。
石森プロの早瀬マサトやシュガー佐藤みたいな感じ 第14話「七匹の仔やぎ」
脚本は能 加平
グリム童話「狼と七匹の子山羊」が元ネタだが、ストーリーはだいぶ異なる。
グリム童話にならって、動物たちは普通に日本語をしゃべる。
前回、前々回に続き、双子の騎士からのネタがあり、かいじゅうズボラが登場。
双子の騎士ではかいじゅうと言っているが、でかい猫である。
物語は、サファイヤがフランツに送った亜麻色の髪の乙女の写真が入った手紙をめぐって、サファイヤ、ナイロンが放ったスパイ、やぎの間で争奪戦が展開する。
やぎが郵便物を食べるという点で童謡「やぎさんゆうびん」を連想させる。
母やぎは実は狼で、やぎの皮を被っていた。羊の皮を被った狼という表現はあるが…そのせい?か、七匹の仔やぎたちはやぎというより羊に見える。
グリム童話では狼はひどい目にあうが、アニメ版リボンの騎士では狼と仔やぎの「産みの親より育ての親」的な心あたたまるお話。狼は仔やぎを食べたくなったりしないのか?
演出の上梨壹也は第7話演出のスタジオぴえろ創設者上梨満雄の兄で、後にまいっちんぐマチコ先生のキャラデザインも担当した。 >>194
「ふしぎなメルモ」は池原しげとが代筆していたとのことで驚きました。魔神ガロンとかマグマ大使とか、手塚治虫本人名義でも代筆が入っているものがあるようですね。 池原しげと 魔女っ子メグちゃんのコミックス持っているな >>197
魔女っ子メグちゃんといえば、アニメのキャラデザインは荒木伸吾。荒木伸吾もアニメ版リボンの騎士の作画をしていたようですが、どの回なのか分からない… >>199
♪二つの胸の膨らみは♪何でも出来る証拠なの♪
今ならネットで炎上かな?
普通に勇ましくて可愛らしいと思うけどな。 >>200
魔女っ子メグちゃんの主題歌はリボンの騎士の主題歌も歌った前川陽子でした。 >>198
ネットで検索したら、おっしやるとおり、廃刊のひと月前、月刊てづかマガジンれお1972年3月号の「ふしぎなメルモ」は原作・手塚治虫 え・池原成利となっていました。 >>200
EDで真向否定してっからプラマイゼロか?
というか自分でできるっていうからそう思われんねんw >>204
OP
♪なんでもできる証拠なの
ED
♪なんでもできると人は言うけれど
確かにOPでなんでもできると自分で言っ てますね。
リボンのマーチは前川陽子とヤング・フレッシュですが、前川陽子自身、ヤング・フレッシュに在席していた時期があり、赤影や悟空の大冒険も歌っていたと検索で今知りました。 第15話「黄金のキツネ狩り」
脚本は辻真先
22話まではサファイヤが本当は女の子であることをジュラルミンとナイロンが毎回のようにあばこうとするが、今回は人語を解するキツネ、ズールがサファイヤの秘密を知り、ジュラルミンがそれを聞き出そうとする。
前回に続いて動物の親子の心あたたまるシーンもあり、亜麻色の髪の乙女ネタも継続している。クマのでかさは異常。
演出の三輪孝輝は手塚治虫の展覧会の絵で演出と原画を担当し、中村和子も関わった(場面設定)ふしぎの国のアリスでアニメーションキャラクター及び作画監督を手がけた。まんが日本昔ばなしにも名前がある。
当時の虫プロは「アニメーターにあらずんば人にあらず」というアニメーター尊重の社風だった(富野由悠季)そうで、アニメ版リボンの騎士の演出も絵が描ける人が多いようだ。 15話におけるチンクの性格は少し変わっている。
チンクは天使として動物を殺傷したりするのは良くないという立場に
普段いたはずなのに、この話のなかではむしろ狩りを喜んでいるようなところがある。
脚本を書く人が分担性になっているため、どうしても登場人物の性格や思想や
性癖が全エピソードを通じて統一的にはならない。もちろん絵柄も描いている
人によって(うまい、下手以外にも)ばらつきが出てしまう。 >>207
登場人物の性格が回によって違うという点では、個人的に第28話「鉄獅子」の回のサファイヤは「いつものサファイヤじゃない…」、「こんなサファイヤはいやだ」という感じで納得できません。 ♪ホラ来た♪ホイ来た♪小池百合子♪ ♪
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ε≡Ξ ノノ `J ε≡Ξ ノノ `J .ε≡Ξ ノノ `J ♪ 鉄獅子のエピソードと、その後のX軍団がはるばる雪山を越えて
大和の大砲のようなのを運んで来るエピソードは、内容的に類似性が
あると子供心に感じたものだった。 第16話「チンクとコレットちゃん」
