母をたずねて三千里 第8話 [無断転載禁止]©2ch.net
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三千里をまだよく知らない人へ
世界名作劇場シリーズメモリアルブック(2009年)高畑勲インタビューより
・『三千里』は股旅ものにすることもできたわけです。例えば、日本のアニメは子供が大人顔負けの能力を
持っているものが多いのですが、『三千里』もそうすれば、お母さんを探すことをベースにしても、
一宿一飯の恩義を返しながら、つまりその先々で人助けをしながら、行った先々で貸借対照表が
常にプラスになるようにできるから、見る人は明るく見ていられるし、お母さんが見つからなくてもそれほど辛くない。
でも僕らは、本当に何も持たない少年が人の世話になりながら恩義ばかり重なっていくという、
借りばっかりが増えていくような話しにしました。 (続き)
・でも『三千里』は辛かったですね。お母さんには全然会えないし、52話もやるのだから、お母さんに会えるのは
終わりの方だろうし、途中見る必要ないなんて感じでね。視聴率的には股旅ものにすべきものなんでしょう。
でもそれだったらやる必要はないと僕は思ったんです。 三千里をまだよく知らない人へ
ニュータイプイラストレイテッド・コレクション(1991年)高畑勲インタビューより
・マルコは、母をたずねることに常にこだわり、しかし誇りだけは人一倍強く、ただ同情をひく少年となることに抗いつづけ、
そのくせ結局まわりの人々の恩義におしつぶされそうになりながら、悪夢のような人生を這うように進むだけです。
・マルコは自我のせいで可愛気に欠けていました。でも私は、人気の高かった前シリーズの可愛気のあるネロ少年が嫌いでした。
まわりの大人たちも嫌いでした。
・マルコをとりまく人々は、悪人であってもときに良心のうずきに悩まされ、善人であっても善人でありつづけるほどの強さがなく、
常に人生と社会に対してとまどいつつ向き合っている弱い弱い私たち自身の姿でした。 (続き)
・最も賢明で失敗しにくい方法ー同時に最も一般的な方法ーは、股旅物にしてしまうことでしょう。
・主人公はまさにヒーローとして、一宿一飯の恩義以上のものを各地の人々に与え、貸借関係で赤が出ることは
ほとんどありません。見ている方も、毎話毎話主人公の活躍を安心して楽しみつつ、気長にゆえの解決を待つことができます。
・私たちはマルコ像を、こういう、つらい運命を背負いながら、それに負けず、
強くたくましく生き抜いて人助けをする主人公にすることだけはできませんでした。 (続き)
・私はいまこの作品を見直していませんので、自分がどういう感想をもつかわかりませんが、
少なくともこれだけは言えると思うのです。私たちは、ここでおそらくはじめて、主人公たる資格に欠けた人物と社会を
主人公にしたアニメーションをつくりあげたのだと。 三千里をまだよく知らない人へ
ニュータイプイラストレイテッド・コレクション(1991年)小田部洋一インタビューより
・制作スタッフはハイジの時と全く同じです。パクさん、宮さん、僕という3人がわめきあって。
ただもうみんな、ハイジで疲れきってましたからねぇ。
特に今回は、ハイジ以上に辛いスケジュールになってしまったから。
・現場での口論も絶えませんでした。(宮さんが、)僕の所にきて、あるカットを見て言うんです。
「小田部さん、こんなやり方してちゃ、終わんないよ!」って。そこでもうカーッとなって、
「宮さんが、こんなレイアウトにしたから苦労してるんじゃないか!」と、大声で怒鳴り返してね。
・美術監督の椋尾さんは人が良かったんで、レイアウトに関しても、宮さんのどんな注文にもニコニコ対応していましたね。 (続き)
・(パクさんはね、)口論より恐怖のチェックメモがすごかった。動きの細かなニュアンスまで性格に、綿密にチェックするんですよ。
(中略)しかもその量が尋常じゃない。カット数も、注文の数も。
(中略)音楽、楽器とか詳しくて、ギターを弾くシーンでは、ちゃんと指のコード進行があってるかどうかなんてやってましたよ。
それとフィオリーナが使うマリオネットにしても、(中略)パクさんや宮さんに教えられたりしましたね。
(中略)マルコが足を引きずるシーンで、実際に演技して人に見せていましたね。「こういう感じで歩くんだ」って。
