http://www.computerworld.jp/topics/614/204177/

 米国Appleは7月17日、ウィンドウが使われていないときは消える透明スタイルのスクロールバーの米国特許を取得した。

 この特許(特許番号8,223,134)により、Appleは、このタイプのスクロールバーを自社デバイスで独占的に使用する権利
を得た。AppleはこのタイプのスクロールバーをiOSに最初に導入し、今ではMac OS Xにも実装している。米国Googleの
Androidや米国MicrosoftのWindows Phoneを搭載するデバイスにも、似たスタイルのスクロールバーが採用されている。
Appleは韓国Samsungなど、iPhoneの競合デバイスのメーカーとの法廷闘争で今回の特許を利用するかもしれない。

 Appleはこの透明スタイルのスクロールバーを長年採用しているが、その特許を出願したのは4カ月前だった。初代iPhone
の発表時に当時のCEOのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏は、「われわれは特許も取った」と語った。Appleは法的な
手段を通じてiOSのインタフェースの保護を継続している。

 今回の特許の要約は次のように記されている。

 「コンピュータ実装された方法により、電子ドキュメントの一部がタッチスクリーンディスプレイに表示される。電子ドキュメ
ントの表示部分は、電子ドキュメントの垂直方向における特定の位置を占める。電子ドキュメントの表示部分の上または近
くにオブジェクトがあると、検知される。電子ドキュメントの表示部分の上または近くにオブジェクトが検知されると、電子ド
キュメントの表示部分の上に垂直方向のバーが表示される。この垂直方向のバーは、電子ドキュメントの表示部分の上で、
垂直方向における特定の位置を占める。この位置は、電子ドキュメントの垂直方向において、電子ドキュメントの表示部分が
占める位置に対応している。所定の条件が満たされると、垂直バーは表示されなくなる。垂直バーは、電子ドキュメントの一
部が表示されているときに、所定の時間にわたって表示される」