脚本は能 加平
今回も例によってジュラルミン&ナイロンがサファイヤの秘密をあばくべく、人形使いのアンソロじいさんにお転婆な王女を主人公にした人形劇をサファイヤと王妃の前で上演させる。
演出の波多 正美は悟空の大冒険の演出も手がけており、今回、悟空と竜子ちゃんの人形がちょっと出る。絵柄もギャグアニメのようで、演出もノリの良いスピード感のあるものになっている。
英語版CHOPPY and the PRINCESSの映画は、タイトルからもチンクが主役のような扱いで、今回の「チンクとコレットちゃん」や第31話「チンクと海のお姫さま」といったチンクが活躍する回から編集されていたような…
人形のコレットちゃんに一目惚れするチンクは、今でいうフィギュアおたくか。江戸川乱歩の「人でなしの恋」は人でない人形に恋するストーリーだった。 >>211
アニメ版リボンの騎士は、
「あれ、こういう場面、前にあったような…」というデジャブーのような感覚になることがあります。同じような内容が結構繰り返される気が… 最後まで「サファイヤは男か?女か?」に拘るstoryでも良かったのに
X連合編は特別リボンの騎士でなくともよいからなあ。 >>214
X連合編はしばらく見てなくて、ほぼ忘れてますが、サファイヤが女の子でありながら男の心も持っているという(リボンの騎士にしかない?)設定があまり活かされていなかったのかも…
原作では、サファイヤが本当は女の子であることが比較的早く発覚しますが、
その後も、サファイヤが男の心、女の心、両方持っていることが話の根幹になっていると思われます。
そういえば、漫画ではサファイヤが男の心を取られて急に弱くなったり、女の心を取られて男そのものになったり、ハート形の心が物理的?に移動する描写が何回かありますが、
アニメではメフィストがサファイヤの男の心を取ろうとするといつもチンクが現れて阻止し、実際には心が移動していないような…
アニメのサファイヤは基本的に男の子にしか見えないので、仮に女の心を取られても誰も気付かないような気もしますが…
メフィストが男の心をねらう設定になったのははそのせいだったりして…
なかよし版では基本的に女の子なので、男の心を取られても剣の腕が弱くなるぐらい 劇画的な傾向が高まっていくことが原作漫画(なかよし版)ですら感じられるのだ
けれども、このテレビアニメも、ちょうど劇画の世間的な普及時期にあたり、
制作スタッフの中にも劇画作家出身者とか、あるいは劇画に感銘を受けたり
した者が多く居て、その結果として、メルヘンやファンタジーよりも
ドラマをあるいはより人物を、描写を、実写的に描くことに
傾向が変貌したように思います。
虫プロとしては本格的な人物アニメですし。(アトムは戯画的なキャラクターで、
言ってみればディズニーのミッキーマウスシリーズのようなもの、リボンの騎士は
ディズニーでいえば白雪姫からの路線)。
そうして、扱っている内容は、人間関係の軋轢というものが中心であり、
たとえば主人公の心の中の葛藤を視聴者が同化して感じる、そういった
ことができる精神年齢でなければ、本当の面白さを味わうことが出きない
そういったちょっと大人チックな側面を持つテレビアニメ作品だったんです。
だから、幼児にはちょっと難しかったでしょうね。 >>216
劇画の影響も大きいと思いますが、
第40話から52話のX連合編、ちょうど4クール目は、昭和42年当時の演劇界の偉い人?、熊井宏之という人が監修しているとのことで、演劇的なドラマチックさも加わっているのかなと…
と言いつつ、X連合編はほぼ忘れているので、また見てみたいです。 >>216
サファイヤのふくらんだ袖は白雪姫のふくらんだ袖に似ている。赤毛のアンのふくらんだ袖とはちょっと違う。 東映動画のホルスの大冒険は1968年7月に封切られた劇場用作品だ。
これを見て自分はあっとおどろいた。
それより前の1968年4月に最終回を迎えたリボンの騎士のなかで、
王家を守るという三つの金属の玉を鍛冶でつぶして剣を作るという
のとよく似たシチュエーションが出てきたからだ。それをみて、
リボンの騎士の最終回とホルスの大冒険は、脚本に両方に関わった
ものがいたのではないか?あるいは(時期的には接近しすぎている
から反映は難しかったかもしれないが)テレビのリボンの騎士の
最終話から影響を受けていないかなどと想像したが、もちろん今日に
至るも結論は自分の中では出ていない。 リボンの騎士は、虫プロとしては最初の人物主体の芝居的なアニメーションだったが、
