https://news.yahoo.co.jp/articles/7a52aa355396ae774404e3132df1df2a65bc8dbd?tokyo2020

新型コロナ下での実施を目指す今夏の東京五輪・パラリンピック大会で、滞在中の選手らに徹底した感染防止対策と、
厳しい行動管理が課される東京・中央区晴海の「選手村」に、アルコール類の持ち込みが禁止されていないことが28日、
判明した。酒類の提供、販売はないが、最低限の選手同士の交流を尊重するというのが理由だ。
組織委担当者は「節度を持って行動してくれるはず」と選手らのマナーに期待しているが、感染防止の観点から
不安視する声も出てきた。

感染防止に外部との接触が完全に遮断される選手村で、なぜか「お酒はOK」だということが判明した。
組織委の選手村担当者は、酒類に関し「組織委自らがお酒を提供することもなければ、村内での販売もない。
ただし持ち込みは可。祝勝会などの要望があればケータリングとして届けることもできる。理由としては、
選手村はもともとが異なった国の選手同士の交流の場なので」と説明した。

テロ防止の観点などから酒類を禁止した12年ロンドン大会などの例もあり、ルールは大会ごとに異なるが、
今大会はコロナ禍という非常事態。外出禁止などの厳しい行動管理が敷かれ、違反者は資格剥奪(はくだつ)
など厳罰が下される見込み。選手村への入村は出場する競技開始5日前からで、競技終了後2日後までに退去。
入国から出国までバブル方式で選手を守る措置が講じられる。「村内で飲酒するには出発前に荷物に詰め、
自国から持ち込む以外に方法はない」という。

一定の距離も守らなければならない中、物理的な距離がさらに縮まりかねない。コンドームも今大会は15万個が用意された。
担当者は「HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染予防の啓発活動を目的に置くもので、村内で使うためのものではない。
母国に持ち帰り啓発をしていただくためのもの」と強調した。