(中略)それこそ何気ない表情まで、歩き方ひとつにもこだわる。それくらい明確な意識を持っていないと、演出は勤まらないでしょうから。 三千里をまだよく知らない人へ
ニュータイプイラストレイテッド・コレクション(1991年)深沢一夫インタビューより
・僕の脚本には感情描写が多すぎて、凄く枚数を喰うらしいんですよ。それに僕のポリシーでナレーションも入れませんから、
余計に枚数が掛かる。第一話なんかミヤさんに言われましたもんね。「前代未聞だ」って。
・ただやはり密度が濃い分、作業は大変でした。ところが僕とパクさん、打ち合わせでは冗談ばっかり言い合ってたんです。
それこそいつもバカみたいに笑って。そして、その横で中島さんが神妙な顔をしている。
・パクさんにはよく文句を言われました。要するに、僕が書く人物は個性がありすぎる、ということで。
(中略)途中で一回「もうやめる」って言ったことがあるんですよ。「パクさんに必要なのは代筆で作家ではない」って。
・本当に色々きつかったけど、やりがいのある仕事でした。特に、様々な人の生きる姿、その日常生活を描けたという意味で。
(中略)でも全部終わった時に、宮さんが「こんなの枚数的にも予算的にももうTVでは出来ない」と言ってましたけど、やはりそうなんでしょうね。 三千里をまだよく知らない人へ
月刊絵本別冊 アニメーション3月号(1979年)深沢一夫寄稿より
・あの温厚な高畑勲氏が、チラリチラリと鋭く咎めるような視線を送ってくる。(中略)こめかみが痙攣しているではないか。
トゥクマンからコルドバへ向う頃には、氏の唇から「困ったなあ・・・、こりゃ駄目だよ、ああ弱ったなあ」が
連発されるようになる。宮崎駿氏も、不機嫌そうに口をへの字にむすんだままだ。(中略)美術の椋尾氏だけが、
ときおり笑顔で振りかえってくれるだけだ。(中略)アンデス山脈を仰ぎながらのマルコの単独行は、
現地に来てみてそこからはアンデスが見えないと判った。見えないものは、描けない。
・ぼくらの論争のかたわらで、面白そうなところだけ、ちょこちょこっと野次を飛ばし、火に油を注いでは
ニヤニヤと設定画を描きつづける宮崎駿氏が、特異な才能で次々と100年前のジェノバを表現させ始めたのだ。
(中略)ぼくにはこれが、実像への大きな手がかりになる。 三千里をまだよく知らない人へ
月刊アニメーション4 5月号(1980年)深沢一夫寄稿より
・ アンナがアルゼンチンへ出稼ぎに行くのは、一家の生活が成り立たなくて出かけてゆくわけではない。
いあわばピエトロの理想を現実化するため、一時的に一家が犠牲になるということなのだ。
(中略)ここでマルコが母親を勇気づければ、日常にまれな美談は成立する。しかしそれでは、
あまりに虫がよすぎませんかピエトロさんよと
・両親の苦境をためらいもなく理解してやる、世間並みの良い子でありたいと願ったかも知れない。
だが、安直な理解や妥協を示さないことによって、(マルコは)子供社会から大人社会を厳しくみつめる、
生活感のある少年になり得たといまも思っている。 (続き)
・こんな不可解な子供や父親像を描くことは、名作路線といわれるこのシリーズでは、大変な冒険だった。
際限のない自己主張と、それをうわまわる行動力を身につける少年は、現代社会では得てして危険視されるものだ。
(中略)ピエトロは、お世辞にも風采があがっているとは言い得ない。演出の高畑勲氏が疲労困憊し、息もたえだえとなったとき、
多分ああではないかとぼくに思わせるほどだ。一見頼り甲斐のなさそうなこの男を、ぼくは厳格なリアリストとしてみまもっていた。 三千里をまだよく知らない人へ
月刊アニメーション4 5月号(1980年)高畑勲寄稿より
・(TVシリーズにするにあたり、)サスペンスを強めるために神の視点に立って母親の側や残して来た父や兄の側を
平行描写することもしなかった。這うように歩むマルコの傍から、何もみえてこないで絶望するマルコの傍から、
カメラは離れようとしなかった。
(中略)児童映画が多くそうであるように、可愛らしいがやや無表情で弱弱しい、顔だちの整った主人公が
なすすべもなく運命に翻弄される可哀相な姿を描いて、見る人に思いっきり同情の涙を流させるメロドラマにもしなかった。
・(マルコは)可愛くないかもしれない。恰好よくないかもしれない。時には、人をいらだたせるかもしれない。