翌年度から始まった巨人の星(東京ムービー)も、人間が演じるアニメーションだった。
つまりその頃になって、かなり実在感のある人間を描くテレビアニメが登場し出した
のです。(たとえば初代「魔法使いサリー」が人物的アニメかどうかというと、微妙だけれども、
巨人の星のように肉体を持っている存在とは言えないでパペット人形に近い漫画的な
キャラクターの存在感だと思う)
人物キャラクターは動物やロボットキャラクターに比べて描くのが難しいのだ。
人間は人間的な顔を持った画に対しては、認識識別能力が高くて(脳がそれを行う
ための専用の機能・領域を持っているからと説明されている)、わずかな顔つきの
違い、アニメーターの絵を描く少しの違い、ゆがみ、表情を読み取ってしまうのだ。
そのため、絵柄を合わせるのに苦労する。最初ディズニーも白雪姫の制作で
やはり人間をキャラクターとして描くことの難しさに遭遇した。
また、力学や人体機構を無視したいわゆるゴム人間は、戯画的なカーツーンなら
ありでも、ある程度シリアスなアニメーションでは、それではやはりまずいため、
モデルを参考にしたり、映画撮影された画を元にしてトレスやスケッチをして
描くことになる。特にスポーツものは、停まっていない動作を描くので、
それをある程度リアルに描くとなると、(時間)分解写真などを手本として
描かないと思いつきで適当に描くと不自然感がつきまとうことになる。
そういったことがあるので、人間をアニメーションのキャラクターとして
実在感持って描くのは手間が掛かるし、技量が要求される。 第17話「さよならユーレイさん」
脚本は辻 真先
・サファイヤが女と知っている証人の出現
・ジュラルミンまたはナイロンが聞き出そうとする。
・サファイヤの優しさに触れた証人は
「サファイヤは男の子」と嘘を答える。
第15話「黄金のキツネ狩り」とほぼ同じ流れだが、今回の証人はユーレイ。ユーレイなのでサファイヤが女であると分かると言う。
ユーレイのために泣いてくれる人がいないため、天国に行けずに困っていた。
生前は金貸しで、名前はシャインロック。シェイクスピアのヴェニスの商人に登場するユダヤ人の金貸しシャイロックからと思われる。
知り合いなら泣いてくれると思ったサファイヤだったが、シャインの評判は悪く、誰も泣いてくれない。
例のごとくナイロンはサファイヤが女である証拠をつかむため、シャインに「自分が泣いてやるから」ともちかけ、シャインはサファイヤに女のドレスを着せる。
「やめて!やめてったら!」
と言いながら、水色のドレスのサファイヤは鏡に写った自分を見てごきげんになり、踊りだす。そこへナイロンが!
性別発覚前にナイロンが女の子の服を着たサファイヤと対面するのは原作にもなく?、何かすごいことが起こった感じがする。
水色のドレスのサファイヤは屈指の可愛さで踊りの作画も素晴らしい。
この踊りのカットは第27話「急げ!黒雲島の巻」で色違い、ピンクのドレスのシーンで流用されている。
今だったらデジタルで色の変更ができるかもしれないが、当時は新たなセルに色を塗っていると思われる。当時はトレスマシンも導入されていない時代で、ハンドトレスだろう。そのせいか、原画、動画は同じでも、絵がちょっと違う感じもする。つづく つづき
演出の進藤満尾はアニメ版キャンディキャンディのキャラデザインをはじめ、多くの作品を手がけている。 >>219
太陽の王子ホルスの大冒険の脚本は深沢 一夫という人、リボンの騎士最終回の脚本は能加平で、脚本家は違うようですね。
ホルスは一回見た気もしますが全く記憶になく、リボンの騎士最終回はしばらく見ていませんが、3つの玉は覚えています。
40年前、リボンの騎士の再放送の最終回を録音して、寝る前に布団の中で聴いていたのを思い出します。
フランツ「3つの玉はチンクが持っていたはずだ。チンクはどこだ?」
サファイヤ「チ〜ンク〜、どこにいるのチ〜ンク〜」
というセリフをなぜか覚えていました。 サファイア(sapphire)または蒼玉、青玉(せいぎょく)は、コランダム(Al2O3、酸化アルミニウム)の変種で、ダイヤモンドに次ぐ硬度の、赤色以外の色の宝石。9月の誕生石。
語源は「青色」を意味するラテン語の「sapphirus(サッピルス)」、ギリシャ語の「sappheiros(サピロス)」に由来する。 イタリア語版のアニメではZaffairo(ザファイロ)と最後がオの音で終わる
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