将来ラノベ作家になるとか言ってちょくちょく作品()をメールしてくるww

さっきまたメール北からみんなで評価頼むwww



「伊織」
 今なら伝えられそうな気がするのだ。ずっと言えなかった言葉が。想いが。気持ちが。
震える伊織の肩をぎゅっと抱きしめ、
「好きだ」
 ずっと気づかなかった。近くにありすぎてわからなかった。
 失いそうになって気づくとか相変わらず、本当に俺は馬鹿だと思う。
「・・・遅いのよ」
「悪い」
「何年待ったと思ってんのよ!!馬鹿バカバカ!!」
「ほんとごめん」
 伊織は泣いていた。
 小さな体を震わせながら、泣きじゃくっていた。
 
「裕斗」
涙は止まったようだった。そのほうがずっといい。泣いているのは伊織には似合わないから。
 こうやって嬉しそうにしてるほうがずっと伊織らしい。
 顔を上げた伊織がこちらを見上げ
「これからもそばにいてくれる?」
 答えは決まってる。
「当たり前だろ」
 雨は上がっていた。曇り空の隙間から、陽の光が差し込み、あたりを明るく染めていく。
少し恥ずかしいけれど。
「大好き」
 俺たちは唇を合わせた。