・善玉でも悪玉でもない精一杯に生きるしかない貧しい人たちが、途方にくれながらもマルコに同情し、
けなげさに感激して救いの手をさしのべる姿と、自分のことしか考えない金持や召使いの冷酷さを描いた。 (続き)
・マルコという厄介な存在をつきつけられることで、日頃のずるさや弱さからいっとき飛びたてるかどうか、
そのあたりで右往左往する大人たちを描いた。
・この物語は、みかけは母への愛の物語のように見えますが、それは口実にすぎず、実のところ、厖大なエピソードの
積み重ねによる友愛と人間信頼の物語なのでした。そしてそれは原作者デ・アミーチスの意図でもあったと思われます。 いきなりスレが伸びててびっくりした
>>13乙
知らなかったエピソードあって面白い
自分意外の絵は気に入らないってメーターあるあるだな
ところでパクさんて誰? サンクス
そんな気はして読んでたがスタッフに朴さんていたっけかなと考えてしまった 最終回でやっと母に会えた感動のシーンでマルコの母がマルコに言った衝撃のセリフ
『おまえ、誰?』 オマエ見てねーだろ
最終回ではなく最終回の前で会うんだよ 最終回といえばパブロ兄妹はマルコの汽車が通るのをどうやって知った? コルドバ、サンイシドロ地区、パブロガルシアで手紙届かんか? マルコが一旦ゴルトバに先回りして列車の時間を伝え、その後母の元へ逆戻り メキーネスさんが弟に手紙を出して、
パブロに伝言するように頼んだってのはどうかな メキーネスさんの弟は確かに近所に住んでいるが、スラム街まで足を運ぶかな。
受け持ちの教会の牧師さんなり仕事の親方なりに頼んで話を伝えてもらったかもしれない。
どうせパブロは字が読めないことはマルコも知っていたから。
ちなみに、マルコはお母さんの病気が治ってからもしばらくメキーネスさんのところに滞在しているからそれくらいの時間はあるはず。 汽車で素通りする瞬間だけという扱いが乞食相手には相応しいな
あの二人の乞食に残飯を食わしてもらったことはアンナにもきっと言わなかったのだろう マルコ「メキーネスさん、お願いがあるんですけどコルドバの友達と連絡取りたいんです・・」
メキーネス「よし、従弟に頼んでみよう」
(後日)
アンナ「お友達に会えるのね、良かったわねマルコ。コルドバで一度下車しましょう」
マルコ「え?wwわざわざいいよw汽車の窓からでw線路ぎわで待つように伝えてもらったから。
それよりお母さん、ロサリオでは下車してね。イタリアの星で食事しよう。フェデリコ爺さん達を招いてさ!」 パブロ&ファナ・・「乞食をするならイタリアで」のトラウマで乞食に関わりたくなかった為スルー
フォルゴーレ号コック長・・・赤道祭りでアンナに化けて騙された報復でスルー
ブエノスのシスター・・・?? パブロ「ツクマンにそんだけ滞在しといて時間がないとは言わせねーぞ!」 レオナルドコック長&シスターシプリアナ「あれ、まだいたの?」 (船から川に落ちた二人を見ながら)
マルコ「あの二人なら大丈夫だよ」
二人は大丈夫でも無人になって流されて行った船はどうするんだよ
また他の船に激突するかもしれないだろ? あの二人はマルコが乞食呼ばわりされた後で港へ戻ったらもう居なかった役立たず あんだけマルコを励ましてくれたシスターの出番が無かったのが納得いかん
コルトバへ行く時も心配していたし2回登場したのに
スタッフが忘れたんだろうか 面白くて先が気になるのに辛い展開が多くて1日に連続して何話も見たいと思えない作品 「Dagli Appennini alle Ande」だから、母をたずねて三千年は日本人がオリジナルでつけたものだよ マルコ以外みんな顔が長いなあ
フィオリーナですら長い
ファナはマシか
パブロは柔道の篠原並みの長さ マルコと他キャラを差別化するためだろうけどな
それよりマルコの体型が10歳〜11歳にしてはチビに描き過ぎな方が気になる マルコは幼く見えるように丸顔
同年代でも大人びたキャラは子供っぽくならないように縦長
大人キャラやパブロが縦長なのは貧困状態を表現した結果だと思う
金持ちキャラは基本的にデブ
金持ちでもメキーネスのように良い人は標準体型 小田部さんのイラスト集高いなあ
マルコが表紙のバージョンがいいんだけどな ここ最近、名劇関係スレで嘘情報を意図的に流しまくる自称26歳のキチガイが沸いてるから気を付けとけ >>66
それってDVDのジャケット絵がほとんどじゃないの?
三千里に関してはそんな予感がする アルゼンチンと言やあスペイン語だが、マルコってスペイン語しゃべれたんだっけ? 全部単なるマルコのワガママが引き起こしてるだけだろこれ >>73
リアルな方の三千里では
マルコはアルゼンチンで言葉が通じなくて
さらに落ち込むんだぜ >>79
おっさんになった今見ても面白い訳だ。納得した。 >>78>>79
月刊絵本別冊 アニメーション1979年 ttps://www.axfc.net/u/3853440
月刊アニメーション1980年 ttps://www.axfc.net/u/3853439
ニュータイプイラストレイテッド・コレクション1991年 ttps://www.axfc.net/u/3853437
世界名作劇場シリーズメモリアルブック2009年 ttps://www.axfc.net/u/3853436
DLkey:MARCO スレに刺激されて数年ぶりに1話を見たがマルコ小さいな、まるで3歳児並み
あと声が可愛い過ぎて数話後から毎回毎回癇癪起こして父親にキレるなんて想像できん 駿が「前代未聞」だと言った1話の感情描写の多さって
例えば波止場でマルコの後ろからピエトロの手が伸びて
背中を押す、動こうとしないマルコに対してギュッと拳を握る、そして諦めたように力を抜き
マルコを置いて歩き出すピエトロもそうだよね 船を追いかけながら転ぶマルコ
船上のアンナには抱きしめて止める事もできない
「もう止めて」とたまらず両手で顔を覆う
こんな痛々しいシーンを加えるのもすごい >>85
ピエトロは不器用
もう少し上手い言い方をしてマルコを御せないもんか マルコを子供扱いしたくないというか
その場限りの嘘でごまかしたりしないというか アンスレを守るために嘘情報流し込んで荒らし回ったガキは許さんからな テーイ ナサイタ イニイテイナ サアト
コエタイ・・・コエタイ 「つまんないな、どうして休みの日ってこんなに時間が速く過ぎちゃうのかな」
「時間が充実しているからさ。そんな日がまた早く来るように明日からまた一生懸命に働く」
みんなちゃんと働いてるか? >>86
ピエトロは不器用っつうかマルコに対して鈍感過ぎないか?
我が子が外でケンカして帰ってきて「僕は卑怯ものでも弱虫でもないんだ」「お金儲けしようとしたの?お父さん」
「お父さんまでぼくをバカにしているんだ。弱虫の意気地なしの子だって」なんて言ってたら、何かピンと来ないか?
父親をバカにされた事がケンカの原因みたいなもんなのに「お前もまだまるで子供だな」なんて言われちゃ
泣きながらブチ切れるのも当然
ジェノバ編はマルコの癇癪にもイラつくけどピエトロの対応もイラつくシーンが多いわ 実はこの物語のヒロインはアンナでした
もしそうだとしたら主人公ピエトロは不器用キャラにしないとストーリーが組めない
マルコが飛び出してゆくきっかけにもなるしね ピエトロ「アンナ、お前の愛の灯はまだ燃えているかい?」 ジェノベーゼ食ってた?という言い方はおかしいな
おたふくソース食ってた?と言ってるようなものだぞ ジェノベーゼってマフィアの大ボスだろ
食えない奴だよ 2話だっけ
兄が帰って来るから夕食はご馳走だけど昼はスパゲッティだけ
塩でゆでてチーズをかけるだけ
チーズをかけてもらって喜ぶアメデオがかわいかった マルコはなあ、ご機嫌だと饒舌になって1人で先走って喋りまくるからな
大人が途中で口を挟めんくらいにw
で、誤解があってご機嫌斜めになるとそれはそれでまた一方的に捲し立てるんだがw >>80の人まだ居る?
もしDVD持ってたら解説書は買ってでも読む価値あるか教えて 非公式だが母をたずねて〜の解説HPがあったが、高畑勲の名前のアドレスを無断で使ってたからか消されてるな >>107
ファミリーセレクション(解説なし)は持っているけれど単品DVDは持ってないよ
単品LDは持っているけれど解説書は登場人物紹介に頁を割いて大した事無かった LDBOXは単品に同封されていた資料を閉じ合わせたもの 2話でいきなりジェノバの街並みをマルコが駆け抜ける映像に魅せられた。
次いで水を汲んで買い物をして火種を貰って料理して洗い物をする日常風景に。
そして市場のおばさんが頭を小突く時にマルコが自分から頭を出す、そんな細かいところに。 ちゃんと観てますね。
この日常の細やかな描写が三千里の素晴らしいところです。 >>115
お前26歳の赤毛のアンアンチだろ
アンスレだけじゃなく他スレも荒らし回っているクズ
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